FXコラム

Q&A:為替において出来高が正確に分からない

【著者】

Q:為替において出来高が正確に分からない状況でどの様に出来高の要素をトレードに組み込んで考えていけばよいのでしょうか?

A:出来高は出来事です。値動きを記録したチャート同様、実際の売買だけを記録します。谷越え、山越えといった節目で、出来高が伴っていると実際に転換点となる確率が高いことから、私は出来高に注目したテクニカル指標、エスチャートを考案しました。

出来高急増銘柄を探せば、転換点にある銘柄に出会えるとの発想です。

システム売買にしてみると、それなりに好成績となることから、発想が的外れだとは思いません。

参照:次世代エスチャート・パフォーマンス表
http://s-dealing.com/next_s-chart.htm

とはいえ、システム売買以外の実際上は出来高急増銘柄をいくつもチャートでチェックして、やっと転換点にある銘柄に出会える状態です。大いに参考にはなりますが、どんな理論やテクニカル指標と同様、これもまた100%信頼に足るものではありません。

実際に売買する銘柄の絞り込みには割り切りが必要です。買いたい銘柄全部を買うことなどできず、テクニカル分析もファンダメンタルズ分析も、どこまでいっても参考でしかないからです。エスチャート・スクリーナーの使い方では、デフォルトで上から順にチャートを見ていきます。その日、1銘柄入れ替えたいと思っていれば、1つ目の気に入ったチャートで終わりです。

世の中にどんなに美人(美男?)が多くても、結婚できるのは1人だけ。入れ替えもそう何度もできません。例えは悪いかも知れませんが、1つ目の気に入ったチャートに賭けて見ることも「運」用なのかもしれません。

為替の出来高については、仰る通りです。私は以下の2つのページから過去十数年分のデータをエクセルにとって、出来高と為替レートの関係を見続けていますが、これまでのところ、株価のような関連性は確認できていません。

参照:日本銀行外国為替市況
http://www.boj.or.jp/statistics/market/forex/fxdaily/index.htm/

参照:東京金融取引所ヒストリカルデータ
http://www.tfx.co.jp/mkinfo/hist_data.shtml

為替でも出来高は出来事のはずですが、見えない部分や、1日のうちに完結する短期的な回転売買が多過ぎるのでしょう。
何か優位性のあるアイデアに行き着きましたら、お知らせします。

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矢口 新

矢口 新

大学卒業後、国内外の大手証券会社にて為替、債券のディーラー、機関投資家セールスを勤めた後、株式会社ディーラーズ・ウェブを創業(2002年5月~2013年5月)。2013年4月まで同社代表取締役社長。