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リスク選好の円安になるのか?

【著者】

ドル安が上回る?

昨日行われたFOMCで、FOMCメンバーの政策金利見通しが発表されました。これによれば、2016年末までにあと1回利上げすると予想するメンバーが1名、2回が9名、3回が3名、4回が4名となっていて、中央値は2回でした。前回12月の時点では、2回から7回までに割れていて、中央値は4回でした。

市場では今年にはいって、3回の追加利上げを見込む向きが多かったこともあって、今回の発表で3回への下方修正が予想されていました。その中で市場の予想を下回る2回というFOMCメンバーの予想は意外なものでした。

その結果米長期金利が急低下する一方で、相対的に低金利が維持される期間が長引くとしてリスク選好の動きが強まって欧米株価と原油相場は大きく上昇しました。

リスク選好の流れを受けた日経平均株価は、前場には上昇しましたが、ドル円相場が上値の重い展開が続いたことから午後には急落、株価の動きを受けて円買いが強まって112円を割り込み、円高が株価の戻りを制限する、という流れになっています。

欧州時間にはいっても欧州株、原油相場は堅調に推移していますが、ドル円や日経平均先物は戻りが鈍い状況が続いています。今後、米追加利上げペースが緩やかになったことを受けた欧米株価の上昇が続いた場合でも、米長期金利の低下が続けば、全般的なドル安がリスク選好の円売りを上回ってドル円は上値の限られた値動きが続くと予想できます。

<本記事ご協力>

チーフストラテジスト 高野やすのり様
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高野やすのり|FXプライムbyGMO

高野 やすのり

慶應義塾大学商学部卒 チェース・マンハッタン、スイス・ユニオン、ファースト・シカゴなどでインターバンクディーラー業務に従事。 株式会社FXプライムbyGMO チーフストラテジストとして、長年培ってきた経験を生かし、インターネット上のコンテンツや、ラジオ、セミナーを通じて正しいFXの知識や、FXの魅力を広める為の活動を行う。 NPO法人日本テクニカルアナリスト協会 認定テクニカルアナリスト