欧州通貨、振幅経て上昇

【著者】

忙しい人のサマリー

欧州通貨、振幅経て上昇

ブレグジット交渉進展などへの期待感

ドル円はしっかりからNY市場で調整入る

【東京市場】落ち着いた動き

ドル円は111円台半ばを挟んでの狭いレンジでもみあった。
昨日の海外市場でドル全面高の流れもあって111円60銭台まで上昇したドル円。朝方に111円65銭近辺と、ごくわずかながらNY午後の高値(111円64銭)を上回る場面が見られたが、上昇はそこまで。
アジア通貨が依然として重く、米中の通商摩擦問題などへの警戒感が続く中で、ドル円の上昇も一息。日経平均が反落を見せるなど、中国・香港以外の株もやや弱く、リスク警戒の動きに。
もっとも、下がったところでは買いが出る流れで、111円台半ば割れでは買いに。
結局朝からのレンジは111円46銭から111円65銭までの19銭にとどまっている。
ユーロドルは1.16台を維持できずに軟調地合い。英国の合意なきEU離脱懸念が後退しており、比較的堅調な動きも、ドル高基調に頭を抑えられた。

【ロンドン市場】様子見

明日のECBBOEさらにはトルコ中銀の会合を前に様子見。
とくに欧州通貨は動きが限定的に。

その後はもみ合い。
東京市場同様に111円台半ばを挟んでの推移となった。
ポンドドルは一時1.30台半ば近くまで上昇も1.30割れとなり、1.2980近辺でもみ合いに。

13日にも英政府が合意なきブレグジットに備える計画について閣議との見通しが
ポンドの重石に。

【NY市場】ドル円軟調

ドル円は111円台前半に値を落とした。
111円台半ばからの売り意欲を確認し、短期筋の調整が入る格好に。

米中通商問題において、WSJが米国は中国に対して新たな通商交渉を提案と報じドル買いの場面も続かず。

欧州通貨はしっかり。ユーロが1.16台を回復
ポンドっは1.3080近辺まで大きく上昇を見せた。

欧州委員会がアイルランド国境の協定に関して譲歩し
英国の許容範囲内にとの報道がポンド買いやユーロ買いを誘っている。

【本日の見通し】イベント次第

イベント次第の面がかなり大きい。

ドル円は下値しっかり感も、トルコ中銀次第では大きく荒れる可能性。
トルコは昨日政府系ファンドのファンドマネージャーをすべて解雇し、エルドアン大統領が会長に就く人事を発表するなど強権発動中だけに、大統領の意に沿わない中銀の利上げの動きが抑えられる可能性も。

この場合、一気にリスク警戒が広がりドル高及びドル円では円高の流れも。

欧州通貨は基本的に上昇期待。
ECBとBOEは現状維持見込みもECBは今回スタッフ予想が発表される回であり、経済成長などの見通しが下方修正の可能性。
この場合ユーロ売りが入ることも。

【本日の戦略】イベント待ち

スウィングはトルコが出るまで無理をせず。
現状予想の21%への利上げではリラ売りの可能性。
22.75%以上の利上げでリラの買い戻し期待。
リラ売りの勢い次第では円は全面高となりうるだけに無理をしたくない。

落ち着いた結果となるとドル円は買いに回りたいところ。
111円ちょうど近くを待っての買いか。

デイトレは不安定な中での回転狙いも
イベント前にはいったんクリアにしておきたい。

※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません

山岡和雅

minkabu PRESS編集部 山岡和雅

1992年チェースマンハッタン銀行入行。1994年ロイヤルバンクオブスコットランド銀行(旧ナショナルウェストミンスター銀行)移籍。10年以上インターバンクディーラーとして活躍した後にGCIグループに参画。2016年3月よりみんかぶグループに入り、現在、株式会社みんかぶ編集部外国為替情報・商品先物情報担当編集長。(社)日本証券アナリスト協会検定会員 主な著書に「初めての人のFX 基礎知識&儲けのルール」スバル舎、「夜17分で、毎日1万円儲けるFX」明日香出版社など