リラ売りの流れ収まり、リスク懸念後退

忙しい人のサマリー

リラ売りの流れ収まり、リスク懸念後退

ユーロは売りが優勢、1.14台の重さを嫌気

リラはいったん下げ止まり、エルドアン大統領の米国挑発も反応薄

【東京市場】110円台後半推移、落ち着いた動きに

ドル円は110円台後半での推移が続いた。このところのマーケットの注目材料であるトルコリラの動きが落ち着いており、市場全体が落ち着いた。
 
 昨日動きが見られた他の新興国通貨も落ち着いた動きに。

 ドル円は昨日の円高局面で110円が維持されたことが好感され、下値しっかり感が広がった。
 日経平均株価が500円近い上昇を見せるなど、東京株式市場がしっかりで円安を誘った面も。

 ドル円は110円台後半でしっかりも、昨日のNY市場での高値110円94銭には届かず、上値進行にも慎重な姿勢。トルコリラ相場動向などが警戒され、上値老いには慎重な姿勢も。

 トルコリラは対ドルで6.80-6.96レンジ。7に届いておらず、下も下がらずという流れ。

【ロンドン市場】リラ買い強まる

 リラの買いが強まり、
リスク懸念の後退からドル円も111円台へ。

 エルドアン大統領が米国製の電子製品のボイコットを呼びかけるなど
米国とトルコの対立構造は強まったが
影響は限定的で、リラ売りの調整が主体に。

 もっともドル円の上昇は午後に収まり、
往ってこいの流れ。

 金属相場などの下げがやや重石となっていた。

 ユーロは朝方の買いで1.1429近辺も
1.1380近辺へ戻すなど、こちらも一方向の動きにならず。

【NY市場】リラが強まり、ドル円は111円台へ

 ドル円は111円台をしっかりと回復する流れに。

リラの買い戻しがリスク警戒感を後退させる流れに。

 米株の大きな上昇も、ドル買い円売りの流れを誘う展開に。

 ユーロドルが1.13台前半まで大きく下落するなど
ドルは全面高の流れに。

 1.14台での売り意欲を嫌気してポジション調整が強まった形。

【本日の見通し】ドルは基本しっかりも警戒感継続

 ドルは基本的にしっかりした流れ。
ドル全面高基調がドル円を支えており111円台を維持しての展開が期待されるところ。

 リスクは依然トルコリラ。
来週はトルコが長期の休場。
イスラム教関連の犠牲祭前夜と犠牲祭で20日から24日まで丸々1週間休場となる。
この中でリラがどのような動きを見せるのか。
流動性が相当ない中での動きだけに注目が集まる。

 リラの長期保有玉の調整が入るようだと、リラ売りが強まる可能性も。

 その場合、ユーロ売り円買いの動きが強まりそう。

【本日の戦略】押し目買いも無理をせず

 流れ的には上方向で押し目買いの流れ
111円に近いところで買いに回りたい。
ただ、リラ関連が不安定で無理は禁物。
ユーロドルでの戻り売りの方がドル高狙いのイメージにあいそう。

 デイトレも買いからが基本も、
リラ関連の動きから目を離さず、状況によっては大きく方針変更も。

※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません

山岡和雅

minkabu PRESS編集部 山岡和雅

1992年チェースマンハッタン銀行入行。1994年ロイヤルバンクオブスコットランド銀行(旧ナショナルウェストミンスター銀行)移籍。10年以上インターバンクディーラーとして活躍した後にGCIグループに参画。2016年3月よりみんかぶ(現ミンカブ・ジ・インフォノイド)グループに入り、現在、minkabu PRESS編集部外国為替情報担当編集長。(社)日本証券アナリスト協会検定会員 主な著書に「初めての人のFX 基礎知識&儲けのルール」スバル舎、「夜17分で、毎日1万円儲けるFX」明日香出版社など