欧州通貨売り、トランプ大統領の独パイプラインへの牽制が重石

欧州通貨売り、トランプ大統領の独パイプラインへの牽制が重石

ドル円は膠着、一時円高も続かず

カナダ売り、原油が値を崩す
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《6/12 水曜日》    
     ドル円  ユーロドル  ユーロ円
始値  108.52  1.1326  122.91
高値  108.57  1.1343  123.01
安値  108.22  1.1283  122.42
終値  108.50  1.1287  122.48

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《6/12 水曜日の主要株式指数》
前日終値 前日比
日経  21129.72 -74.56
DOW   26004.83 -43.68
S&P    2879.86 -5.86
Nasdaq  7792.72 -29.85
FTSE   7367.62 -30.83
DAX   12115.68 -40.13

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《6/12 水曜日の商品市場》
NY原油先物7月限(WTI)(終値)
1バレル=51.14(-2.13 -4.00%)
ブレント先物8月限(ICE)(終値)
1バレル=59.97(-2.32 -3.72%)
NY金先物8月限(COMEX)(終値)
1オンス=1336.80(+5.60 +0.42%)

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《6/12 水曜日に発表された主な経済指標》

【韓国】
失業率(5月)8:00
結果 4.0%
予想 4.1% 前回 4.1%

【日本】
機械受注(4月)08:50
結果 5.2%
予想 -0.9% 前回 3.8%(前月比)
結果 2.5%
予想 -5.3% 前回 -0.7%(前年比)

国内企業物価(5月)8:50
結果 -0.1%
予想 0.0% 前回 0.4%(0.3%から修正)(前月比)
結果 0.7%
予想 0.7% 前回 1.3%(1.2%から修正)(前年比)

【豪州】
Westpac消費者信頼感指数(6月)9:30
結果 -0.6%
予想 N/A 前回 0.6%(前月比)

【中国】
消費者物価指数(5月)10:30
結果 2.7%
予想 2.7% 前回 2.5%(前年比)

生産者物価指数(5月)10:30
結果 0.6%
予想 0.6% 前回 0.9%(前年比)

【シンガポール】
小売売上高(4月)14:00
結果 0.5%
予想 N/A 前回 1.1%(1.0%から修正)(前月比)
結果 -1.8%
予想 0.3% 前回 -0.9%(-1.0%から修正)(前年比)

【南アフリカ】
小売売上高(4月)20:00
結果 2.4%
予想 1.2% 前回 0.1%(0.2%から修正)(前年比)

【トルコ】
中銀政策金利(5月)20:00
結果 24.00%
予想 24.00% 前回 24.00%

【米国】
MBA住宅ローン申請指数(06/01 – 06/07)20:00
結果 26.8%
予想 N/A 前回 1.5%(前週比)

消費者物価指数(5月)21:30
結果 0.1%
予想 0.1% 前回 0.3%(前月比)
結果 0.1%
予想 0.2% 前回 0.1%(コア・前月比)
結果 1.8%
予想 1.9% 前回 2.0%(前年比)
結果 2.0%
予想 2.1% 前回 2.1%(コア・前年比)

【インド】
鉱工業生産指数(4月)21:00
結果 3.4%
予想 0.6% 前回 0.4%(-0.1%から修正)(前年比)

【ブラジル】
小売売上高(4月)21:00
結果 1.7%
予想 2.3% 前回 -4.4%(-4.5%から修正)(前年比)

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《6/12 水曜日に発表された主なイベント・ニュースなど》

【米国】
*クドローNEC委員長
米経済は非常に力強く、中国との貿易合意なくても今年は3%の成長ペースを維持する見通し。
経済的観点から言えば、USMCA(米国・メキシコ・カナダ)の方が米中合意よりも重要性が高い。

*ポンペオ米国務長官
大阪でのG20首脳会議に出席。

*トランプ大統領
ドイツがロシア産原油をバルト海経由のパイプラインで輸送するノルドストリーム2プロジェクトを進めていることについて、制裁措置を検討

【中国】
*環球時報編集長
中国は米国との貿易戦争で対抗措置を緩める兆候はない。
G20首脳会議での米中貿易摩擦打開の可能性、楽観的にはなれない。

*中国証券報
中国の国家発展改革委員会など、7つの地方でレアアースに関する調査を開始した。

【メキシコ】
*エブラルド外相
メキシコは45日以内に不法移民の米国への流入抑制で結果を示す必要がある。
米国との間に密約はない。

*オブラドール・メキシコ大統領
米国と合意した新移民計画のための資金を捻出するために、大統領専用機や政府ヘリコプターを売却する計画

ユーロ圏】
*ビルロワデガロー仏中銀総裁
ECBは必要な限り緩和策を継続する見込み。
インフレ目標に達していない状況で、緩和策を維持する必要ある。
現状の景気減速が悪化すれば、ECBは追加措置を講じる可能性。
物価安定は達成されていない。

*ドラギECB総裁
世界貿易はここ数年逆風に直面している。
単一市場と通貨ユーロが統合を促進。

*ECBミューラー氏
ユーロ圏のどの国においてもデフレの兆候はない。
ECBのインフレ見通しが現実的であると楽観している。
2%インフレ目標達成にはまだ余地がある。

*クランプカレンバウアー独与党(CDU)党首
中国は経済の競争相手であり、敵ではない。
中国への対応で米国と共有できる基盤づくりが必要。
自由貿易と多国間主義を守るため多くの宿題がある。

*スナール・ルノー会長
日産が統治強化のために設置する委員会の人事に不満

【その他】
*ラガルドIMF専務理事、
貿易障壁がすべての諸国に対する逆風になろう。
貿易摩擦がエスカレートしないようあらゆる努力を。

*シャジバナ南ア中銀政策委員 
落ち着いたインフレ期待を望む

【豪州】
*エリス豪中銀総裁補佐
完全雇用は4.5%を下回る水準となる可能性。

【英国】
*ジョンソン前英外相
合意なしのEU離脱を目指してはいない。

*英下院
労働党が提出した合意なき離脱を禁じる施策を309対298で否決

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《本日予定されている主な経済指標》

【英国】
RICS住宅価格指数(5月)8:01
予想 -21% 前回 -23%

【豪州】
失業率(5月)10:30
予想 5.1% 前回 5.2%

雇用者数(5月)10:30
予想 1.60万人 前回 2.84万人

【日本】
第3次産業活動指数(4月)13:30
予想 0.4% 前回 -0.4%(前月比)

【ユーロ圏】
ドイツ消費者物価指数・確報値(5月)15:00
予想 0.2% 前回 0.2%(前月比)
予想 1.4% 前回 1.4%(前年比)

ドイツ調和消費者物価指数・確報値(5月)15:00
予想 0.3% 前回 0.3%(前月比)
予想 1.3% 前回 1.3%(前年比)

ユーロ圏鉱工業生産(4月)18:00
予想 -0.5% 前回 -0.3%(前月比)
予想 -0.5% 前回 -0.6%(前年比)

【スイス】
スイス中銀政策金利 16:30
予想 -0.75% 現行 -0.75%

【米国】
新規失業保険申請件数(8日までの週)21:30
予想 21.5万件 前回 21.8万件

輸入物価指数(5月)21:30
予想 -0.3% 前回 0.2%(前月比)
予想 -1.3% 前回 -0.2%(前年比)

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【東京市場】膠着

 ドル円は108円台半ばで膠着
レンジは10銭程度でほとんど動きが見られず。
CPIなどを控えて様子見ムードが広がった。

【ロンドン市場】やや円買いドル売り

 リスク警戒感が広がる中でやや円買いに。
香港での抗議行動の広がりや香港株の大幅安などが重石に。
米中通商問題の進展の見られなさなども意識されている。

 ユーロは1.13台前半。
 ポンドは保守党党首選で最有力候補のジョンソン前外相が
合意なき離脱を目指しているわけではないと発言したことを好感して買いが入り、
一時1.2750超え。

【NY市場】ロンドン市場でのドル安円高一服、その後欧州通貨売りドル高に

 ロンドン市場での動きが一服し、ドル高円安が優勢に。
ドル円は108円台半ばへ値を戻してもみ合い。
米消費者物価指数(CPI)が予想を下回る弱さとなり
早期利下げ期待が若干上昇する格好でドル売りが入る場面が見られたが
ドル円で108円27銭までとロンドン市場で付けた108円22銭まで届かずすぐに戻しており
下値しっかり感が広がる格好に。

 もっとも108円台半ばからの買いには慎重で、揉み合いが続く展開となった。

 ユーロは1.12台へ値を落とす展開に。
トランプ大統領がドイツがロシア産原油をバルト海経由のパイプラインで調達する
ノルドストリーム2計画について、制裁措置を検討と報じられたことが重石となった。

 ポンドも軟調地合いで1.26台へ。保守党党首選をにらむ中で
高値圏での買いには慎重姿勢が見られた。
合意なきEU離脱リスクが意識されており、頭の重い展開に。

 欧州通貨売りドル買いの動きが中心で、クロス円の動きは限定的。

 そのためだったのはカナダドルの売り。
米週間原油在庫統計で原油在庫がまさかの大幅増加。減少を見込んでいただけにサプライズに。
この結果を受けてNY原油は4%安と大きく値を落とし
産油国カナダドルの売りにつながった。
ドルカナダは1.3280割れの水準から1.3340台まで。

【本日の見通し】リスク警戒は継続

 欧州通貨売りドル買いの流れでドル円も支えられているが、
ドル円に関しては108円台でのレンジ取引が中心も、
下方向の動きへの警戒は継続。

 108円前半で買い、後半で売りの流れがどこまで続くか。

 CPIの弱さもあり、来週のFOMCへの注目も。
利下げは流石に時期尚早という印象も、声明、会見などで
今後の利下げ基調をどこまで示すのかといったところか。

 英ポンドは保守党党首選の第一回投票日となる。
足きりの候補はともかく、
有力候補が各自どれぐらいの支持を集めているのかが注目される。
ボリス・ジョンソン前外相が支持を大きく集めるようだとポンド売りも。

【本日の戦略】戻り売り

 基調は戻り売り。
ポンド売りが対ドルだけでなくリスク警戒での対円の売りを誘うと
海外市場で値を崩す可能性も。
もっとも基調はレンジ取引か。108円台後半で売り前半で買いの流れ
デイトレは開店を意識。

※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません

山岡和雅 | minkabu PRESS編集部

山岡和雅 | minkabu PRESS編集部

1992年チェースマンハッタン銀行入行。1994年ロイヤルバンクオブスコットランド銀行(旧ナショナルウェストミンスター銀行)移籍。10年以上インターバンクディーラーとして活躍した後にGCIグループに参画。2016年3月よりみんかぶ(現ミンカブ・ジ・インフォノイド)グループに入り、現在、minkabu PRESS編集部外国為替情報担当編集長。(社)日本証券アナリスト協会検定会員 主な著書に「初めての人のFX 基礎知識&儲けのルール」すばる舎、「夜17分で、毎日1万円儲けるFX」明日香ビジネスなど メールマガジン「外国為替ディーラーの心の中」( https://www.mag2.com/m/0000094647.html )を毎営業日朝に好評配信中