ドル円一時上昇も米株が鈍く頭抑えられる

忙しい人のサマリー

ドル円一時上昇も米株が鈍く頭抑えられる

メルケル首相、週末の選挙の責任などから党首辞任を発表。
首相は今の任期である21年まで継続し、再選はしないと発表。
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【東京市場】不安定な株価動向にらみ、様子見

 週明けの東京市場でドル円は111円台後半を中心とした推移。112円台を回復する場面も続かず。
 前週末に米株式市場が大きく下げたことで。警戒感が広がっていた東京株式市場が堅調に始まったことを好感して112円台を付けたものの、中国の株安もあって、東京株式市場が値を落とすと、111円台に戻された。
 株式市場はかなり神経質で不安定な動きに。寄り付き後の200円超の上昇から300円以上値を落として前場を引けると、後場はいきなり150円近く上昇。その後のもみ合いを経てマイナス圏推移という流れに。上海が2%超の下げとなるなど、中国株安の動きなどが重石となった。東証マザーズの売りも注目された。
 こうした状況を嫌気してドル円は様子見。後場すぐの買いをうけて112円台回復も続かず。
 ユーロは対ドル、対円で軟調。イタリアの予算問題への警戒感、週末のヘッセン州議会選挙でのメルケル首相率いるCDUの大敗などが重石に。

【ロンドン市場】欧州株反発

 欧州株は大きく反発した。
米株先物の買い戻し傾向が好感された格好。
ドル円は112円台をしっかりと回復し112円台前半推移。

 イタリア債やイタリア株の買い戻しが目立ち、欧州全体の買いにつながっている印象。

 メルケル首相は、28日のヘッセン州議会選挙及び先日のバイエルン州州議会選挙で
自身が率いるCDU及び長く連立を組むCSUが大敗したことをうけて、党首の辞任を発表も、影響は限定的に。

【NY市場】米株崩れる

 序盤は欧州株式市場動向などを好感して反発して始まった米株式市場は、英国のデジタルサービス課税などの報道にハイテクに売りが出る中で、米中関係への警戒などが全体の売りを誘う形で値を崩した。

 ドル円は株の堅調地合いに一時112円台半ば超えも、株安が進む中で少し調整が入り、112円台前半推移。
 
 もっとも、株の動きに対して円高圧力は限定的で、ドル円は堅調地合いを維持。

 ユーロドルは1.13台後半推移が続いた。
イタリア株の買い戻しなどが支えも、メルケル首相の党首辞任などが重石に。

【本日の見通し】株式市場に神経質な展開続く

 米株が大きく値を落としたことで、
リスク選好の動きに慎重な姿勢がみられそう。

 日本株にも影響が大きいハイテク関連が厳しい展開を見せており警戒感が継続。

 もっとも、NY午後の株安による円高圧力はかなり限定的で、下値しっかり感が強い。

 ドル円は112円台前半での推移を中心にレンジ取引が基本か。

 アジア株式市場動向などをにらみながら、次の展開を探る流れに。

 リスクは下方向とみているが、基調自体は依然上というやりにくい展開。

 ユーロは、メルケル首相の党首辞任などが大きな材料とはなっていないが、求心力を失ったメルケル首相に対する圧力が強まり早期辞任(解散総選挙)となった場合、影響は大きくなるとみられる。

 イタリアの予算問題も含めて下方向にリスクを意識。
ユーロ円になるかユーロドル主導かは株式市場動向など次第も、ユーロドルでのユーロ売りドル買いが基本か。

 

【本日の戦略】押し目買い

 下値しっかり感をうまく生かしたいところ。
112円ちょうど近くを拾いたいところで押し目待ちの流れ。
デイトレは打診買いからの回転を意識。
112円台半ば超えでどこまで売りが出てくるのかを確認してのレンジを決め打ちといったところ。

 111円台にしっかりと落としてくるようだといずれもストップで次の動き待ち。

※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません

山岡和雅

minkabu PRESS編集部 山岡和雅

1992年チェースマンハッタン銀行入行。1994年ロイヤルバンクオブスコットランド銀行(旧ナショナルウェストミンスター銀行)移籍。10年以上インターバンクディーラーとして活躍した後にGCIグループに参画。2016年3月よりみんかぶ(現ミンカブ・ジ・インフォノイド)グループに入り、現在、minkabu PRESS編集部外国為替情報担当編集長。(社)日本証券アナリスト協会検定会員 主な著書に「初めての人のFX 基礎知識&儲けのルール」スバル舎、「夜17分で、毎日1万円儲けるFX」明日香出版社など