FXコラム

ダウ4日連続で最高値更新。トランプ効果?

【著者】

主要国の株式市場が堅調だ。ダウは4日連続で史上最高値を更新した。
市場はこれまでのトランプ懸念を忘れ、今度はトランプ氏だからこそ景気が良くなり、株価も上がるとしている。

nydow
(出所:みんなの株式 ダウ工業株30種平均

では、クリントン氏だったら株価は下げたのだろうか? だとすれば、選挙前のクリントン氏劣勢で株価が下げ、優勢で上げたのは何だったのか?

私は、大統領にどちらがなっても、株価は上げると見ていた。

「米大統領だけでなく、議会選挙もある。欧州でも選挙シーズンを迎える。ブレグジットもある。原油価格もある。日米欧の金融政策もある。いずれにせよ、金融市場は波乱含みだ。しかし、カネ余り、金利差などの根っこは簡単には揺るがない。基本的にはドル高、米日ともの株高方向だと見ている。」
参照:ヒラリーでもトランプでも株高・ドル高は続く

日本株は需給面からみて、実はもっと良い。
参照:日本株はロングスタンスの方が優位?

株は買えば上がる。資金が豊富だと、何かが買われて上がる。それでも不安要素が多いと、買う意欲が減退する。持っているものが多いと、売ることもある。米大統領選挙、議会選挙が終わったことは、1つの不安要素が消えたことを意味するのだ。
それが、今の株高の主因だ。ドル高は米国債の利回り上昇の影響だが、これが続くと債券から株式への移動が起こり、しばらくは株高が更に進む。

映画やドラマの悪役、またはプロレスのヒールは、単に悪人の役割を演じているに過ぎない。同じように、トランプ氏のやんちゃな暴言も、高度な政治戦略だった可能性が出てきた。あるいは、素のままだったのかも知れないが、いずれにせよ、組織は一人では動かせない。世界最大の組織を動かすには、多くの組織人の協力が不可欠だ。
その意味では、トランプ氏が大統領に就任しても、米国が滅びるとは思えない。
ましてや、世界の終わりなどにはならない。

そこで、もう一度、次のことを繰り返しておきたい。「欧州が選挙シーズンを迎える。ブレグジットもある。原油価格もある。日米欧の金融政策もある。いずれにせよ、金融市場は波乱含みだ。しかし、カネ余り、金利差などの根っこは簡単には揺るがない。基本的にはドル高、米日ともの株高方向だと見ている。」

【みんかぶマガジン】矢口氏のコラム
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矢口 新

矢口 新

大学卒業後、国内外の大手証券会社にて為替、債券のディーラー、機関投資家セールスを勤めた後、株式会社ディーラーズ・ウェブを創業(2002年5月~2013年5月)。2013年4月まで同社代表取締役社長。