トルコ中銀の大幅利上げきっかけにリスク選好

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忙しい人のサマリー

トルコ中銀の大幅利上げきっかけにリスク選好

ECB理事会後のドラギ総裁の姿勢もクロス円の支え

米CPIは弱め。一時ドル円は売りも。
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【東京市場】堅調地合い維持
 ドル円は111円台半ば近くまで上昇するなど、堅調な動きとなった。

 昨日のNY市場でドル全面高の流れなどに調整が入り111円10銭台まで下げて迎えた東京朝の市場。ドル円はすぐに買いが入って111円30銭台まで上昇すると、その後は午後にかけてしっかりの展開に。

 200円超の上昇となった日経平均の動きなど、株高の動きが目立つ中でリスク選好の円買いが優勢に。

 この後20時に金融政策理事会の結果が発表されるトルコが、昨日の海外市場で買われたことでリスク警戒の動きが後退したことも、ドル円の買いにつながった。

 もっとも、111円台半ばを付け切れずと、上昇の動きも限定的。20時のトルコ、BOE、
20時45分のECB、21時半の米消費者物価指数など、重要イベントが並ぶ中で、上値追いにも慎重。

 ユーロは午後にやや売りが入った。イタリアの財務相が、来年度予算をめぐって、辞任も辞さないと発言したと報じられたことが、ユーロ売りにつながった。

 10時半の雇用統計がかなり強かった豪州。豪ドルは発表後に上昇も、続かず。対米ドルで0.7160台から0.7200近辺まで買いが進んだ。しかし午後に入ると調整も入り0.7180割れ。

【ロンドン市場】トルコ中銀24%へ大幅利上げ

 注目のトルコ中銀は24%への引き上げとなり、
予想中央値の21%、予想した専門家が最も多かった22.75%をともに超える
大規模な利上げに一気にトルコリラ買いとなった。

 発表前にエルドアン大統領が政策金利を引き下げるべきと発言し
売りが強まったことも動きが大きくなった要因に。

 この動きからリスク選好での円安が進行。

 ポンドはしっかりも、ユーロはECBの据え置き決定後のドラギ総裁会見待ち

【NY市場】米CPI弱め

 米CPIが弱く出たことで、朝方はドル売りが広がった。
トルコ中銀がらみでドル売り新興国通貨買いの動きが広がり、
さらにドラギECB総裁が会見で
ユーロ圏の景気拡大は依然として、世界的なリスクに対応できる十分な強さがあるとの認識を示すなど
力強さがみられたことでユーロ買いドル売りに。

 ポンドも対ドル、対円でしっかり。ポンドドルは1.31台に。

 ドル円は朝方のドル売りに押されるも、午後に入って買い戻しが優勢。
クロス円の買いが支えとなったほか、
リスク選好の動きが支えに。 

【本日の見通し】ドル買い基調への期待感強まる

 ドル高基調が強まっている。
ドル円は112円近辺での売りが残っているが
クロス円が軒並みの上昇で下支え。

 トルコリラの急騰でリスク警戒感が後退しており、
期待感が広がっている。

 ドル円は112円台にしっかり乗せていく流れが期待されるところ。

 ユーロ円、ポンド円などの動きがポイントとなりそう。

 新興国通貨は、中銀が自身の姿勢と全く反対の動きを見せたことに対する
エルドアン大統領の対応が注目。
更迭に動くなどの強権発動だと一気に懸念再開も。

【本日の戦略】押し目買い

 112円杵ペンの売りを意識して
下がったところを回に回りたいところ。

 突っ込んだ買いは週末でもありできれば避けたい。

※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません

山岡和雅

minkabu PRESS編集部 山岡和雅

1992年チェースマンハッタン銀行入行。1994年ロイヤルバンクオブスコットランド銀行(旧ナショナルウェストミンスター銀行)移籍。10年以上インターバンクディーラーとして活躍した後にGCIグループに参画。2016年3月よりみんかぶグループに入り、現在、株式会社みんかぶ編集部外国為替情報・商品先物情報担当編集長。(社)日本証券アナリスト協会検定会員 主な著書に「初めての人のFX 基礎知識&儲けのルール」スバル舎、「夜17分で、毎日1万円儲けるFX」明日香出版社など