リラ下落一服も安値圏、円高は落ち着き、ドル円クロス円は買い戻しも

【著者】

忙しい人のサマリー

リラ下落一服も安値圏、円高は落ち着き、ドル円クロス円は買い戻しも

レアルなどが大きく崩れる場面、インドルピーは史上最安値更新、
アルゼンチンは緊急利上げを実施と他の新興国通貨への波及も大きい

-+—+–+—+—+—+—+—+—+–+–

【東京市場】円高が優勢に

 週明けの東京市場、ドル円は110円台前半へ値を落とす展開となった。
 トルコリラの急落を受けて先週末に円高が進み、110円台前半まで下げた後、引けにかけて110円台後半まで上昇して迎えた週明けの市場。
 早朝のオセアニア市場でリラ売りが強まる場面が見られたこともあり、少し下げて始まった後、リラの買い戻しに110円台後半へ。
 しかし、リラ安が他の新興国通貨に波及する形で、ランドが一時10%安となるなどの動きに、リスク警戒感が強まり、ドル円は110円11銭近辺まで値を落とす展開となった。
 後場に入って一時日経平均が400円を超える下げとなったことなどもリスク警戒を誘う展開に。
 ユーロ円が126円台から125円14銭を付ける動きに。

【ロンドン市場】リラ相場落ち着く

 ロンドン市場で大きく動くことが多かっただけに警戒感が出ていたリラ相場は
比較的落ち着いた動きとなった。
16円近辺とリラ安の流れは継続。

 エルドアン大統領はリラ安の進行は経済ファンダメンタルズに基づいたものではないなどの発言で、リラ相場の鎮静化を図っていた。

 インドルピーが史上最安値を更新するなど、他の新興国通貨への波及が広がっており警戒感は継続。
 ドル円は円高の流れが続いて110円台前半推移。
 東京市場での110円11銭近辺までの下げで大台を維持したことが好感されて、午後には戻りが優勢も110.45近辺まで。

【NY市場】リラもみ合いに

 ドルリラ相場が落ち着いたことで、円高の動きも一服しており、
ドル円は110円台後半へ上昇。
 一時110円90銭台を付ける動きを見せており、円高の動きが一服した。

 もっとも、111円手前の売りを崩せず、
110円台後半での推移に。

 アルゼンチンが5%の緊急利上げを行い、政策金利を45%とした。
アルゼンチンは春から3度の緊急利上げあも通貨安が止まらずにいたところに、トルコリラ急落で新興国通貨売りの動きが加速したことで、緊急利上げに踏み切った格好。

 すぐの反応は限定的でも、新興国通貨への警戒感が広がる展開に。

【本日の見通し】新興国通貨への警戒続く

 リラ安の進行は一服も、安値圏でもみ合うなど、まだまだ気の抜けない展開が続く。
 円高の動きは収まったものの、上値での売り意欲も見られるだけに、調整一服後の次の流れに要注意。

 昨日は南アレアルやインドルピーなどが売られる場面が見られ、アルゼンチンは通貨安貿易で緊急利上げを実施するなど、他の新興国通貨にも波及する流れとなっているだけに
こうした動きがどこまで継続するのかにも要注目。

 ユーロドルは夕方の独ZEWなどの指標も気にかけておきたい。
売りが出やすい展開だけに、もう一段の動きも。

 

【本日の戦略】押し目買いも様子見

 流れ的には押し目買い。
110円台を維持したことで下値では買いが出てくるとみている。ただ、新興国通貨特に依然として警戒続くリラの状況を見極めながら。大きな材料が出なければ買いが続くも、警戒が広がると雰囲気が変わる。

※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません

山岡和雅

minkabu PRESS編集部 山岡和雅

1992年チェースマンハッタン銀行入行。1994年ロイヤルバンクオブスコットランド銀行(旧ナショナルウェストミンスター銀行)移籍。10年以上インターバンクディーラーとして活躍した後にGCIグループに参画。2016年3月よりみんかぶグループに入り、現在、株式会社みんかぶ編集部外国為替情報・商品先物情報担当編集長。(社)日本証券アナリスト協会検定会員 主な著書に「初めての人のFX 基礎知識&儲けのルール」スバル舎、「夜17分で、毎日1万円儲けるFX」明日香出版社など