イタリア政局がらみでユーロ振幅

【著者】

忙しい人のサマリー

イタリア政局がらみでユーロ振幅

反ユーロ政権樹立阻止を一時好感も混乱を嫌気

ドル円は一時上昇も続かず

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【東京市場】リスク警戒後退の流れ

朝方はドル高円安の動きが強まったものの、その後は一服し、午後はもみ合いの展開に。

 週末に米朝首脳会談の再開に向けた動きが強まり、リスク警戒感が後退する形でドル高円安が進行。イタリアの新政権がらみで、連立合意した「五つ星運動」と「同盟」から首相指名されていたコンテ氏の組閣が、大統領の反対で失敗したことも、ユーロ買い円売りを誘い、円安の流れが広がった。

 先週末109円40銭近辺で引けたドル円は、109円83銭まで上値を伸ばす展開に。もっともこの後英国、米国と休場になる中で、積極的な動きに対する調整も入り、110円手前の売りを崩す流れにはならず、109円台前半へ値を落とした。

【ロンドン市場】ユーロ相場が下落

 東京で上昇したユーロは下落に転じた。
 コンテ首相候補が推した財務相候補であるサボナ元産業相について、マッタレラ大統領が反対を表明し、コンテ氏は組閣を断念。首相指名候補から降りることを発表。
 反ユーロ姿勢の強い新政権樹立がなくなったことで東京市場でユーロ買いも、マッタレラ大統領が指名する首相候補による暫定政権が、コンテ氏を推した議会与党(五つ星及び同盟の連立)の賛成を得ることは難しく、秋にも再選挙という流れができる中で、混乱を嫌ったユーロ売りに。

 ドル円は朝方しっかりも、その後頭を抑えられ109円台前半推移。

【NY市場】休場

【本日の見通し】やや様子見ムードも

 北朝鮮情勢、イタリア政局と不透明感のある材料が続き、週末には米雇用統計も控える中で、次の方向感を探る展開に。

 中長期的にはまだ上方向という見方も目先は頭が重く、突っ込んだ売り買いを手控える動きも。
 
 連休明けの英・米市場動向をにらみながら、レンジ取引を基本に、期待はやや上方向といったところか。

【本日の戦略】押し目買い

 109円に近いところを拾ってみたい印象。
実質的な連休明けだけに無理は禁物で、流れを見極める展開となりそう。

 108円台半ばまでは基本的には買いの水準も、早めに買いすぎると耐えきれないだけに難しいところ。押し目を確認しながらの買いに回りたい。

 デイトレは少し早めに買いから、109円台前半維持を意識しての回転が基本で、見切りも早めに。

※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません

山岡和雅

minkabu PRESS編集部 山岡和雅

1992年チェースマンハッタン銀行入行。1994年ロイヤルバンクオブスコットランド銀行(旧ナショナルウェストミンスター銀行)移籍。10年以上インターバンクディーラーとして活躍した後にGCIグループに参画。2016年3月よりみんかぶグループに入り、現在、株式会社みんかぶ編集部外国為替情報・商品先物情報担当編集長。(社)日本証券アナリスト協会検定会員 主な著書に「初めての人のFX 基礎知識&儲けのルール」スバル舎、「夜17分で、毎日1万円儲けるFX」明日香出版社など