リスク警戒強まり円買い

忙しい人のサマリー

リスク警戒強まり円買い

ドル円一時111円割れへ、112円手前の売りに短期筋の調整も

トルコリラ南アランドなど軟調。新興国通貨売りの動きがリスク警戒誘う

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【東京市場】株高修正、資源国・新興国通貨売りなどが重石も、対円以外のドル高が支え

 ドル円は111円台後半での推移。昨日のNY市場で111円台後半に持ち上げられ、上値期待が広がったが、序盤大きく上昇して始まった日本株に調整売りが入ったほか、指標の弱さを受けたオセアニア通貨売り円買いの動きなどが頭を抑えた。
 午後に入ると、トルコリラが2週間ぶりの安値。対ドルで2015年10月以来の安値を付けたインドネシアルピアに介入が入るなど、新興国通貨売りの動きも広がっており、警戒感からの円高を誘った。
 もっとも、一方で対円以外でのドル買いも入っており、ドル円の下値を支える格好に。
 ユーロドルは1.17割れ。ポンドドルは1.3010台と、欧州通貨売りの動きも。ドル高の流れに加え、バルニエEU首席交渉官の合意なきEU離脱も準備に含まれるとの発言などが欧州通貨売りを誘った。

【ロンドン市場】クロス円に売り

 欧州通貨が対ドル、対円でやや売られた、
ユーロドルの1.17台が重くなったことで調整の動きが広がっている。
また、昨日欧州通貨買いの要因となったバルニエ首席交渉官のブレグジットに関するユーロ側の対応について、合意なき離脱も準備の一つと、昨日の譲歩の可能性を示した姿勢とは異なる姿勢を見せ、ユーロやポンドの売りにつながった面も。

 ドル円は111円台半ば、少し重めの推移も、この時間帯は下値しっかり。

【NY市場】ドル円一時111円割れ

 リスク警戒の動きが広がった。
 東京市場から見られた新興国通貨売りの動きが広がり、リラ、南アランド、アルゼンチンペソなどの売りが目立つ中で、リスク警戒の動きにつながった。

 時間外から売りが目立った米株の下げも厳しく、円買いの動きが広がっている。

 対中関係も、2000億ドルの対中関税について、来週にも発動する施策を大統領が支持との報道がドル売り円買いに。

【本日の見通し】もみ合い続く

 上への期待も、上値の売りに阻まれて、直近の定位置に戻ってきたという印象。
流れ的には次は下をトライだが、110円台の買いを崩せるかは微妙といったところ。

 週末でもあり、レンジ取引を中心に、次の流れを探る展開か。

 リスクは新興国通貨売りの流れ。
トルコリラだけでなくアジア通貨の売りなども目立っており、リスク警戒を誘っている。
この流れが強まるようだと、円高の動きが広がりそう。

【本日の戦略】

 日替わりの展開中で難しい。
目先のリスクは下方向に見えるが、111円割れの買い意欲を崩せるか。
ドル円は111円台前半を売りにまわって下トライの流れを見たい。
デイトレも売りからの回転意識。

※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません

山岡和雅

minkabu PRESS編集部 山岡和雅

1992年チェースマンハッタン銀行入行。1994年ロイヤルバンクオブスコットランド銀行(旧ナショナルウェストミンスター銀行)移籍。10年以上インターバンクディーラーとして活躍した後にGCIグループに参画。2016年3月よりみんかぶ(現ミンカブ・ジ・インフォノイド)グループに入り、現在、minkabu PRESS編集部外国為替情報担当編集長。(社)日本証券アナリスト協会検定会員 主な著書に「初めての人のFX 基礎知識&儲けのルール」スバル舎、「夜17分で、毎日1万円儲けるFX」明日香出版社など