米中の通商摩擦問題など受けて一時円高

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忙しい人のサマリー

米中の通商摩擦問題など受けて一時円高

FOMCは景気判断上方修正も影響限定的
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【東京市場】円安基調継続で一時112円付ける

 1日の東京市場でドル円はしっかりの展開。
昨日の市場で、日銀会合を受けての円安進行や米中通商摩擦問題への懸念後退でのドル買い円売りで、111円90銭台まで上昇した流れを受けて、111円台後半での推移が続いた。

 昨日の会合を受けて、今日も日本の長期金利が上昇する中で、日銀が指値オペを見送り、10年債利回りが0.12%を付けるなど昨年2月来の上昇をみせたが、円買いでの反応は見られず、午後に111.99円を付ける動きに。

 ユーロ円が130円50銭台から一時130円80銭台まで上昇するなど、円安基調は継続している。

 朝方米政府が2000億ドル相当の追加関税について、当初の10%ではなく、25%にという関係者報道を通信社が報じたが影響は限定的に。

【ロンドン市場】円安一服

 円安の動きが一服。
 朝方は東京市場の流れが継続し、ドル円、クロス円ともにしっかり。
 しかし、欧州株安の流れが重石となる中でドル円、苦労戦に調整が入った。
 
 この後の米FOMCなどを前に積極的な取引を手控える動きも。

 インド中銀は0.25%の利上げを実施。
連日上昇しているインドセンセックスは上げ幅を縮める動きに。

【NY市場】FOMCはほぼ見通し通り

 FOMCは金利据え置き。
声明では、景気判断を上方修正し、
年内あと二回の利上げ見通しを後押しも、ドル買いの影響は限定的。
ほぼ同時刻に東京朝にBBGが報じた2000億ドル相当の関税検討について
当初の10%ではなく、最初の500億ドル(340億ドル実施済み、160億ドルは近日中見込み)同様に
25%の関税率とすることを検討と別メディアも報じ、
円高が進行。
 ドル円は一時111円台半ばを割り込む動きとなった・

【本日の見通し】売り買い交錯

 米中の通商摩擦問題は再び警戒感が強まる展開に。
この流れがドル円の頭を抑えてきそうだが、
米株は崩れていたハイテクが回復気味となっており、
また米債利回りの上昇などもあって、底堅さも。

 ドル円は111円台後半での推移を中心に不安定な展開。
112円台での売り意欲が意識されるが、
下がったところでは買い意欲が見られ、
もみ合いの中で、明日の雇用統計待ちへ。

 英ポンドは今日のスーパーサーズデーでの利上げ見通しが濃厚。
注目は今後に向けた声明やカーニー総裁の会見及び
今回の投票結果。
 全会一致での利上げで会見も強気だと。
今後の追加利上げへの期待につながり、ポンド買いも。

【本日の戦略】押し目買い

 明日の米雇用統計を前に
突っ込んだ売り買いは避けたいところ。
米中の通商摩擦問題は警戒も、
これまでの流れから下がったところでは買いが出るとみている。
111円台前半ではいったん買いに回りたいところ。

※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません

山岡和雅

minkabu PRESS編集部 山岡和雅

1992年チェースマンハッタン銀行入行。1994年ロイヤルバンクオブスコットランド銀行(旧ナショナルウェストミンスター銀行)移籍。10年以上インターバンクディーラーとして活躍した後にGCIグループに参画。2016年3月よりみんかぶグループに入り、現在、株式会社みんかぶ編集部外国為替情報・商品先物情報担当編集長。(社)日本証券アナリスト協会検定会員 主な著書に「初めての人のFX 基礎知識&儲けのルール」スバル舎、「夜17分で、毎日1万円儲けるFX」明日香出版社など