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2015年度の名目GDP、過去最高を更新:新基準で31.6兆円かさ上げ

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2015年度の名目GDPの確報値が532.2兆円となった。研究開発費の加算など新たな基準に切り替えた影響などで、31.6兆円かさ上げされた。旧基準では500.6兆円に相当する。国連の最新の基準を使い推計方法を見直したことで24.1兆円分増えた。この他に最新の統計の反映などで7.5兆円分が加わった。

名目GDPのこれまでのピークは、消費税率が3%から5%に引き上げられた平成9年(1997年)度の521.3兆円だった。同年度の第4四半期から日本はリセッション入りした。つまり、旧基準では20兆円ほど少ないのに、新基準への変更で11兆円近く上回った。

生活実感としてはどうか? 現在は当時の96%か、102%か? 1997年頃を覚えていられる方は、新基準により、より実態に近くなったか、遠退いたかを判断して頂きたい。

ちなみに、日本の税収のピークは、3%の消費税を導入した翌年の平成2年(1990年)度だ。その後、税収が減り続けたことを鑑みれば、日本経済の低迷も、財政の急激な悪化も、消費税の導入が主因と見なすのが合理的だと言える。

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【みんかぶマガジン】矢口氏のコラム
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矢口 新

矢口 新

大学卒業後、国内外の大手証券会社にて為替、債券のディーラー、機関投資家セールスを勤めた後、株式会社ディーラーズ・ウェブを創業(2002年5月~2013年5月)。2013年4月まで同社代表取締役社長。