米中通商摩擦問題が重石も、下値では買い

忙しい人のサマリー

米中通商摩擦問題が重石も、下値では買い

NY市場ではドル全面高、株の下げ渋りなどが材料に

【東京市場】ドル円は111円50銭台へ

 2日の東京市場でドル円は頭の重い展開となった。
 日本国債利回りが上昇、一時0.14%台まで上昇する中で、円高の動きが広がった。昨日上昇した米債利回りは低下し、日米金利差が縮小したことがドル売り円買いに。
 日本国債利回りの上昇が日本の株安も誘い、後場に入って日経平均が一段安となる中で、リスク警戒の動きも。
 もっとも111円台半ばがサポートされるなど、下値もしっかり。
 その他通貨は小動きに終始。

【ロンドン市場】円買いが優勢に

 前日の米大統領が2000億ドルの追加関税の税率を、当初プランの10%から25%へ引き上げるとの報道が重石となり、ドル円、クロス円でリスク警戒の円買いが出ていた。

 スーパーサーズデーとなった英中銀金融政策会合(MPC)では、事前見通し通り0.25%の利上げ。
 決定が9対0と全会一致になったことや、四半期報告でのインフレ、経済成長見通しが小幅ながら上方修正になったこと、議事要旨でゆっくりとした利上げ継続が示されたことなどから、いったんポンド買いに。

 しかし、その後のカーニー総裁の会見は慎重姿勢が目立つものとなり、一転してポンドは反転。

【NY市場】ポンド軟調地合い

 ドル円はもみ合い。
米中通商摩擦問題を受けての円買いに一時111.35近辺まで下げたものの、111円台後半への戻す格好に。
中国側から対抗姿勢が示されたが、従来の対抗措置(同額の関税賦課・米国からの輸入額を超えているため、現実的にできない)が、今回に関してはとれない中で、有効な対抗手段の具体的な提示がない中で警戒感が強まっている。

 朝方の円高進行後は、全般的なドル買いが強まる展開で、ユーロドルが1.16を割り込み、1.1580近辺を付ける動きに。

【本日の見通し】雇用統計次第

 米雇用統計は非農業部門雇用者数が+19.3万人増の見込み、前回よりは弱いが、水準的には十分で、改善見込みの失業率と合わせ、ドル買い材料に。

 ただ、米中通商摩擦問題が警戒される中で、ドル買い円売りポジションを維持しての週末越えには慎重姿勢もありそうで、上値も抑えられそう。

 111円台後半を中心とした推移が続く可能性が高いとみている。

【本日の戦略】押し目買い

 雇用統計までは無理をせずの展開。
基本的には押し目買いの流れで111円台前半では少し買いに回りたいところ。

 週末越えのポジション維持には慎重に。ポジションを軽くすることが基本となりそう。

 デイトレは雇用統計後の振幅で買いからが基本か

※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません

山岡和雅 | minkabu PRESS編集部

山岡和雅 | minkabu PRESS編集部

1992年チェースマンハッタン銀行入行。1994年ロイヤルバンクオブスコットランド銀行(旧ナショナルウェストミンスター銀行)移籍。10年以上インターバンクディーラーとして活躍した後にGCIグループに参画。2016年3月よりみんかぶ(現ミンカブ・ジ・インフォノイド)グループに入り、現在、minkabu PRESS編集部外国為替情報担当編集長。(社)日本証券アナリスト協会検定会員 主な著書に「初めての人のFX 基礎知識&儲けのルール」スバル舎、「夜17分で、毎日1万円儲けるFX」明日香出版社など