FXコラム

Q&A:日本株はロングスタンスの方が優位?

【著者】

:10月末日現在の日本株の様子ですが、やはり日銀が買い上げ・先生の理論通り保有期間がヘッジファンド等よりも、絶対的に長いので、2万円台までは当面のシコリがあり戻り待ちの売りが構えていますが、目先的にはロングスタンスの方が、優位性があるのでしょうか?

また、先生の授業で海外勢が売ってきていると、おっしゃっていましたが、ここ2週間ほどは、海外勢が買い越しているみたいです。これについては、先生の方も裏が取れ、本当に新規で買い越しているのか、今までショートカバーを入れているのか、どう判断されますか? 以上2点 ご回答をいただけば幸いでございます。

2016年1-9月には、海外投資家が1987年以降で最大となる6兆1900億円の日本株を売りました。一方で、日本の上場企業は株式の新規売り出しと自社株買いとのネットで3兆6300億円買いました。日銀は年間6兆円を買い続ける見込みです。年金も債券から株式への資産配分のスピードを速めると発表しています。

長期保有者には他の主体もいますが、上記を含む全体では、大きな買い越しとなっています。それでも年初のレベルを回復していないのは、短期筋が売り越しなのかもしれません。

一方、海外勢は10月に入って3週連続で買い越しに転じました。考えられる理由は、債券市場にリスクが高まっていること、大統領選やその後、ブレグジットなどで米欧株にもリスクがあること、新興市場にもリスクがあること、日本株を減らし過ぎたことなどです。10月に新年度入りするファンドも多いので、見直しが入ったと見られます。

ちなみに海外勢は2013年に15兆1200億円の日本株を買いましたが、買い始めたのは2012年10月からでした。これらを鑑みると、1-9月の売りの主役だった海外勢が、10月以降は今後も買い続ける可能性は十分にあるとみています。

これらのことから、私はロングスタンスの方に優位性があると見ています。

【みんかぶマガジン】矢口氏のコラム
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矢口 新

矢口 新

大学卒業後、国内外の大手証券会社にて為替、債券のディーラー、機関投資家セールスを勤めた後、株式会社ディーラーズ・ウェブを創業(2002年5月~2013年5月)。2013年4月まで同社代表取締役社長。