ドル調整目立つも、値幅限定的

【著者】

忙しい人のサマリー

ドル調整目立つも、値幅限定的

過熱感に警戒も、ドル高基調は継続

ユーロやポンドは往って来い。調整目立つも続かず

【東京市場】ドル安やや優勢

 22日の東京市場は、前日のNY市場の流れもあり、若干頭の重い展開となった。前日のNY市場で111円ちょうど近辺まで下げた後、朝方111円をしっかり割り込み、その後いったん買い戻しが強まって111円台を回復も、その後も振幅を交えつつじりじりと値を撮す展開に。
 目立った新規材料はなく、ポジション調整が主体。米債利回りもさえない動きとなっており、ドル売りを誘う格好に。
 もっとも、下値は110円84銭近辺までと限定的。基調としてのドル買いが意識されている。
 ユーロドルは1.17台後半もみ合い。朝方1.18に迫ったものの、大台を回復しきれず、少し値を落としている。

【ロンドン市場】朝方しっかりも続かず

 朝方111.19近辺を付けるなどドル買いの動きが優勢に。
東京市場で調整も下値限定的でいったん買いに回った格好。 もっとも、その後上値が重くなり110円台に戻される展開。

 ユーロドルはドル全面高の流れをうけて1.1750台まで下落も、その後1.18台を回復するなどドル高が一服。
ユーロの買い戻しが目立つ展開となった。イタリア債の利回りが少し戻しており、安心感が広がった面も。

 中国の輸入関税低下を受けた独自動車株の上昇なども追い風に。

【NY市場】トランプ大統領発言などもドル売りに

 ドル円は調整が目立ち110.80近辺へ。111円台が重く、上値での調整意欲が継続。

 トランプ大統領による「米朝首脳会談が実現しない可能性はかなりある」発言も、ドル売り円買いを誘った格好。

 もっとも押し目は限定的なものにとどまっている。

 ユーロはロンドン市場での1.18台前半への戻しから頭の重い動きとなった。
 イタリアの新政権への懸念が続いており、買いにくい展開となっている。
 
 ポンドも明日のCPIを前に、積極的な買いが続かず、ロンドン市場からNY市場朝にかけての買い戻しから、その後値を落とす展開に。

【本日の見通し】調整も流れは変わらず

 ドル円は110円台後半。111円台では売りが出る流れとなっており、ターゲットである111.50がやや遠い印象に。もっとも、流れはまだ上方向。
 ポジションがやや偏っている分、もう一段の調整も、110.50を維持してくると、再び上を目指す流れも。

 注目は今晩のFOMC議事録か。
6月の利上げに向けての前向きな姿勢だけでなく、今後の利上げペースの加速を意識させるような内容が出てくると、ドル買いが強まるきっかけとなりうる。
 

【本日の戦略】押し目買いの流れ継続

 押し目買いの流れが継続も、押し目をしっかりと見極めたい。
目先のサポートは110.50近辺で、この水準をしっかり維持すると、かなり強めの印象。
その下は110.00近辺で、こちらの方がサポートとしては強い。ここを割り込むといったんドル高の流れは収まってきそう。

 調整局面での押し目を見極めながらの動き。
1.18台を一時しっかりと回復していたユーロが1.17台に落とすなど、流れはまだ変わっていないとみている。

※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません

山岡和雅

minkabu PRESS編集部 山岡和雅

1992年チェースマンハッタン銀行入行。1994年ロイヤルバンクオブスコットランド銀行(旧ナショナルウェストミンスター銀行)移籍。10年以上インターバンクディーラーとして活躍した後にGCIグループに参画。2016年3月よりみんかぶグループに入り、現在、株式会社みんかぶ編集部外国為替情報・商品先物情報担当編集長。(社)日本証券アナリスト協会検定会員 主な著書に「初めての人のFX 基礎知識&儲けのルール」スバル舎、「夜17分で、毎日1万円儲けるFX」明日香出版社など