ドル買い基調強まる、米指標も強め

忙しい人のサマリー

ドル買い基調強まる、米指標も強め

雇用統計はかなり強め、朝からの上昇に、110円手前の売りもあり頭を抑える

ユーロは買い戻しが一時強まるも、対ドルで雇用統計後に売られる

【東京市場】円安優勢に

 ドル円は買いオペ減額後の円買いが限定的なものにとどまったこともあり、すぐに円安が優勢に。
 日銀は午前の定例オペで実施した国債買い入れオペ(公開市場操作)において、残存期間「5年超10年以下」の買い入れ額を従来から200億円減額し、4300億円としたことを受けて、瞬間的に円買いが優勢に。
 もっとも下げは限定的で、すぐに戻すと、一転して円安が優勢となり、ドル高円安が進行。底堅さが印象付けられたこと、75円安で始まった日経平均が100円を超える上昇まで一時買い進まれたことなどが、円売りを誘った。
 買いオペ減額の分、ETF買いが強まるのではなどとの観測まで流れた模様。
 
 高値を付けた後は109円近辺でもみ合い。午前の上昇で109円20銭を付けた後、最初の押し目は109円01銭までとなり、後場に入って高値を更新して109円24銭まで。その後も109円台推移が続く格好に。

【ロンドン市場】円安続く

 政局不安が一服し、円安の動きに。
 イタリアで新政権が誕生したことが好感されている。
 スペインラホイ首相の不信任決議が可決したことは、すでに織り込みが進んでおり、大きな材料視されず。
 イタリア、スペインの株はともに大きく上昇しており、リスク警戒の後退が印象的となり円売りに。

 このところ低下が目立った米債利回りも上昇しており、ドル円を支えた。

 ユーロは対ドルでもしっかり。1.17を超える場面が見られた、

 ポンドは英製造業PMIが予想を超える好結果となり、こちらも対ドル、対円で上昇。

【NY市場】雇用統計かなり強め

 雇用統計は非農業部門雇用者数が予想を大きく上回り、平均時給も強く出るなどかなり強めの結果に。
 その後出たISM製造業も強く、ドル高の動きが一時強まった。
 ドル円は109円台後半まで上昇。
 110円手前の売りに抑えられたものの、109円台半ばで引けるなど、ドル高の動きが継続。

 ユーロドルはロンドン市場で1.17台まで上昇していたが、ユーロ安ドル高が強まり1.16台前半まで一時値を落とした。
 もっとも下値からは買いが入るなど基調はしっかり。

【本日の見通し】ドル高基調継続か

 ドル円は110円を意識する展開か。
 これまでリスク要因となってきた南欧情勢が一服。
新政権が誕生したイタリア、スペインの状況への警戒はあるものの、当面は材料となりにくい分、景気動向の影響が強まりそう。
 米国は雇用統計、ISMと強めに出たことでドル高が優勢に。
 110円手前の売りを前に慎重姿勢も、期待はまだ上方向で、下値しっかりの展開となりそう。

 通商問題は以前警戒感。
 G7での異例の失望表明なども含め、厳しい状況が続く中で、今後の動向に注意。

【本日の戦略】109円台前半を意識

 110円近いところでの買いには慎重。
 109円台前半での押し目買いが基本となりそう。
 流れはまだ上方向で売りからは少しリスクが高いとみている。

 ユーロは下値しっかり感もあり、下がったところで買いに回りたい。
 新政権不安はあるものの、すぐに材料が出るとは考えにくいだけに、基本はユーロの買い戻しに。
 1.16台前半を買い下がり、大台割れでストップが基本路線に見える。

※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません

山岡和雅

minkabu PRESS編集部 山岡和雅

1992年チェースマンハッタン銀行入行。1994年ロイヤルバンクオブスコットランド銀行(旧ナショナルウェストミンスター銀行)移籍。10年以上インターバンクディーラーとして活躍した後にGCIグループに参画。2016年3月よりみんかぶ(現ミンカブ・ジ・インフォノイド)グループに入り、現在、minkabu PRESS編集部外国為替情報担当編集長。(社)日本証券アナリスト協会検定会員 主な著書に「初めての人のFX 基礎知識&儲けのルール」スバル舎、「夜17分で、毎日1万円儲けるFX」明日香出版社など