FXコラム

Q&A:ポンド円の流動性

【著者】

:ポンド円の流動性は低いかと思うのですが、トレードして問題ないでしょうか?

ポンドの流動性が低いのは、2016年10日7日朝8時台のボンド急落で明らかとなりました。もっとも、1日24時間で最も流動性が低いのが、ニューヨークのクローズから、東京のオープンまでの間。また、私が務めていたいくつかの金融機関では、いずれも午前8時からミーティングを行い、メンバーで情報を共有していました。東京朝8時台の仕掛けは、「ブレグジット」がらみの材料がなくても、ボンド急落があり得る時間帯でした。

ポンドドルより、ポンド円の流動性は更に低くなります。

+:ポンドの流動性

>ポンドの流動性が低いのは、7日朝8時台のボンド急落で明らかとなりました

チャートを見て驚きました。モーサテではフラッシュクラッシュと解説されていましたが、「流動性が低い通貨+流動性が最も低い時間帯」が重なるとそうした現象が起きてしまうことを初めて実感しました。

ユーロドル、ドル円、ユーロ円などに比べて、よく動くことからポンドドルやポンド円での取引をメインにしています。ポンドドルやポンド円は、流動性の低い時間帯を避け、流動性の高い時間帯(9時・13時・16時・21時半)を中心にトレードしておけばとりあえずは問題ないでしょうか?

+:危ない所は避けろと言われても、これだけ自然災害や人災があると、避けてばかりいると、生きていけません。歴史を学ぶと、人生とはそんなものと、納得させられることにもなります。

相場も同様です。値動きは収益源ですので、避けていると儲かりません。何でも起こり得ると覚悟していると、何が起きても動揺しません。自分にできることを、やり続けるだけです。

市場は必ず売り手と買い手とが1対1です。このことは市場参加者の全員が売り手になることも、買い手になることもできないことを意味しています。つまり、完全な流動性などなく、すべて比較的なものだけです。そのことをご理解の上で、「とりあえずは問題ない」と、続けて下さい。

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矢口 新

矢口 新

大学卒業後、国内外の大手証券会社にて為替、債券のディーラー、機関投資家セールスを勤めた後、株式会社ディーラーズ・ウェブを創業(2002年5月~2013年5月)。2013年4月まで同社代表取締役社長。