ドル高一時進行も、調整入る

【著者】

忙しい人のサマリー

ドル高一時進行も、調整入る

イタリアへの懸念継続も、NY市場で戻す
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【東京市場】ドル高円安強まる展開

 週明けもドル高円安の動きが強まった。先週末、ポジション調整に110円70銭台まで下げて引けたドル円は、朝からしっかりとなり、111円台を回復。直近高値を超えてもドル買いの動きは止まらず、後場に111円30銭台まで上昇する展開を見せた。

 米債利回りは朝方低下する場面が見られるなど、それほど上がってこず。当初はユーロドルなどでもドル買いが入り、ユーロドルが1.1780近辺から1.1750割れを付ける動きも見られたが、ユーロドルの下げが止まってもドル円の上昇が続いており、ドル高だけでなく、円安の動き。

 クロス円は軒並みの上昇でユーロ円は130円30銭台から80銭台まで上昇。

【ロンドン市場】一時111.40近辺に

 東京市場の高値を超えて111.40近辺を付けるなどの動きに。
週末の米中通商協議の共同声明を受けてのドル高が優勢。
中国が米国からの財およびサービスの輸入を増大させるとしたことで、ダウ平均株価が時間外の先物市場で押し上げられておりドル買いにつながった格好。

 ユーロドルはドル高に加えイタリアの政局懸念で一時1.1717近辺まで下落したものの
値を戻す展開に。ドイツが休場となる中での突っ込んだ売りに慎重な動き。

【NY市場】利益確定売り

 ロンドン市場の高値から少し値を戻してもみ合いに。

 貿易戦争がらみの緊張緩和がドル買いを誘ったが一気の上昇は難しいとみられる。

 ダウ平均の大幅高などがドル買いを誘っているものの、上値での買いには慎重。
ロンドン市場で値を落としたユーロドルが買い戻されるなどドル全面高に調整が入った格好に。

 イタリアは新首相候補が発表された。瞬間の反応は限定的で警戒感を持って様子見といったところ。

 ポンドは英CPIなどをにらみポジション調整ムードが強まり、売りが優勢に。

【本日の見通し】ドル高基調は継続

 NY市場でドル高の動きが一服も、流れはまだ上方向。調整を交えながら、上を意識する展開に。

 米長期債利回りが横ばいとなって、いったん利益確定を誘った格好であるが、あくまで調整の範囲内という意識。

 ユーロはイタリア新政権への懸念が継続。買いにくい展開となっており、ユーロドルの下げ(ユーロ安ドル高)がドル円などでもドル高を誘うか。

 目先のターゲットは111円台半ば。中期的には113円を意識。
  

【本日の戦略】

 押し目買いの流れ
110円台半ばまでは買い下がりの意識、割り込むといったんストップも。

※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません

山岡和雅

minkabu PRESS編集部 山岡和雅

1992年チェースマンハッタン銀行入行。1994年ロイヤルバンクオブスコットランド銀行(旧ナショナルウェストミンスター銀行)移籍。10年以上インターバンクディーラーとして活躍した後にGCIグループに参画。2016年3月よりみんかぶグループに入り、現在、株式会社みんかぶ編集部外国為替情報・商品先物情報担当編集長。(社)日本証券アナリスト協会検定会員 主な著書に「初めての人のFX 基礎知識&儲けのルール」スバル舎、「夜17分で、毎日1万円儲けるFX」明日香出版社など