雇用統計弱め、米中通商摩擦警戒もあり株安強まり、ドル売り円買いに

雇用統計弱め、米中通商摩擦警戒もあり株安強まり、ドル売り円買いに

ドル全面安基調に、FOMCでのメンバー見通しへの慎重な見方も

【東京市場】株高の動き好感し、午後に円安

ドル円は112円台後半での推移。
前日までの世界的な株安が、NY市場午後の買い戻しで弱まったこともあり、
朝から東京・アジアの株が上昇したが、ドル円は昼前までもみ合いが続いた。
夜の米雇用統計などを控えて、突っ込んだ買いには慎重な動きが見られた。

 昼前ぐらいの時間帯から、ドル円、クロス円は上昇が優勢に。 
週末を前に、株高の動きなどを好感したポジション調整が入った格好。
もっとも、113円を付けておらず、値幅は限定的。
 クロス円も軒並みの上昇となったが、こちらも値幅は抑えられている。

 欧州通貨は対ドルでやや軟調。
 ユーロドルは1.1380台から1.1360台まで。
 ポンドドルは1.2797近辺から1.2760台まで。
ポンドに関しては来週のEU離脱協定採決まで不安定な動きが続いている。

【ロンドン市場】株高の動き好感し、午後に円安

雇用統計を控え様子見ムード。
ドル円は東京午後の上昇もあり112円台後半もみあい。
 東京市場午後につけた112円90銭台を試すことはできず。

 ユーロドルが1.13台後半でもみ合いなど主要通貨の動きは限定的。
 

【NY市場】雇用統計まさかの弱さ

 雇用統計がまさかの弱さとなり、株安が広がり円高に。
発表直後は下げた後、平均時給の高さや失業率の最低水準維持などに
買い戻しが入る場面が見られたが、
その後株安の動きが広がり、ドル安円高が強まった。

 米中通商摩擦問題もあって、ドルは他の通貨に対しても軟調で
ユーロドルは1.14台を回復。

 もっともポンドは11日の採決でのEU離脱協定否決をにらみ
頭の重い展開に。

【本日の見通し】リスク警戒が継続か

 明日の英下院でのEU離脱協定採決が不透明。
DUPなどの反対姿勢がみられ、かなり厳しい状況も
その場合、合意なきEU離脱への動きが加速する可能性が高く
野党勢の切り崩しなどに成功すれば、可決も。
 
 こうした状況と先週の株安の進行もあって
市場はかなり不安定な状況。

 ドル円の頭も相当重そうで、112円ちょうど意識も。

【本日の戦略】戻り売り

 リスク警戒が広がっており、基本は戻り売りか。
ドル円は113円台での売りを意識したいところ。

 デイトレは早めに売りに回る。
明日の英議会採決を前に世界的なリスク警戒の動きも。

 また、大きなイベント前だけに持ちすぎないこと。

※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません

山岡和雅 | minkabu PRESS編集部

山岡和雅 | minkabu PRESS編集部

1992年チェースマンハッタン銀行入行。1994年ロイヤルバンクオブスコットランド銀行(旧ナショナルウェストミンスター銀行)移籍。10年以上インターバンクディーラーとして活躍した後にGCIグループに参画。2016年3月よりみんかぶ(現ミンカブ・ジ・インフォノイド)グループに入り、現在、minkabu PRESS編集部外国為替情報担当編集長。(社)日本証券アナリスト協会検定会員 主な著書に「初めての人のFX 基礎知識&儲けのルール」すばる舎、「夜17分で、毎日1万円儲けるFX」明日香ビジネスなど メールマガジン「外国為替ディーラーの心の中」( https://www.mag2.com/m/0000094647.html )を毎営業日朝に好評配信中