株安が一時ドル売りもNY市場で株が下げ渋り

株安が一時ドル売りもNY市場で株が下げ渋り

米中関連への警戒は継続
リスク回避の国債への逃避で米債利回りの低下続く
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【東京市場】株の大幅安がリスク警戒の円高誘う

 朝方、中国の通信機器大手ファーウェイ・テクノロジーズのCFO(最高財務責任者)が米当局からの要請でカナダで逮捕されたとの報道から、一気にリスク警戒の動きが広がった。
 経済制裁中のイランに対する輸出を行ったとの容疑。
 中国側は強く反発しており、米中の通商摩擦問題への影響が懸念される状況。
 この動きを受けて、ダウ平均先物時間外取引が朝方に500ドル超の下げに。アジア株も軒並みの大幅安で、日経平均株価も一時600円を超える下げとなった。
 こうした状況を受けてドル安円高の動きが広がり、ドル円は112円58銭近辺を付ける動きに。その後少し値を戻したが、頭の重い展開に。
 ユーロ円が128円台半ば近くから127円70銭近辺を付けるなど、円は全面高に。

【ロンドン市場】株安原油安

 株安の動きが継続し、神経質な展開に。
NY原油先物時間外取引の急落も売りに。
 OPECでの減産交渉が難航していると報じられたことなどが売りを誘った。
結局OPECは一日結果発表が先延ばしされた。

 低下が目立つ米債利回りが一時戻した際にドル買いが入るなど、不安定な動きが続いており、序盤はドル買いが優勢になってドル円が113円台回復の場面も。
その後上昇分を打ち消すなど神経質な振幅。
 
【NY市場】株安が当初のドル売り誘う

 当初はドル売りが優勢に。株の下げが午前は見られ、ドル円は112円台前半へ値を落とした。

 午後に入って株は下げ渋り、ナスダックなどはプラス圏に。
ダウ平均も一時の784ドルという大幅安から値を戻した。

 米債利回りの低下などが株の押上げに。
行き過ぎた動きへの警戒感も見られた。

 ドル円は株の戻しを受けて112円台後半を回復。

【本日の見通し】リスク警戒継続も

 リスク警戒の動きが継続も突っ込んだ売りにも慎重でレンジ取引が続きそう。

 雇用統計は強めの数字が期待されているが今月の利上げはすでに織り込み済み。
来年以降の利上げに慎重な見方は今回の好結果では変わりにくく影響は一時的なものとなりそう。

 ただ、予想外に弱めに出た場合は、神経質な展開だけにドル売り加速に注意したい。

 レンジ取引の中で下方向のリスクを意識する展開に。

【本日の戦略】雇用統計待ち、リスクは下方向

ドル円は112円台後半を中心としたレンジ取引を基本に
それまでは無理が禁物という流れ。

 リスクは下方向。
雇用統計は強めの数字を期待も、予想外に弱かった場合の方が値動きが大きくなりそう。
平均時給などの伸びが大きく鈍化した場合112円割れまで意識。
ただ、関連指標動向などからは比較的しっかりとした数字が期待される。
可能性的にはしっかりの方が大きい。
いずれにせよ、発表待ち。

※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません

山岡和雅 | minkabu PRESS編集部

山岡和雅 | minkabu PRESS編集部

1992年チェースマンハッタン銀行入行。1994年ロイヤルバンクオブスコットランド銀行(旧ナショナルウェストミンスター銀行)移籍。10年以上インターバンクディーラーとして活躍した後にGCIグループに参画。2016年3月よりみんかぶ(現ミンカブ・ジ・インフォノイド)グループに入り、現在、minkabu PRESS編集部外国為替情報担当編集長。(社)日本証券アナリスト協会検定会員 主な著書に「初めての人のFX 基礎知識&儲けのルール」スバル舎、「夜17分で、毎日1万円儲けるFX」明日香出版社など