ドル円しっかり、米中交渉期待、米債利回りの上昇など支え

ドル円しっかり、米中交渉期待、米債利回りの上昇など支え

EU離脱三度の否決で一時ポンド売り

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《3/29 金曜日》    
     ドル円  ユーロドル  ユーロ円
始値  110.63  1.1221  124.16
高値  110.95  1.1247  124.64
安値  110.54  1.1210  124.13
終値  110.86  1.1218  124.35

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《3/29 金曜日の主要株式指数》
前日終値 前日比
日経  21205.81 +172.05
DOW   25928.68 +211.22
S&P    2834.40 +18.96
Nasdaq  7729.32 +60.16
FTSE   7279.19 +44.86
DAX   11526.04 +97.88

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《3/29 金曜日の商品市場》
NY原油先物5月限(WTI)(終値)
1バレル=60.14(+0.84 +1.42%)
ブレント先物6月限(ICE)(終値)
1バレル=67.58(+0.48 +0.72%)
NY金先物6 月限(COMEX)(終値)
1オンス=1298.50(+3.20 +0.25%)

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《3/29 金曜日に発表された主な経済指標》

【韓国】
鉱工業生産(2月)8:00
結果 -2.6%
予想 -0.8% 前回 0.5%(前月比)

【日本】
失業率(2月)8:30
結果 2.3%
予想 2.5% 前回 2.5%

有効求人倍率(2月)8:30
結果 1.63
予想 1.63 前回 1.63

鉱工業生産・速報値(2月)8:50
結果 1.4%
予想 1.4% 前回 -3.4%(前月比)
結果 -1.0%
予想 -1.1% 前回 0.3%(前年比)

【英国】
GFK消費者信頼感(3月)9:01
結果 -13
予想 -14 前回 -13

GDP・確報値(第4四半期)18:30
結果 0.2%
予想 0.2% 前回 0.2%(前期比)
結果 1.4%
予想 1.3% 前回 1.3%(前年比)

経常収支(2月)18:30
結果 -237億ポンド
予想 -229億ポンド 前回 -230億ポンド(-265億ポンドから修正)

ユーロ圏】
ドイツ小売売上高(2月)16:00
結果 0.9%
予想 -1.0% 前回 2.8%(3.3%から修正)(前月比)
結果 4.7%
予想 2.1% 前回 3.1%(2.6%から修正)(前年比)

ドイツ失業率(3月)17:55
結果 4.9%
予想 4.9% 前回 5.0%

ドイツ失業者数(3月)17:55
結果 -0.7万人
予想 -1.0万人 前回 -2.0万人(-2.1万人から修正)

【スイス】
KOF先行指数(3月)17:00
結果 97.4
予想 93.8 前回 93.0(92.4から修正)

【南アフリカ】
貿易収支(2月)21:00
結果 40億ランド
予想 33億ランド 前回 -131億ランド

【ブラジル】
雇用統計(2月)21:00
結果 12.4%
予想 12.5% 前回 12.0%(失業率)

【カナダ】
実質GDP(前月比)(1月)21:30
結果 0.3%
予想 0.1% 前回 -0.1%

鉱工業製品価格(2月)21:30
結果 0.3%
予想 N/A 前回 -0.3%(鉱工業製品価格・前月比)
結果 4.6%
予想 N/A 前回 4.0%(3.8%から修正)(原材料価格指数・前月比)

【米国】
個人支出(1月)21:30
結果 0.1%
予想 0.3% 前回 -0.6%(-0.5%から修正)(個人支出)

個人所得(2月)21:30
結果 0.2%
予想 0.3% 前回 -0.1%(個人所得)

PCEデフレータ(1月)21:30
結果 1.4%
予想 1.4% 前回 1.8%(1.7%から修正)(PCEデフレータ・前年比)
結果 0.1%
予想 0.2% 前回 0.2%(PCEコアデフレータ・前月比)
結果 1.8%
予想 1.9% 前回 2.0%(1.9%から修正)(PCEコアデフレータ・前年比)

シカゴ購買部協会景気指数(PMI)(3月)22:45
結果 58.7
予想 61.0 前回 64.7(シカゴ購買部協会景気指数(PMI))

ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)(3月)23:00
結果 98.4
予想 97.8 前回 97.8(ミシガン大学消費者信頼感指数)

新築住宅販売件数(2月)23:00
結果 66.7万件
予想 62.0万件 前回 63.6万件(60.7万件から修正)(新築住宅販売件数)

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《3/29 金曜日に発表された主なイベント・ニュースなど》

【日本】
*菅官房長官
4月1日の閣議後11時半頃に新元号を公表、安倍首相も12時に会見を開く。

【米国】
*ムニューシン米財務長官
昨晩は非常に生産的なワーキングディナーだった。
北京での会合を楽しみにしている。

*クドローNEC委員長
中国が構造改革を受け入れることが合意の条件だ。
米国には数週間あるいは数カ月にもわたって中国と交渉を続ける用意がある。
時間に左右される問題ではない。
米国にとってプラスとなる素晴らしい取引を成立させなくてはならない。
関税の一部は維持するだろう。

*ブラード・セントルイス連銀総裁
我々は金利をゼロから成功裏に引き上げた、バランスシートの規模の縮小にも成功した。
世界的に低金利環境であることを考慮すれば、我々は恐らくでき得る限界まで進めた。
我々は現在、非常に良い位置にある。
イールドカーブ逆転について、自分は金融市場に注目しており、これまで極めて信頼できるシグナルだった。

*カシュカリ総裁
逆イールドについて、過剰引き締めを示唆している可能性。
中立水準判断での参考になると思う。

【英国】
欧州連合指導者
英国が来月のEU臨時首脳会議で最長1年の離脱延期を受け入れるか合意がないままEUを離脱するか、二者択一を迫る方針。

*英下院 
メイ首相のEU離脱案について3度目の否決
投票結果は賛成286対反対344と58票差。前回の149票差からは差を縮める。

【EU】
*トウスクEU大統領
4月10日にブレグジットに関する臨時EUサミットを招集

*EU関係者
4月12日をもっての合意なき離脱の可能性が強まった。

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《本日予定されている主な経済指標》

【日本】
日銀短観(第1四半期)8:50
予想 13 前回 19(大企業製造業・業況判断)
予想 13 前回 15(大企業製造業・先行き)
予想 22 前回 24(大企業非製造業・業況判断)
予想 20 前回 20(大企業非製造業・先行き)
予想 0.8% 前回 14.3%(大企業全産業・設備投資)

【スイス】
小売売上高(2月)15:30
予想 N/A 前回 -0.4%(前年比)

SVME購買担当者景況指数(3月)16:30
予想 53.5 前回 55.4

【ユーロ圏】
ドイツ製造業PMI・確報値(3月)16:55
予想 44.7 前回 44.7

ユーロ圏製造業PMI・確報値(3月)17:00
予想 47.7 前回 47.6

ユーロ圏消費者物価指数・速報値(3月)18:00
予想 1.5% 前回 1.5%(前年比)
予想 1.0% 前回 1.0%(コア・前年比)

ユーロ圏失業率(2月)18:00
予想 7.8% 前回 7.8%

【英国】
CIPS製造業PMI(3月)17:30
予想 51.2 前回 52.0

【香港】
小売売上高(2月)17:30
予想 N/A 前回 7.1%(価額ベース・前年比)
予想 N/A 前回 6.9%(数量ベース・前年比)

【米国】
小売売上高(2月)21:30
予想 0.2% 前回 0.2%(前月比)
予想 0.4% 前回 0.9%(自動車除くコア・前月比)

ISM製造業景気指数(3月)23:00
予想 54.3 前回 54.2

建設支出(2月)23:00
予想 -0.1% 前回 1.3%(前月比)

企業在庫(1月)23:00
予想 0.4% 前回 0.6%(前月比)

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【東京市場】もみあい

 ドル円はしっかり。年度末がらみでのドル買いが入り一時110.93近辺も
大台手前の売りに阻まれると少し戻してもみ合いとなった。

 この後の英下院でのEU離脱協定採決などをにらんでポンドはもみ合い。
豪ドルは対NZでの買いが優勢。

【ロンドン市場】ポンド乱高下

 ポンドが大きく心服した。このあとの英下院でのEU離脱協定3度目の採決を控え
当初は悲観論から売り、一部強硬派が賛成に回った報道もあって一気に買い、
その後戻してもみ合いという流れに。

 ドル円はしっかり。米債利回りの低下や米中通商協議でのムニューシン米財務長官の
建設的な議論だった発言などが買いを誘う展開に。

【NY市場】

 29日のNY外国為替市場は、米株高の動きなどを好感して、ドル買いがやや優勢な展開となった。ドル円はリスク警戒後退の動きが円売りにつながったこともあり、しっかりの展開に。

 このところ下げが目立っていた米長期債利回りがやや回復し、一時2.43%台を付けたこともドル買い要因に。ドル円は110円95銭を付ける場面が見られた。

 もっとも111円手前の売りを崩すだけの勢いは見られず、米債利回りの上昇が一服すると、110円台後半でのもみ合いとなった。

 ユーロドルは1.12台前半での推移。ドル高基調もあって頭の重い展開。ポンド売りの動きなどもユーロの重石となり、一時1.1210近辺まで。もっとも、ドル円同様に大台を超えて動きが進むだけの勢いに欠けていた。

 ポンドは、注目された英下院でのEU離脱案に対する採決が日本時間23時半に行われ、3度目の否決となったことで売りが出る展開となった。ロンドン市場で採決への悲観論から1.30ちょうど手前まで下落したあと、離脱強硬派などが政府案に賛同に回るとの思惑で1.3130台まで上昇するなど、不安定な動きを見せた後の下院採決。投票時からややポンド売りが進み、否決決定で1.2978近辺まで売りが出る流れとなった。もっとも、その後は買い戻しが入り1.30台を回復。採決前よりはポンド安の水準でもみ合いが続いた。
 ポンド円も同様でロンドン市場で144円10銭近辺から145円台半ばまで上昇し、144円台後半へ戻して採決の実施。その後144円割れまで売り込まれたものの、144円台半ばで週の取引を終えている。

【本日の見通し】ドル円は基本しっかりに

 ドル円は先週の北京での米中通商協議閣僚級会議に続いて
ワシントンでの同会議を前に
基本的にしっかりとした動き。
 米中通商協議に関しては交渉成立まではまだ溝があるとみられるものの
順調に協議が進んでいると期待されており、
ドル円クロス円の買い材料に。

 リスク要因は英国のEU離脱問題。
先週末の3度目となるEU離脱協定採決が
前々回、前回から票差を縮めているとはいえ三度の否決となり
4月12日をもっての合意なき離脱の可能性が強まったことが重石に。
4月10日の臨時EUサミットを前に、どこまで合意に迫れるのかが注目。
合意なき離脱まではまだあるとの見方でポンドドルは大きく崩れる展開にはなっていないが
可能性が強まるとの認識が広がるとポンド売りも。
ポンド円の売りだけでなく、リスク警戒での世界的な株安などまで広がると
ドル円も崩れる可能性を意識。

【本日の戦略】ドル円は押し目買い

 基調は上方向、ドル円は押し目買いを期待。
110円台半ばに近いところから買いに回り111円超えを期待。
デイトレは111円手前の売りを前に
買いからの開店を意識。
                                
※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません

山岡和雅 | minkabu PRESS編集部

山岡和雅 | minkabu PRESS編集部

1992年チェースマンハッタン銀行入行。1994年ロイヤルバンクオブスコットランド銀行(旧ナショナルウェストミンスター銀行)移籍。10年以上インターバンクディーラーとして活躍した後にGCIグループに参画。2016年3月よりみんかぶ(現ミンカブ・ジ・インフォノイド)グループに入り、現在、minkabu PRESS編集部外国為替情報担当編集長。(社)日本証券アナリスト協会検定会員 主な著書に「初めての人のFX 基礎知識&儲けのルール」すばる舎、「夜17分で、毎日1万円儲けるFX」明日香ビジネスなど メールマガジン「外国為替ディーラーの心の中」( https://www.mag2.com/m/0000094647.html )を毎営業日朝に好評配信中