Q&A:FXでの正確な出来高を知る方法は?

【著者】

1:FXでは,正確な出来高を知る方法がありません、何か良い方法はありませんか?

2:実需トレンドは、移動平均線で例えた場合、どの移動平均線になりますか?

3:先生の書籍「テクニカル指標の成績表」には、レジスタンス/サポートが乗っていませんが何故ですか?


1:
外為市場の出来高のデータとしては、クリック365のヒストリカルデータと、
参照:http://www.tfx.co.jp/mkinfo/hist_data.shtml
日銀の外為市況データがあります。
参照:http://www.boj.or.jp/statistics/market/forex/fxdaily/index.htm/

上記のデータを長年にわたって分析しましたが、為替レートとの明確な相関関係は見つかりませんでした。おそらく、為替取引は市場外の相対取引が中心なので、データに乗らない取引が多いためだと思われます。ちなみに、日本の貿易為替(輸出総額と輸入総額を合わせたもの)は、全世界のドル円の出来高の約1%です。

参考:為替において出来高が正確に分からない


2:
出来高の大半はデイトレードにおけるもの。スウィング的なものはプロップデスクやヘッジファンドの売買を反映していると考えれば、実需は週足に現れると見ています。プロップデスクやヘッジファンドは日足に、デイトレードは時間足以下の足です。

移動平均線の短い本数を短期トレンド、長いものを長期トレンド、その間を中期トレンドという見方はできますが、その場合に実需を反映するものとしては、1年に相当する本数が適当かと思います。

移動平均線は、市場で実際についた価格ではなく、トレンドを示唆するものとして考え出されたものです。私の谷越え確認、山越え確認の見方に近いのは、どの長さの足でも、5本と13本、あるいは5本21本の組み合わせのゴールデンクロス、デッドクロスです。


3:
「テクニカル指標の成績表」の、例えば、トレンドラインの項には以下の表現があります。

「トレンドラインを引くには、見えているチャートの期間内の最安値に定規を当てる。そして、その右側(時間的に現在に近い側)に2番目の安値を見つけて線を引く。最安値と2番目の安値とそれらを結んだこのラインが、このチャートのサポートとなる。このとき、時間を少し左(過去)にずらして、そのサポートライン(支持線)を不適当にしてしまう重要な安値がないか確認しておくといいだろう。

高値は、最高値から、右側にある2番目の高値を結ぶ線を引く。これがレジスタンスライン(抵抗線)となる。

ある期間を切り取って、安値を結んだ線が右に切り上がっていたなら「上昇トレンド」で、高値を結んだ線が右に切り下がっていたなら「下降トレンド」だ。この時、安値も高値も切り上がっていくのが、きれいな上昇トレンドで、高値も安値も切り下がっていくのが、きれいな下降トレンドだ。

切り上がって行く安値を結んだトレンドライン(支持線)に平行に、1つの高値を通る直線を引くと、2つの平行線に挟まれたチャンネルの中を、価格が上下しながら上げていくの見られる。これがきれいな上昇トレンドだ。これをパラレルライン、あるいはチャンネルという。この時、多くの安値、多くの高値がこの2つの平行線にからんできたなら、その線も持つ意味は大きいと見なせる。」

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矢口 新

矢口 新

大学卒業後、国内外の大手証券会社にて為替、債券のディーラー、機関投資家セールスを勤めた後、株式会社ディーラーズ・ウェブを創業(2002年5月~2013年5月)。2013年4月まで同社代表取締役社長。