Q&A:レンジ売買と三角保合い

【著者】

:「レンジを決めて最高値・最安値まで引き付けてエントリーする」ということについて、確認させていただきたいことがございます。

決めたレンジの中で、例えば最高値の手前で反転して下げそうな場合は「上値が重くなっているのではないか」との判断で売りで入っても問題ないでしょうか?

矢口先生からご助言いただいた後でチャートをさかのぼって見たのですが、最高値から最安値まで往復することももちろん確認できましたが、そこまで届かずに反転してそのまま上昇や下降したり、さらに小さいレンジができていることもありましたので、確認させていただければと思います。

相場は未来の値動きを扱います。山越え確認、谷越え確認とはいえ、つまるところは、確認したつもりでしかありません。クロスまで待つ、確認に確認を重ねることが、必ずしも安全にはつながらないのと同じです。

肝心なのは、読み間違えた場合の対処です。「最高値の手前で反転して下げそうな場合、『上値が重くなっているのではないか』との判断で売りで入っても問題ない」どころか、多くのプロはそのように「決め打ち」します。何故なら、抜けた場合には買い戻しと、対処が容易だからです。よく引き付けていれば、損切りでも、大きな損失とはなりません。

そういうトレードが増えてくると、高値が徐々に切り下げり、安値が徐々に切り上がってきます。つまり、三角保合いです。三角保合いでは、山越え確認、谷越え確認に時間をかけると、後手に回ることになります。

少額の資金で、手数を打つ癖をつけて下さい。自分で売り買いしていると、小さな値動きにも敏感となり、抜けた場合に、自分もついて行くかなどの判断力もついてきます。

【みんかぶマガジン】矢口氏のコラム
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矢口 新

独自テクニカルで『相場のタイミングを捉える』 矢口 新

大学卒業後、国内外の大手証券会社にて為替、債券のディーラー、機関投資家セールスを勤めた後、株式会社ディーラーズ・ウェブを創業(2002年5月~2013年5月)。2013年4月まで同社代表取締役社長。