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米利上げ

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米連銀は政策金利であるFFレートの誘導目標を0.25%引き上げ、0.50%とした。

7年と1四半期続いている今回の景気拡大局面での利上げは、2015年12月に続いて2度目となる。会合後の声明では、インフレ率上昇期待が「相当に」上昇したと指摘したほか、労働市場が引き締まってきているとの見方を示唆した。

FOMC参加者による利上げ予測中央値によると、2017年は0.25ポイントの利上げが3回実施されるもよう。前回9月会合後に示された予測中央値では、来年の利上げ予想は2回だった。また、トランプ新大統領の財政政策次第では、更なる引き締め政策の可能性も示唆した。

米金利の上昇を受け、ドル円は117円台後半にまで上昇している。

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ドル円は9月末までにトリプルボトムをつけた形となっており、第4四半期入りからトレンドラインを上抜けた。10月以降は、米国で債券から株式への資金移動も始まっており、その勢いで日本株にも買いが入っている。そこに追い打ちをかけたのが、トランプ氏の大統領選勝利だ。ドル円ショートが急速にカバーされた。まだ、ドル円のロングを積み上げている時期なので、120円超えも視野に入ってきた。

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先日、欧州中銀は量的緩和の延長を決めた。日銀が引き締めに転じる要素はほぼない。となれば、米金利と日欧との金利は、今後も拡大する公算が強い。

2016年は投機筋にとって、年末近くまで苦しい年だった。一気に取り返したところもあるようだが、もう一勝負して、ドルの上値がどこか、探りに行きそうだ。

【みんかぶマガジン】矢口氏のコラム
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矢口 新

矢口 新

大学卒業後、国内外の大手証券会社にて為替、債券のディーラー、機関投資家セールスを勤めた後、株式会社ディーラーズ・ウェブを創業(2002年5月~2013年5月)。2013年4月まで同社代表取締役社長。