【来週の注目材料】利上げ濃厚、ドットプロットの行方は?<米FOMC>

 来週18日、19日に年内最後となる米連邦公開市場委員会(FOMC)が開催されます。
利上げ見通しが圧倒的となっているが、一部で金利据え置き見通しが見られます。

 金利市場での織り込み度合いからの利上げ確率は70%台となっています。
 金利市場は若干現状バイアスが働きがちなため
数字ほど(2割強)ほど利上げの確率があるようには見えず、
為替や株式市場での利上げの織り込みが進んでいます。

 トランプ大統領がFRBがもし今回利上げの決断をしたら「馬鹿げている:Follish」だと
強く批判していますが、
専門家などによる見通し調査では利上げ見通しが圧倒的で、
市場でも利上げを織り込む動きが進んでいることから、
据え置きとなった場合、ビッグサプライズとなりそうです。

 大勢の見通し通り据え置きとなった場合にも、注目材料があります。

 来年以降の利上げに対するFOMCメンバーの見通し(ドットプロット)です。
前回ドットプロットが示された9月のFOMCでは
来年中3回の利上げ見通しが中心値となりました。

 しかし、先月パウエルFRB議長が
現状水準は中立的な金利水準レンジをわずかに下回っていると発言。
利上げが必要となる低金利状態の解消が近いことを示唆したことで
市場の利上げ見通しが後退。
金利市場の織り込みをみると、今回利上げをした場合
来年利上げがあっても一回、一度も利上げしない確率も4割以上に上る状況と
来年の利上げ見通しが大きく後退しています。

 金利先物市場動向からみた利上げ確率を表示している「CME FED WATCH」を確認すると
今回利上げしたと仮定して、
来年一年間金利を据え置く可能性は47%と
5割に迫る勢い。
パウエル発言前となる一か月前の時点では
19%だったことを考えると
一気に利上げ見通しが後退していることがわかりませす。

来年2回以上利上げする見通しは直近で17%と
かなり低い数字に。

 9月時点でのFOMCメンバーの見通しの中心値である
今回利上げして、来年3回の利上げを見込むという見方は、
それ以上の利上げ回数見込みと合わせても3.1%と
かなりの少数派になっています。

 同時に発表されるFOMCメンバーの金利以外の予想(プロジェクション)も要チェック。
失業率の下げ余地はあまりないですが、
物価(PCEデフレータ)・雇用成長・雇用などの見通しは確認しておきたいところです。

 なお、米雇用は今月発表の非農業部門雇用者数こそ弱めに出たものの
直近総じて力強い動きを続けています。
経済成長や雇用などと合わせ、来年も力強い数字が出ることが見込まれているようだと
ドル買いの動きが強まる可能性があります。

minkabuPRESS編集部山岡和雅

山岡和雅 | minkabu PRESS編集部

山岡和雅 | minkabu PRESS編集部

1992年チェースマンハッタン銀行入行。1994年ロイヤルバンクオブスコットランド銀行(旧ナショナルウェストミンスター銀行)移籍。10年以上インターバンクディーラーとして活躍した後にGCIグループに参画。2016年3月よりみんかぶ(現ミンカブ・ジ・インフォノイド)グループに入り、現在、minkabu PRESS編集部外国為替情報担当編集長。(社)日本証券アナリスト協会検定会員 主な著書に「初めての人のFX 基礎知識&儲けのルール」すばる舎、「夜17分で、毎日1万円儲けるFX」明日香ビジネスなど メールマガジン「外国為替ディーラーの心の中」( https://www.mag2.com/m/0000094647.html )を毎営業日朝に好評配信中