NY引け間際に米中通商摩擦懸念強まる

忙しい人のサマリー

NY引け間際に米中通商摩擦懸念強まる

米国が中国に対する2000億ドル規模の追加関税リスト公表へと報じられる

それまでは円安が優勢で一時111.35近辺まで
-+—+–+—+—+—+—+—+—+–+–

【東京市場】株高など好感しドル高円安へ

 朝から堅調な展開となった。前日のNY市場でダウ平均株価が300ドルを超える上昇。アジア市場も中国本土を除いて総じて堅調地合いとなり、リスク選好の動きが広がった。

 111円手前には売りが入っていたが、仲値がらみのドル買いもあって、大台を超えるとその後も上昇を継続。後場に入っても勢いは継続し、111円20銭近辺まで買いが広がった。

 ユーロ円が130円20銭近辺から130円60銭を付けるなど、クロス円も軒並みしっかり。

 新規の材料が出たわけではなく、先週末からの株高の流れが継続したことを受けてのリスク選好とみられた。

 昨日ジョンソン外相の辞任で売りが出たポンドは対ドルでもみ合い。対円ではクロス円全般の買いに支えられて上昇を見せた。

【ロンドン市場】ドル買い継続

 ドル円は111円台前半でしっかり。111円35銭近辺まで上値を伸ばすなど、堅調な地合い。序盤の調整場面でも111円台を維持するなど堅調地合いがみられる。

 もっとも111円30銭超えではすぐに売りが入るなど、111.20-30の上値抵抗水準は継続。

 ポンドが朝方買われ対ドルで1.33台まで。
英鉱工業生産、貿易収支、今回初となる月次GDPなどの発表を前に期待感も広がった模様。鉱工業生産が予想外の弱さで発表後は上昇一服に。

 ユーロドルは1.17割れまで売りが出た。独ZEWの弱さなどが重石に。

【NY市場】引け際に米中通商摩擦懸念拡大

 ドル円は111円30銭近辺の高値圏もみ合いが続くなど、。引け間際までしっかりとした展開。
 米株の上昇基調などもドルを支える格好に。

 クロス円での円安も新腰、ユーロ円が上昇。
 ユーロドルもロンドン市場での1.17割れから1.17台半ば近くまで戻すなどの動きに。

 引き際に通信社が関係者報道として、米国が中国に対する2000億ドル規模の追加関税のリスト公表へと報じ、一気にドル売り。

 ドル円は110円80銭近辺まで売り込まれる格好となった。

【本日の見通し】米中通商摩擦懸念再び

 米当局が2000億ドル相当の対中関税リストを公表の方向との報道が一気に雰囲気を変える格好に。
 警戒感が後退していたところに入ったニュースに市場はしっかりと反応。
上昇基調の中でポイントとみられた111.20-30の水準を超えきれず111.30近辺が高値となっていたことも、上値一服感に寄与する格好でドル売りを誘いそう。

 110円台後半から展開次第では110円台前半へ値を落とす可能性。

【本日の戦略】戻り売り

 頭が重い展開となる可能性。
短期的には戻り売り。中長期は上昇基調変わらずで押し目買いという印象。

 戻り売りに際してもトレンドに反しているとの意識は必要で、見切りは早めに。デイトレは111円台にしっかり乗せてくるといったん様子見も。
 スウィングは微妙で110円台前半待ちで買いの手も。この場合も110円割れではストップに。

※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません

山岡和雅

minkabu PRESS編集部 山岡和雅

1992年チェースマンハッタン銀行入行。1994年ロイヤルバンクオブスコットランド銀行(旧ナショナルウェストミンスター銀行)移籍。10年以上インターバンクディーラーとして活躍した後にGCIグループに参画。2016年3月よりみんかぶ(現ミンカブ・ジ・インフォノイド)グループに入り、現在、minkabu PRESS編集部外国為替情報担当編集長。(社)日本証券アナリスト協会検定会員 主な著書に「初めての人のFX 基礎知識&儲けのルール」スバル舎、「夜17分で、毎日1万円儲けるFX」明日香出版社など