リスク回避のユーロ買い続く

ドル円は底値固めの可能性も

昨日の海外時間には、中国株の急落を受けたリスク回避の動きで、調達通貨としてのユーロが買い戻されました。

欧州時間序盤、上海総合指数の下げが加速すると、欧州株式指標も大幅に下落して取引を開始し、リスク回避の動きが強まってユーロ買いが強まって、発表された独・7月IFO景況指数が予想よりも良い結果だったこともあって、ユーロドル(EUR/USD)は1.1110台まで、ユーロ円(EUR/JPY)は137円付近まで上昇しました。この間ドル円(USD/JPY)は123.20円台まで下落しました。ユーロ買いが一巡するとユーロドルは1.1040台まで、ユーロ円は136.10円台まで反落しました。ドル円は123.50円台まで反発する場面もありましたが、米長期金利が低下したことから123.10円台まで下落しました。

NY時間にはいって、発表された米・6月耐久財受注は予想を上回ったものの、米長期金利の低下が続いたことからドル売りが強まって、ドル円は123.00円付近まで下落幅を拡大しました。一方ユーロは再び買いが強まって、ユーロドルは1.1120台まで、ユーロ円は137.10付近まで上昇しました。

NY時間午後から引けにかけては、米長期金利が下げ止まったこともあって、ドル円は123.30円付近まで買い戻され、ユーロドルは1.1090付近まで反落しました。

東京時間には、日経平均が下落していることから円買いが強まっています。

今日の海外時間には、英・第2四半期GDP、米・5月S&P/ケースシラー住宅価格指数、米・7月CB消費者信頼感指数の発表が予定されています。

上海株を筆頭とする世界の株式市場動向とユーロの逆相関(株安=ユーロ高)が続いています。一方ドル円はリスク回避で米長期金利が低下していることから下落しています。今後も株式市場の動揺が続けばユーロ買いが強まると考えられますが、FOMCを前に米長期金利の低下には歯止めが掛かる可能性もあり、ドル円は底値固めの段階に入る可能性があります。

<本記事ご協力>
チーフストラテジスト 高野やすのり様

高野やすのり|FXプライムbyGMO

高野 やすのり

慶應義塾大学商学部卒 チェース・マンハッタン、スイス・ユニオン、ファースト・シカゴなどでインターバンクディーラー業務に従事。 株式会社FXプライムbyGMO チーフストラテジストとして、長年培ってきた経験を生かし、インターネット上のコンテンツや、ラジオ、セミナーを通じて正しいFXの知識や、FXの魅力を広める為の活動を行う。 NPO法人日本テクニカルアナリスト協会 認定テクニカルアナリスト