一時円高進行も持ち直す

【著者】

忙しい人のサマリー

一時円高進行も持ち直す

新興国通貨売りドル買いの動きなどがドル全般の支えに
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【東京市場】新興国通貨売りなどが重石も、下値では買いが入る

 31日のドル円は111円ばさみでの推移。前日のNY市場で111円割れまで値を落とした流れを受けて、朝方110円80銭台まで円高が進む展開に。
 トランプ大統領の2000億円の追加関税発動発言が重石。
 もっとも、午前10時に発表された中国PMIが予想を上回る好結果となったことで、下値しっかりの展開に。戻りは鈍く、動きは限定的。
 前日のアルゼンチンペソの急落、東京市場でも見られたリラやインドネシアルピアなどの下落などの新興国通貨売りが円買いに。
 ユーロは1.16台後半でのもみ合い。ノボトニー・オーストリア中銀総裁が、イタリアの経済停滞で利上げを遅らせるべきではないとの発言を行い、少し買われる場面も。

【ロンドン市場】円高優勢に

 110円台後半にドル安円高が進んだ。
日銀の国債買い入れ方針において、債券のレンジ上限引き上げと買入回数減少について、
レンジの下限引き上げのない状況での変更で回数だけが減る可能性が指摘されたことなどが円買いに。

 ユーロは東京市場午後に買いを誘ったノボトニー発言での上昇分を打ち消してもみあい。

 クロス円は円高進行が優勢で、129円台後半から129円04銭まで値を落としている。

 クロス円の売りにも押されたドル円は一時110円70銭割れ。

【NY市場】ドル高でドル円も111円台回復。

 ドル円は111円台を回復。

 追加関税についての警戒かが継続も対ドルでの新興国通貨売りなどが意識されて
ドルは全般に堅調地合いに。

 週末、特にNYが月曜日に休場となる連休を前にした状況で
突っ込んだドル売り円買いに対する警戒もあって、値を戻した面も。

 米国とカナダのNAFTA再交渉は合意せずも5日に協議再開が報じられて、
大きな材料とはならず。

【本日の見通し】もみ合い

 金曜日にいったん円高が広がったものの、
NY市場で買い戻された流れをうけての週明けの市場。

 米国市場が休場で新たなリスク要因が広がる可能性は低く
ドル円はポジション調整の買い戻しが優勢になると期待される。

 もっとも、上値進行にも慎重な姿勢がみられる可能性が高く
111円台前半を中心としたもみ合いとなりそう。

 

【本日の戦略】押し目買い

 110円台から値を戻してきたことで
下値しっかり感が期待されるところで
ドル円は111円ちょうど近くは買いに回りたい。

 もっとも米国休場で動きは限定的とみられ、
利益確定も早めにという流れか。

 デイトレは111円台前半で回転を意識。

※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません

山岡和雅

minkabu PRESS編集部 山岡和雅

1992年チェースマンハッタン銀行入行。1994年ロイヤルバンクオブスコットランド銀行(旧ナショナルウェストミンスター銀行)移籍。10年以上インターバンクディーラーとして活躍した後にGCIグループに参画。2016年3月よりみんかぶグループに入り、現在、株式会社みんかぶ編集部外国為替情報・商品先物情報担当編集長。(社)日本証券アナリスト協会検定会員 主な著書に「初めての人のFX 基礎知識&儲けのルール」スバル舎、「夜17分で、毎日1万円儲けるFX」明日香出版社など