リスク警戒強い展開も、週末を前に調整

【著者】

忙しい人のサマリー

リスク警戒強い展開も、週末を前に調整

ユーロはほぼ全面安、イタリア政局懸念に加え、スペインにも警戒

【東京市場】ドル円しっかり

 朝方は米朝首脳会談の中止などを嫌気して109円14銭近辺も、その後買戻しが入った。
  米朝首脳会談の中止は失望感も、ある程度想定内の動き。週末、それも月曜日が英・米休場となる中での週末前ということで、様子見ムードも強い。

【ロンドン市場】小動き

 やや方向感に欠けた。

 イタリア政局がらみの警戒感に加え、スペインも政治情勢が不安定で、朝方のユーロ買いも続かう、すぐに売りに回る流れ。

 カナダドルは原油安を受けて軟調。

 ドル円は109円台半ば近辺でもみ合う

【NY市場】朝方はリスク回避も落ち着く

 NY市場では、一時リスク警戒の円買いが強まる展開に。米長期債利回りの低下、NY原油先物の大きな下落などがリスク要因となり、ドル円は109円13銭近辺と、東京市場朝方の安値圏まで値を落とした。イタリア新政権への警戒感からドイツとイタリアの国債利回りが2%を超えたことなども、リスク警戒の動きを誘った。
 もっとも、その後はポジション調整ムードが広がり、ドル円は109円台半ばまで値を戻す展開に。週明けの月曜日は米国(メモリアルデー)英国(バンクホリデー)と、祝日になっており、ロンドン、NY市場が休場となることから、週末越えのポジション維持がいつも以上に警戒されている。

 ユーロドルはイタリア新政権がらみに警戒が強く、対ドル、対円での値を落とす展開に。スペインでも最大野党が内閣不信任案動議に動く可能性が示されるなど、加盟各国の政権がらみでの警戒がユーロ売りを誘った。ユーロドルは朝方1.16台半ば割れを付けると、戻りがそれほど見られず、安値圏もみ合いが続いた。

 ポンドも軟調な地合いとなった。原油安が英株の重石となり、値を落とす中でポンド売りの動き。対ドルで1.33台を維持しているものの1.3310近辺でもみ合うなど、頭の重さが印象的に。

 トルコリラはこの時間帯は落ち着いた動き。ロングウィークエンドを前にポジション整理が一巡した後に新規にポジションを作る動きがみられず。

【本日の見通し】参加者少なく、限定的な動きか

 英・米の二大市場が休場。(米国はメモリアルデー、英国はバンクホリデー)
取引参加者が極端に少なく、取引を手控える動きが広がりそう。
ドル円は、109円台を維持して週末を終えたことがどこまで反発につながるか。
対ユーロなどでのドル高基調が継続しているだけに、109円のサポート次第では110円声を再びトライもありそう。

 ユーロは政局への懸念が広がっている。イタリア国債を売る動きが強まり、10年債利回りではドイツと2%以上広がる格好に。2%は心理的にも大きな水準だけに、当面頭が重そう。

 大統領が異例ともいえる任命権を行使し、反ユーロ姿勢の財務相就任に反対したことで、週明けユーロ買いが進む流れに。このまま警戒感が後退するかどうかは今後次第。

 また、ラホイ政権への批判が強まるスペイン情勢も不安定。最大野党が不信任案提出検討との報道などもユーロ売りに。

 突っ込んだ売りは避けたいが、当面の重さを意識か。

【本日の戦略】ドル円は109円にらむ

 109円を割り込まなければ110円トライに向けて買いに回りたい。
ただし、はっきり割り込むといったんストップ。
米英不在で無理は禁物で様子見も。

 デイトレは買いから細かく回転を意識。

※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません

山岡和雅

minkabu PRESS編集部 山岡和雅

1992年チェースマンハッタン銀行入行。1994年ロイヤルバンクオブスコットランド銀行(旧ナショナルウェストミンスター銀行)移籍。10年以上インターバンクディーラーとして活躍した後にGCIグループに参画。2016年3月よりみんかぶグループに入り、現在、株式会社みんかぶ編集部外国為替情報・商品先物情報担当編集長。(社)日本証券アナリスト協会検定会員 主な著書に「初めての人のFX 基礎知識&儲けのルール」スバル舎、「夜17分で、毎日1万円儲けるFX」明日香出版社など