米欧首脳会談での合意でユーロ買いの流れに

【著者】

忙しい人のサマリー

米欧首脳会談での合意でユーロ買いの流れに

ドル円は頭の重い展開、31日の日銀会合でのETF配分見直し報道などが重石
ユーロドルでのユーロ買いドル売りも影響。

豪CPIは予想の範疇
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【東京市場】小動き

 ドル円は111円台前半でのもみ合いが続いた。前日のNY市場午前に、月曜日の東京市場に続いて110円台を付ける場目が見られたが、すぐに回復しており、下値にしっかり感。
 もっとも111円30銭近辺では売りが出ており、頭の重い展開が続いた。
 
 中国人民銀行は対ドル基準値を大きく元安に設定し、節目の6.80を超える水準とした。ドル高元安からのドル高進行で、ドル円は111円30銭台を付けたものの、その後頭を押さえられる展開に。

 ドル人民元の市場レートも6.80台まで一時上昇も、昨日付けた6.82台には届かず値を落としており、突っ込んだ動きには警戒感も。

 消費者物価指数が出た豪ドルは、総合がやや弱めも、基調インフレ率が予想通りで大きな動きにはならず。

 ユーロは今晩のトランプ大統領とユンケル欧州委員会委員長及びマルムストローム欧州委員(貿易担当)との会談待ちで小動き。

【ロンドン市場】米欧首脳会談待ち

 小動きな展開。

 若干調整が優勢で序盤委111.30円近辺を付けた後、111.04円近辺まで下げてのもみ合い。
もっともこの時間帯は大台を維持しており、しっかり感も。

 ユーロ円は1.17に乗せる場面も、大台を維持しきれず。
Ifoは事前予想ほど弱くはならなかったが、前回は割り込んでおり反応は限定的。

【NY市場】米欧合意との報道で終盤にユーロ買い

 ユーロドルは1.1660台から1.1740近辺へ。
米欧首脳会談(トランプ大統領と、欧州委員会のユンケル委員長、マルムストローム委員)は
共同声明を発表すると報じられ、何らかの合意に達したとの思惑が広がった。

 ドル円は110円台後半へ、。一時110円70銭近辺まで。
戻りが鈍かったことに加え、
日経平均の早ずりで日銀が31日の会合でETFの購入配分見直しと報じられて
円買いが出た格好に。
引け間際には
自動車を除いた工業製品の関税ゼロ、非関税障壁ゼロ、補助金ゼロに向けて協力する
欧州は米国産大豆と液化天然ガス(LNG)の輸入を拡大する
自動車の関税撤廃については今後の継続協議などの合意内容が報じられている。 

【本日の見通し】ユーロ買いどこまで

 ドル円は頭の重い展開
3日続けてのドル売り円買いの流れに、
ドル円の戻りは重くなりそう。

 人民元が下げ続けている流れでもドル買いが限定的で
ドル高円安基調に一服感も。

 ユーロは対ドル中心にどこまで上昇してくるのかがポイントに。
米欧の通商摩擦問題が今回の合意でひと段落となれば
市場の注目は米中の通商摩擦に移る。
この場合ユーロとしては懸念材料一服となる分、買い戻しが出やすい。

【本日の戦略】戻り売り

 111円台での売りを意識する展開か。
米欧通商摩擦問題合意は本来ドル買いとなってもおかしくないが
今回に関してはユーロドルでのユーロ買いドル売りが勝りそうで
全体としてドルは重くなる可能性が高いとみている。

 デイトレも売りからの回転を意識する展開に。
 
※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません

山岡和雅

minkabu PRESS編集部 山岡和雅

1992年チェースマンハッタン銀行入行。1994年ロイヤルバンクオブスコットランド銀行(旧ナショナルウェストミンスター銀行)移籍。10年以上インターバンクディーラーとして活躍した後にGCIグループに参画。2016年3月よりみんかぶグループに入り、現在、株式会社みんかぶ編集部外国為替情報・商品先物情報担当編集長。(社)日本証券アナリスト協会検定会員 主な著書に「初めての人のFX 基礎知識&儲けのルール」スバル舎、「夜17分で、毎日1万円儲けるFX」明日香出版社など