失業率上昇でドル売りも限定的

【著者】

忙しい人のサマリー

失業率上昇でドル売りも限定的

労働参加率が上昇がある程度相殺、非農業部門雇用者数の好結果も

【東京市場】関税発動後、株高円安に

 米国東部時間で日付の変わる日本時間午後1時すぎと示されていた米国による対中関税発動が注目されていた。
 発動直後はそれほど大きな反応見せず、少し株安も限定的。
 その後株が上昇。発表時間帯にはお昼休みであった中国株式市場が、後場始まって買われる展開となり、日経平均も大幅高となると、ドル円も110円80銭手前まで上昇する展開に。
 ユーロドルなどは小動き、1.17手前でもみ合い。
 対中輸出が大きい豪ドルは警戒感も後場に入って中国株高を確認し、対ドルで0.74台に乗せてしっかりの展開に。

【ロンドン市場】雇用統計控え落ち着く

 若干ドル売りの流れに。
東京市場での上昇が一服し、雇用統計を前に調整が入った。とはいえ値幅は限定的で110円50銭台での推移。

 ユーロドルは朝がたに1.17台まで上昇し、その後は1.17台前半推移に。

 米中関税発動に対する反応は一息。

【NY市場】失業率悪化がドル売り誘う

 非農業部門雇用者数の好結果が見られたものの、失業率が予想よりも悪い4.0%と0.2%ポイントの上昇。

 労働参加率が上昇しており、そこまでの悪い数字ではないが、大台乗せのインパクトもあり、いったんドル売りとなった。

 ポンドは神経質な展開に。
 週明けに発表するEU離脱に関する白書を前に合意形成に動く姿勢を好感して、週末前に若干のポンド買いも。

【本日の見通し】110円台維持でもみあいへ

 110円台前半まで値を落とす展開が見られた。
注目された米雇用統計は失業率が弱めとはいえ、労働参加率の上昇を考えると
この後の利上げ期待を後退させるほどの弱さとは見えない。

 発表直後の反応は一息も、中期的な重石となりうる米中通商問題も含め頭の重さは継続も
110円台を維持しきてくるようだと、再び上昇の可能性も。

【本日の戦略】押し目買い

 もみ合いの流れが継続と見られる。

 110円に近いところまで押されるようだと、ドル買いも。

 デイトレは110円台半ばを挟んでのレンジを中心に意識か。

 方向性を探る展開が続いており、流れが出てきたときは素直に乗る格好に。
現時点での無理は禁物。 
 
※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません

山岡和雅

minkabu PRESS編集部 山岡和雅

1992年チェースマンハッタン銀行入行。1994年ロイヤルバンクオブスコットランド銀行(旧ナショナルウェストミンスター銀行)移籍。10年以上インターバンクディーラーとして活躍した後にGCIグループに参画。2016年3月よりみんかぶグループに入り、現在、株式会社みんかぶ編集部外国為替情報・商品先物情報担当編集長。(社)日本証券アナリスト協会検定会員 主な著書に「初めての人のFX 基礎知識&儲けのルール」スバル舎、「夜17分で、毎日1万円儲けるFX」明日香出版社など