英外相辞任でポンド急落、ブレグジット警戒強まる

忙しい人のサマリー

英外相辞任でポンド急落、ブレグジット警戒強まる

リラ急落、中銀法改正と娘婿を財相に起用で投資資金流出

ドル円はしっかり、株高が支えに
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【東京市場】ドル円小動き、欧州通貨はこじっかり

 ドル円は23銭ほどの値動きと、小動きに徹した。特に後場に入っては膠着状況が続いた。

 前週末の米雇用統計で失業率が予想以上に悪化し、4.0%の大台に乗せたことを受けて、ドル円は110円台半ばをしっかりと割り込む展開に。

 週明けはイベント通過での新規投資玉もあり、朝は110円台半ばを回復する場面も見られた。朝から株がしっかりでリスク選好の動きも入っていた。もっとも、110円台半ばからの買いには慎重で動きは続かず。一方、その後の調整も110円40銭割れでは息切れと、上下ともに同意のない展開に。

 後場に入ると110円40銭台でほぼ膠着。目立った動意なく、材料も乏しい中で、動きがみられず。

 ユーロはややしっかり。目立った材料はなく、堅調なアジア株式市場動向を受けた対円での買いなどが支えに。

【ロンドン市場】ポンド、豪ドル、ユーロ高に

 欧州通貨、オセアニア通貨がしっかり。

 ポンドはEU離脱相の辞任をこなし、ソフトブレグジット路線確立との思惑が、ポンド買いを誘う展開となった。

 ユーロはポンドに連れ高という格好。

 欧州株がアジア株に続いて買われる格好で、リスク感応度の高いオセアニア通貨高に。

【NY市場】ジョンソン辞任でポンド安、リラ急落も

 ボリスジョンソン外相が辞任し、一気にぽ野釣りが広がった。
ロンドン市場で買われ1.3350超えを付けていたポンドドルは、1.3350ばさみでのもみ合いから1.31台への急落。対円でも147円60銭台から146円10銭台へ値を崩した。

 ユーロもややつられる形で1.1790近辺から1.17台前半に。
 
 ドル円は株高を好感する形で110円台後半上昇。ドル全般の買い基調もサポート。

 夕方にはトルコリラが急落。

 前回選挙を受けて、より権限の強い新制度での大統領に就任宣言を行った
 エルドアン・トルコ大統領が、中銀法の改正に言及、独立性の盾といわれた5年の任期や専門性などの明記がなくなり、いったんリラ売り。
 さらに財務相に娘婿の起用を発表し、リラが急落する展開に。リラ円は約1円の下落に。
  

【本日の見通し】上昇基調もリスク警戒

 ドル円はしっかり。株高の動きが広がっており、基本的には円安傾向。

 111円手前にまだ売りが入っているが、流れの中で大台超えを果たす可能性も。

 ポンドがらみには要注意。ジョンソン外相の辞任で、メイ首相の不信任案への動きが強まると、もう一段のポンド売りも。
もともと議会内の基盤は強い方ではなく、不信任が広がる可能性が十分にある。
 
 トルコリラの懸念は当面継続も、市場規模的に他に広がる可能性はそれほど高くない。
基本的にはリラ相場での材料という認識。

【本日の戦略】

 株式市場を確認しながらの押し目買い。
110円台前半での買いが望ましくレンジの中での振幅を意識。

 デイトレは早めの対応。買いからで111円トライを狙うも、超えきれないようだとすぐに売りに回りたいところ。

※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません

山岡和雅

minkabu PRESS編集部 山岡和雅

1992年チェースマンハッタン銀行入行。1994年ロイヤルバンクオブスコットランド銀行(旧ナショナルウェストミンスター銀行)移籍。10年以上インターバンクディーラーとして活躍した後にGCIグループに参画。2016年3月よりみんかぶ(現ミンカブ・ジ・インフォノイド)グループに入り、現在、minkabu PRESS編集部外国為替情報担当編集長。(社)日本証券アナリスト協会検定会員 主な著書に「初めての人のFX 基礎知識&儲けのルール」スバル舎、「夜17分で、毎日1万円儲けるFX」明日香出版社など