中国からのIT分野などへの投資制限姿勢がドル売り円買い誘う

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忙しい人のサマリー

中国からのIT分野などへの投資制限姿勢がドル売り円買い誘う

世界的に株安進行でリスク回避の円高も
【東京市場】米通商問題重石にドル安円高

 週明けの東京市場、朝方報じられたトランプ大統領による欧州に対する追加関税示唆などを受けて、ドル売り円買いの動きが広がった。

 中国からの投資を制限する発言なども重石となる展開に。

 先週末を110円割れで引けたドル円は、若干円高の動きが優勢で始まったものの、その後いったんドル買い円売りに。もっとも上記発言を受けてじりじりとドル安円高が広がり、午前中に109円台半ば割れと、サポートとみられた109円台半ばをあっさりと割り込む動きに。

 その後も戻りは鈍く、頭の重い動き。日経平均の下げ幅が後場に広がり、200円を超える流れに。米債利回りの低下なども含め、リスク回避意欲が強まる中で円買いの動きが強まり、後場には一時109円30銭台に。
 
 ユーロドルが1.1640台へ値を落とす展開。さらに大きく下げたのが、ユーロ安と円高の両面から売りが出たユーロ円で、128円台前半から127円台前半へ値を落としている。
【ロンドン市場】109円台半ばもみあい

 一時109円30銭台も、その後はもみ合いとなっている。
東京朝のトランプ発言を受けてのドル安円高の意識が継続も、突っ込んだ売りには警戒感が広がっている。

 欧州株は軟調でドル円の戻りを抑える格好。

 リスク警戒での円主導でユーロドルなどは振幅。対ドルでの買いと対円での売りが交錯する展開に。

【NY市場】ナバロNTC委員長 広範な投資制限課す計画ない

 ナバロ国家通商会議(NTC)委員長が、財務相報告書の中で広範な投資制限を課す計画はないと発言したことで、一気にドル高が広がる展開となった。

 発言の出たNY夕方まではドル円は頭の重い展開。109円30銭台を一時つけ、109円台半ばばさみでもみ合いとなっていたが、発言で一気に110円台を回復する動きも。少し調整が入り、109円台後半でもみ合いに。

【本日の見通し】通商問題への懸念広がる

 通商問題への懸念が継続しており頭の重い展開が続いている。
 ドル円は109円台後半を中心にした推移。
109円台前半まで昨日いったん値を落としたことで売りが出やすくなっているが、大台を割り込んでさらに下を試す勢いは見られず。

【本日の戦略】戻り売り

 頭の重さが少し優勢な印象。
中期的な姿勢は上で継続も目先はいったん売りに回る手もありそう。

 デイトレは109円台後半から売りに回り110.20超えではストップ。

※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません

山岡和雅

minkabu PRESS編集部 山岡和雅

1992年チェースマンハッタン銀行入行。1994年ロイヤルバンクオブスコットランド銀行(旧ナショナルウェストミンスター銀行)移籍。10年以上インターバンクディーラーとして活躍した後にGCIグループに参画。2016年3月よりみんかぶグループに入り、現在、株式会社みんかぶ編集部外国為替情報・商品先物情報担当編集長。(社)日本証券アナリスト協会検定会員 主な著書に「初めての人のFX 基礎知識&儲けのルール」スバル舎、「夜17分で、毎日1万円儲けるFX」明日香出版社など