FOMC結果受けて株安ややドル高

FOMC結果受けて株安ややドル高

利上げ&来年の利上げペース見通し下方修正
下方修正幅が不十分との見方

-+—+–+—+—+—+—+—+—+–+–
《12/19 水曜日》    
  ドル円  ユーロドル  ユーロ円
始値  112.83  1.1348  128.03
高値  112.86  1.1402  128.11
安値  112.25  1.1337  127.64
終値  112.52  1.1361  127.84
—+—+—+—+—+—+—+–+–
《12/19 水曜日の主要株式指数》
日経  20987.92 -127.53
DOW   23323.66 -351.98
S&P    2506.96 -39.20
Nasdaq  6636.83 -147.09
FTSE   6765.94 +64.35
DAX   10766.21 +25.32
—+—+—+—+—+—+—+–+–
《12/19 水曜日の商品市場》
NY原油先物1月限(WTI)(終値)
1バレル=47.20(+0.96 +2.08%)
NY金先物2 月限(COMEX)(終値)
1オンス=1256.40(+2.80 +0.22%)
–+—+—+—+—+—+—+—+—+-
《12/19 水曜日に発表された主な経済指標》

【日本】
通関ベース貿易収支(11月)08:50
結果 -7,373億円
予想 -6,300億円 前回 -4,493億円(通関ベース貿易収支)
結果 -4,922億円
予想 -2,749億円 前回 -3,027億円(通関ベース貿易収支・季調済)

ユーロ圏】
ドイツ生産者物価指数(11月)16:00
結果 0.1%
予想 -0.1% 前回 0.3%(前月比)
結果 3.3%
予想 3.1% 前回 3.3%(前年比)

【英国】
消費者物価指数(11月)18:30
結果 0.2%
予想 0.2% 前回 0.1%(前月比)
結果 2.3%
予想 2.3% 前回 2.4%(前年比)
結果 1.8%
予想 1.8% 前回 1.9%(コア・前年比)

生産者物価指数(11月)18:30
結果 -2.3%
予想 -2.8% 前回 0.8%(仕入・前月比)
結果 5.6%
予想 5.0% 前回 10.3%(10.0%から修正)(仕入・前年比)
結果 0.2%
予想 0.0% 前回 0.3%(出荷・前月比)
結果 3.1%
予想 3.0% 前回 3.3%(出荷・前年比)
結果 0.1%
予想 0.2% 前回 0.4%(0.3%から修正)(出荷・コア・前月比)
結果 2.4%
予想 2.3% 前回 2.5%(2.4%から修正)(出荷・コア・前年比)

小売物価指数(11月)18:30
結果 0.0%
予想 0.1% 前回 0.1%(前月比)
結果 3.2%
予想 3.2% 前回 3.3%(前年比)
結果 3.1%
予想 3.2% 前回 3.2%(前年比・除くモーゲージ利払い)

【米国】
MBA住宅ローン申請指数(12/08 – 12/14)21:00
結果 -5.8%
予想 N/A 前回 1.6%(前週比)

経常収支(2018年第3四半期)22:30
結果 -1,248億ドル
予想 -1,250億ドル 前回 -1,012億ドル(-1,015億ドルから修正)

中古住宅販売件数(11月)00:00
結果 532万件
予想 520万件 前回 522万件

EIA週間石油在庫統計(バレル・前週比) 
原油   -49.7万(4億4146万)
ガソリン +176.6万(2億3010万)
留出油  -423.7万(1億1990万)
(クッシング地区)
原油   +109.1万(4049万)
*()は在庫総量

FRB政策金利 20日4:00
結果 2.25-2.50%
予想 2.25-2.50% 現行 2.00-2.25%

【カナダ】
消費者物価指数(11月)22:30
結果 -0.4%
予想 -0.4% 前回 0.3%(前月比)
結果 1.7%
予想 1.8% 前回 2.4%(前年比)

【NZ】
実質GDP(2018年第3四半期)06:45
結果 0.3%
予想 0.6% 前回 1.0%(前期比)
結果 2.6%
予想 2.8% 前回 2.8%(前年比)

貿易収支(11月)06:45
結果 -8.16億NZドル
予想 -8.80億NZドル 前回 -13.17億NZドル(-12.95億NZドルから修正)
–+—+—+—+—+—+—+–+—+-
《12/19 水曜日に発表された主なイベント・ニュースなど》
【ユーロ圏】
*ハンソン・エストニア中銀総裁
現時点でECBが追加措置を講じるとは予想せず。

*ドンブロスキスEU副委員長
イタリアに対して過剰財政赤字手続きを行わない。
2019年伊予算について結論を見出した。
ただ、その内容は理想的なものではない。

*トリア伊財務相
EUとの予算合意に満足している。

【米国】
*FOMC声明
更なる漸進的利上げが適切。
リスクは概ね均衡、世界情勢を注視。
経済活動や雇用は力強い。
支出の伸びは力強い。
インフレは全体、コアとも2%付近で推移。
長期のインフレ期待は僅かに変化。

*パウエルFRB議長
9月FOMC以降、一部で逆流が発生した。
経済は力強いペースで拡大。
賃金は広範囲で上昇。
軟化を示す兆候を見ている。
金融市場のボラティリティが高まっている。
金融市場の状況は引き締まった。
ファンダメンタルズ的に情勢は見通しに警告を発していない。
利上げ見通しの下方修正は経済をサポート。
インフレ基調から、FOMCは忍耐強くなれる。
政治的意見は金融政策に一切影響しない。 
現時点で緩和策は必要ない。
経済の健全性がきょうの利上げを正当化。
ドット・プロットは便利な情報を提供。
ドット・プロットは見通しのコンセンサスではない。
我々は全般的に来年は強い見通しを持っている。 

*FOMCメンバー金利見通し(ドット・プロット)

2019年
2.375% 2人
2.625% 4人
2.875% 5人
3.125% 6人
2019年の中央値は2.875%(来年2回の利上げ)

*FOMC経済見通し()は9月時点 
実質GDP 
18年 3.0%増(3.1%増)
19年 2.3%増(2.5%増)
20年 2.0%増(2.0%増)
21年 1.8%増(1.8%増)
長期 1.9%増(1.8%増)

失業率 
18年 3.7%(3.7%)
19年 3.5%(3.5%)
20年 3.6%(3.5%)
21年 3.8%(3.7%)
長期 4.4%(4.5%)

PCE   
18年 1.9%(2.1%)
19年 1.9%(2.0%)
20年 2.1%(2.1%)
21年 2.1%(2.1%)
長期 2.0%(2.0%)

PCEコア 
18年 1.9%(2.0%)
19年 2.0%(2.1%)
20年 2.0%(2.1%)
21年 2.0%(2.1%)
–+—+—+—+—+—+—+–+—+-
《本日予定されている主な経済指標》

【日本】
日銀政策金利 時刻未定
予想 -0.1% 現行 -0.1%

全産業活動指数(10月)13:30
予想 2.0% 前回 -0.9%(前月比)

【豪州】
失業率(11月)9:30
予想 5.0% 前回 5.0%

雇用者数(11月)9:30
予想 2.00万人 前回 3.28万人

【香港】
消費者物価指数(11月)17:30
予想 2.5% 前回 2.7%(前年比)

【ユーロ圏】
ユーロ圏経常収支(10月)18:00
予想 N/A 前回 169億ユーロ

【英国】
小売売上高(11月)18:30
予想 0.3% 前回 -0.5%(前月比)
予想 2.0% 前回 2.2%(前年比)

中銀政策金利 21:00
予想 0.75% 現行 0.75%

【カナダ】
卸売売上高(10月)22:30
予想 0.4% 前回 -0.5%(前月比)

【米国】
新規失業保険申請件数(15日までの週)22:30
予想 21.5万件 前回 20.6万件

フィラデルフィア連銀景況指数(12月)22:30
予想 15.0 前回 12.9

景気先行指数(11月)21日0:00
予想 0.0% 前回 0.1%(前月比)

☆-★-☆-★-☆-★-☆-★-☆-★-☆-★-☆-

【東京市場】朝方株安で円高進行

 前日の海外市場では112円台でのもみあいが続いたドル円。112円台半ばで朝の取引を迎えた後、日経平均が朝から大きく売られたこともあり、リスク警戒の円高が広がる形でドル売り円買いに。一時112円19銭を付ける動きとなった。
 注目されたソフトバンクの初値が公開価格を下回り、その後も下げが続いたことで、地合いがかなり悪くなったという印象に。

 もっともドル円は朝一の下げが落ち着くと、その後はもみ合いが続いた。今晩のFOMC結果発表前に様子見ムードが広がっている。利上げ見通しが濃厚なFOMCであるが、金利先物市場での織り込みは6割台と、トランプ大統領の利上げ批判もありやや抑えられている。据え置き見通しが3割を超えており、サプライズではあるものの可能性を否定できないだけに、ドル買いに慎重な動きに。

 ユーロドルが1.13台後半でもみ合うなど、主要通貨は基本的にレンジ取引。

【ロンドン市場】FOMCにらむ

 FOMCを前に動きが限定的に。
ドル円は112円台前半推移。
ユーロはしっかりで、1.14台を回復も、値幅は比較的限定的。

 ポンドも当初連れ高となったが、
英物価統計が弱く出たことで売りが広がる展開に。

【NY市場】FOMCは利上げ&金利見通し来年二回

 FOMCは体制の見通し通りの利上げを決定。
来年の金利見通しは、前回9月の来年3回から
2回に下方修正も、水準単体としては来年3回見通しが最も多い
(1回&0回がいる一方で、4回以上はいないため、平均では2回)など
修正は限定的に。

 相場の反応はドル高と株安。
金利市場の見通しが、来年1回あるかないか程度まで下がっていることで
今回の下方修正では不十分との見方や
今回据え置き期待が3割を超えたい多分の反動が出た形。

 特に株安の動きが目立ち、ドル円は当初の上昇分に円高で調整が入る格好に。

【本日の見通し】FOMCは穏当な結果、ドルはしっかりも、株安警戒

FOMCは最もサプライズ感のない結果。
下方修正期待の強かった政策金利は来年二回が中央値に引き下げ。
内訳をみると、前回5名いた来年4回以上の見通しがいなくなり、
来年3回が6名と単純水準では最も多い見通しも
来年2回が5名、1回が4名、ゼロ回が2名となり、
中央値では2回にという流れ。

 経済成長率見通し引き下げ、物価見通し引き下げ、
パウエルFRB議長の声明も逆流に言及など慎重なものとなっており
慎重な姿勢がみられる。
もっともより弱い水準を期待していた分、目先の株価には売り材料。
地合いの弱さもあり、どこまで売りが出てくるのかがポイントに。

 ドル円は112円台での推移を中心に見ていきたいところ。
FOMC結果自体は買い材料も、株安が重石となりそう。

【本日の戦略】押し目買い

 株安への警戒継続も、FOMC自体は無理のない結果で過剰反応は避けたいところ。
株安一服で買い戻しが期待されるところで、ドル円は112円台でのレンジから少し買い戻しを期待して
112円台前半での破壊に回ってみたい印象。もっとも12月でもあり、無理は禁物。

※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません

山岡和雅 | minkabu PRESS編集部

山岡和雅 | minkabu PRESS編集部

1992年チェースマンハッタン銀行入行。1994年ロイヤルバンクオブスコットランド銀行(旧ナショナルウェストミンスター銀行)移籍。10年以上インターバンクディーラーとして活躍した後にGCIグループに参画。2016年3月よりみんかぶ(現ミンカブ・ジ・インフォノイド)グループに入り、現在、minkabu PRESS編集部外国為替情報担当編集長。(社)日本証券アナリスト協会検定会員 主な著書に「初めての人のFX 基礎知識&儲けのルール」すばる舎、「夜17分で、毎日1万円儲けるFX」明日香ビジネスなど メールマガジン「外国為替ディーラーの心の中」( https://www.mag2.com/m/0000094647.html )を毎営業日朝に好評配信中