ユーロ売り強まる中、円買い戻し進む 2014/04/30

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外国為替マーケット情報|2014/04/30

展望レポートに注目

昨日の海外時間には、ロシア・ルーブルが買われたことからリスク回避が後退し、円売りが強まる場面もありましたが、独消費者物価指数が弱い結果だったことからユーロ売りが強まる中、米経済指標が弱い結果を受けて米長期金利が低下し円買いが強まりました。

欧州時間、ロシア・ルーブルが買い戻されたことから、リスク回避がやや後退し、欧州株なども買われ、米長期金利は上昇したことから、ドル円は102.70円台まで、ユーロ円は142.40円台まで上昇し、ユーロドルも1.3880付近まで上昇しました。発表された独各州の消費者物価指数は全般的に前月よりも上昇幅が拡大していましたが、最後に発表された独全国分の上昇が予想よりも小さかったことからユーロ売りが強まって、ユーロドルは1.3810台まで、ユーロ円は141.80円台まで下落しました。

NY時間にはいって、発表された米・2月S&P/ケースシラー住宅価格指数が予想を下回ると米長期金利が低下し、円買いが強まって、続いて発表された米・4月CB消費者信頼感指数も予想を下回ったことから、ドル円は102.50円付近まで、ユーロ円は141.50円台まで下落しました。またユーロドルはこの間1.3800台まで下げ幅を拡大しました。

東京時間に入って、高く寄り付いた日経平均が上げ幅を縮めたことから円買いが強まって、ドル円は102.30円台まで、ユーロ円は141.20円台まで下落しました。なお日銀金融政策決定会合では、大方の予想通り金融政策が据え置かれています。

今日の海外時間には、米FOMCが開催されます。そのほか独・3月小売売上高指数、独・4月雇用統計、ユーロ圏・4月消費者物価指数、米・4月ADP民間雇用者数、 米・第1四半期GDP、米・第1四半期個人消費、米・第1四半期GDP価格指数、米・第1四半期コアPCE、米・4月シカゴ購買部協会景気指数の発表が予定されています。

今日15時に発表される日銀の「展望レポート」では、消費増税後の景気・物価動向に関する評価と2016年度の成長率・物価見通しが注目されています。これまでの黒田日銀総裁発言と同様、順調な物価上昇が確認され、現在の政策目標である2年で2%の物価上昇率達成に対して楽観的な見方が示されれば、追加緩和の期待が遠のき、株安、円高につながる可能性があります。
海外時間では、ユーロ圏消費者物価指数が予想よりも弱いと追加利下げの思惑からユーロが売られると考えられます。
FOMCでは、これまで通り月100億ドルの資産買入れ規模の縮小が決定されると予想していますが、特に大きな影響はない、と考えられます。

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チーフストラテジスト 高野やすのり様
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高野やすのり|FXプライムbyGMO

プライスはすべてを織込む!チャートで世界を見通せ 高野 やすのり

慶應義塾大学商学部卒 チェース・マンハッタン、スイス・ユニオン、ファースト・シカゴなどでインターバンクディーラー業務に従事。 株式会社FXプライムbyGMO チーフストラテジストとして、長年培ってきた経験を生かし、インターネット上のコンテンツや、ラジオ、セミナーを通じて正しいFXの知識や、FXの魅力を広める為の活動を行う。 NPO法人日本テクニカルアナリスト協会 認定テクニカルアナリスト