新興国売りドル買いの流れからドル全面高に

忙しい人のサマリー

新興国売りドル買いの流れからドル全面高に

南ア予想外のリセッション入り、トルコリラ、亜ペソなども軟調

欧州通貨もNY朝まで売りが目立つが値を戻す

-+—+–+—+—+—+—+—+—+–+–

【東京市場】ドル円一時下落も値を戻す

ドル円は朝方の110円台トライの後は値を戻し、しっかりの展開が続いた。
 朝方、寄り付き後に日経平均が急落したことを嫌気し、ドル円クロス円で円高が進行。ドル円は111円10銭手前から110円90銭まで急落する格好となった。その後111円台を戻すとその後は111円10銭近辺を中心とした推移が続いた。
 午後に入っても111円10選を中心とした推移が続いた後、海外勢の参加を受けてもう一段の上昇となり、111円20銭台まで。
 その他、目立ったのが豪ドルの上昇。13時半の豪中銀金融政策理事会は、事前見通し通り現状維持を発表。声明にも目新しさは見えなかったが、米中貿易戦争が強まる中で、警戒感を見せるのではとの事前見通しが広がっていたこともあり、安心感からの豪ドル買いに。豪ドル円は79円90銭近辺から80円台をすぐに回復し、その後も上昇が続いて80円40銭台まで大きく値を上げている。
 トルコリラは欧州勢の入ってくるタイミングで振幅。いったんのリラ売りの後大きく買い戻しが入っている。
 ユーロ円は朝の円高トライで128円72銭近辺まで落とした後、128円90銭近辺でもみ合っていたが、午後に入ってのドル円などの上昇に129円台をしっかりと回復。

【ロンドン市場】ドル高円高

 新興国通貨売りからドル買い円買いの動きに。
南アGDPが予想外にマイナス。
2四半期連続のマイナスでリセッション入り。

 他の新興国通貨も売りが出るなど、新興国全般が軟調地合いに。
欧州通貨も対ドルで売りが出る流れ。
ユーロドルは東京午後の1.16割れからさらに値を落とし1.15台半ばへ。

 ドル円は111円台前半もみあい。
クロス円は重く頭を抑えるものの、ドル全般の買い基調が支えに。

【NY市場】ドル買い優勢

 ドル円は111円50銭台を再び試す堅調な動き。
ロンドン市場でいったん試した後調整が入ったが、NY市場に入ってドル全面高の流れが強まり、再びの上昇に。

 ユーロドルなどでも序盤にドル高の勢いが強まり、ドル全面高の勢いが見られたが、午後に入ると調整の動きが優勢となり、ユーロドルやポンドドルは少し値を戻す格好に。

 ポンドはEUが北アイルランドを関税同盟に残すバックストップ措置の選択肢模索との報道が買い戻しを誘った面も。

【本日の見通し】新興国通貨売り意識

 ドル高基調が強まっている。
リスク警戒の動きは継続も、新興国通貨売りドル買いの流れがドル全面高を誘う展開に。
木曜日の対中追加関税発動についての警戒も見られるが、当初2000億ドルの話が出た時と同様に中国の対抗が不十分になる可能性が高いために、これまでのような円高主導ではなく、ドル高主導の展開に。

【本日の戦略】

 押し目買いの流れか。
ドル円のここから上は売りも混じるが、ドル全面高の流れとなっているだけに、押し目は限定的に。
上を買うと少し辛そうな流れだが、押し目は丁寧に拾いたい。
デイトレは早めに買いに回っての回転。
スウィングは111円台前半の買い下がりを意識。
110円80銭割れではストップに。

※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません

山岡和雅

minkabu PRESS編集部 山岡和雅

1992年チェースマンハッタン銀行入行。1994年ロイヤルバンクオブスコットランド銀行(旧ナショナルウェストミンスター銀行)移籍。10年以上インターバンクディーラーとして活躍した後にGCIグループに参画。2016年3月よりみんかぶ(現ミンカブ・ジ・インフォノイド)グループに入り、現在、minkabu PRESS編集部外国為替情報担当編集長。(社)日本証券アナリスト協会検定会員 主な著書に「初めての人のFX 基礎知識&儲けのルール」スバル舎、「夜17分で、毎日1万円儲けるFX」明日香出版社など