ドル売り円買いの流れ強まる、株安、米連邦政府機関閉鎖リスクなど重石

ドル売り円買いの流れ強まる、株安、米連邦政府機関閉鎖リスクなど重石

トランプ大統領、国境の壁予算含まない暫定予算に署名拒否の姿勢
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《12/20 木曜日》    
  ドル円  ユーロドル  ユーロ円
始値  112.48  1.1376  127.96
高値  112.60  1.1486  128.39
安値  110.81  1.1372  127.22
終値  111.28  1.1446  127.40
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《12/20 木曜日の主要株式指数》
日経  20392.58 -595.34
DOW   22859.60 -464.06
S&P    2467.42 -39.54
Nasdaq  6528.41 -108.42
FTSE   6711.93 -54.01
DAX   10611.10 -155.11
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《12/20 木曜日の商品市場》
NY原油先物2月限(WTI)(終値)
1バレル=45.88(-2.29 -4.75%)
NY金先物2 月限(COMEX)(終値)
1オンス=1267.90(+11.50 +0.92%)
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《12/20 木曜日に発表された主な経済指標》

【豪州】
雇用統計(11月)09:30
結果 3.7万人
予想 2.0万人 前回 3.3万人(雇用者数)
結果 5.1%
予想 5.0% 前回 5.0%(失業率)

【日本】
日銀政策金利 11:52
結果 -0.1%
予想 -0.1% 現行 -0.1%

全産業活動指数(10月)13:30
結果 1.9%
予想 2.0% 前回 -0.9%(前月比)

【香港】
消費者物価指数(11月)17:30
結果 2.6%
予想 2.5% 前回 2.7%(前年比)

【ユーロ圏】
ユーロ圏経常収支(10月)18:00
結果 230億ユーロ
予想  N/A 前回 176億ユーロ(169億ユーロから修正)(季調済)

【英国】
小売売上高(11月)18:30
結果 1.4%
予想 0.3% 前回 -0.4%(-0.5%から修正)(前月比)
結果 3.6%
予想 2.0% 前回 2.4%(2.2%から修正)(前年比)

英中銀政策金利 21:00
結果 0.75%
予想 0.75% 現行 0.75%

資産買入枠
結果 4350億ポンド
予想 4350億ポンド 現行 4350億ポンド

【カナダ】
卸売売上高(10月)22:30
結果 1.0%
予想 0.4% 前回 -0.7%(-0.5%から修正)(前月比)

【米国】
新規失業保険申請件数(12/09 – 12/15)22:30
結果 21.4万件
予想 21.5万件 前回 20.6万件(前週比)

フィラデルフィア連銀景況指数(12月)22:30
結果 9.4
予想 15.0 前回 12.9

景気先行指数(11月)00:00
結果 0.2%
予想 0.0% 前回 -0.3%(0.1%から修正)(前月比)
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《12/20 木曜日に発表された主なイベント・ニュースなど》

【日本】
*日銀金融政策決定会合
長短金利操作 賛成7 反対2 反対は原田委員と片岡委員 
原田委員 長期金利がある程度変動しうるものとすることは曖昧過ぎる
片岡委員 10年以上の幅広い金利を一段と引き下げるよう金融緩和を強化することが望ましい。
資産買い入れ方針 全会一致

*黒田日銀総裁
景気は緩やかに拡大している。
海外経済は総じてみれば着実な成長続いている。
先行きは緩やかな拡大を続ける。
物価は2%に向けて徐々に上昇率を高めていく。
当分の間、現在の極めて低い長短金利水準を維持。
海外経済を中心に下振れリスクの方が大きい。
日銀のメインシナリオに変化はない。
物価目標へのモメンタムは維持されている。
これまでのところ、貿易摩擦の影響は限定的。
必要であれば追加緩和措置を行う。
いくぶんボラタイルなマーケットが続きそうだ。
為替市場は比較的落ち着いた値動き。
日本経済のファンダメンタルズは引き続き底堅い。
企業収益は高水準。
来年の中国経済の中心的見通しはそれほど悲観的ではない。
長期金利の低下、何ら問題ない。
欧米長期金利が下がって日本の長期金利も下がっている。
携帯通話料金値下げの物価への影響は一時的。
携帯通話料金値下げは消費にプラスの面もある。
金融機関は相当潤沢な資本と流動性を持っている。
金融機関の耐性、強さは十分ある、緩和長期化の副作用で。
現時点で、副作用に対処ための政策変更の必要はない。
出口についての議論は時期尚早。
2%達成が最大の使命。

*浅川財務官 
米中指標の中に弱い指標があり過度に反応。
クリスマス休暇前で取引薄くボラティリティ高まる。
世界経済の下方リスク大きくなっている。
中国経済の減速が世界経済に与える影響は大きい。
市場弱気になっているのは原油や金利動向を見てのこと。
トレンドか一時的要因か見ていく必要、適切に対応する。
(財務省、金融庁、日銀の幹部による3者会合後に)

【英国】
*英中銀
政策金利を据え置き、9対0で決定。
11月以降、ブレグジットに対する緊張感が高まった。
ブレグジットが引き続き主要な課題。
第1四半期GDPは0.2%近辺になる見込み。
秋季予算でGDP成長は長期的に0.3%に上昇。
債券購入枠据え置きを9対0で決定。
国内インフレ圧力が継続している。

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《本日予定されている主な経済指標》

【日本】
全国消費者物価指数(11月)8:30
予想 0.8% 前回 1.4%(前年比)
予想 1.0% 前回 1.0%(生鮮食品除くコア・前年比)

【英国】
GFK消費者信頼感調査(12月)9:01
予想 -14 前回 -13

GDP・確報値(第3四半期)18:30
予想 0.6% 前回 0.6%(前期比)
予想 1.5% 前回 1.5%(前年比)

経常収支(第3四半期)18:30
予想 -222億ポンド 前回 -203億ポンド

公共部門ネット負債(11月)18:30
予想 70億ポンド 前回 80億ポンド

【ユーロ圏】
ドイツGFK消費者信頼感(1月)16:00
予想 10.3  前回 10.4

フランスGDP・確報値(第3四半期)16:45
予想 0.4% 前回 0.4%(前期比)
予想 1.4% 前回 1.4%(前年比)

ユーロ圏消費者信頼感・速報値(12月)22日0:00
予想 -4.3 前回 -3.9

【香港】
国際収支(第3四半期)17:30
予想 N/A 前回 156.6億香港ドル(経常収支)
予想 N/A 前回 -485.0億香港ドル(総額)

【カナダ】
GDP(10月)22:30
予想 0.2% 前回 -0.1%(前月比)

小売売上高(10月)22:30
予想 0.5% 前回 0.2%(前月比)
予想 0.2% 前回 0.1%(自動車除く・前月比)

【米国】
実質GDP・確報値(第3四半期)22:30
予想 3.5% 前回 3.5%(前期比年率)

GDPデフレータ・確報値(第3四半期)22:30
予想 1.7% 前回 1.7%(前期比年率)

個人消費・確報値(第3四半期)22:30
予想 3.6% 前回 3.6%(前期比年率)

耐久財受注・速報値(11月)22:30
予想 1.7% 前回 -4.3%(前月比)
予想 0.3% 前回 0.2%(輸送除くコア・前月比)

個人支出(11月)22日0:00
予想 0.3% 前回 0.6%(前月比)

個人所得(11月)22日0:00
予想 0.3% 前回 0.5%(前月比)

PCEデフレータ(11月)22日0:00
予想 1.8% 前回 2.0%(前年比)

PCEコアデフレータ(11月)22日0:00
予想 0.2% 前回 0.1%(前月比)
予想 1.9% 前回 1.8%(前年比)

ミシガン大学消費者信頼感指数・確報値(12月)22日0:00
予想 97.5 前回 97.5

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【東京市場】株安でリスク警戒の円高強まる

 前日のFOMCでの利上げ実施、金利見通し引き下げ、声明での今後の表現などが、全般に市場の見通しよりややタカ派気味という印象を与えたこともあり、ドル円はFOMC後にいったん112円60銭台を付け、その後は112円台半ばばさみでの推移が続いた。

 寄りで大きく下げたソフトバンク株が買い戻されたことなどから、下げて始まった東京株式市場が下げ止まりを見せそうな場面が午前中にあり、ドル円の支えとなったが、その後中国株が軟調、米株先物も下げを続け、日経平均も前場のうちに下げを再開。後場に入ると下げが加速する展開で、一時700円超の大幅安となる中で、ドル円もリスク警戒の動きとなった。

 日銀金融政策決定会合は基本的に想定通り。昼前に結果が発表されたが、影響は限定的に。

 豪雇用統計は、雇用者数が予想を上回り、瞬間少し買われたが、内訳は正規雇用が前回比マイナスで、非正規の伸びでの雇用増ということで買いが続かず、その後はドル高もあって軟調に。

【ロンドン市場】ドル売り強まる

 ドル円は大きく値を落とす動きに。
112円をあっさり割り込むと111円台後半での推移。
欧州株がアジア株の下げの流れを受けて下落。
株安からのリスク警戒の動きに。

 米債利回りの低下なども見られ、ドル自体の売りも厳しい展開に。
ユーロドルは1.13台後半から1.14台後半まで上昇とドルはほぼ全面安基調に。

 スウェーデン中銀が利上げ。
見通しは据え置きと利上げでほぼ半分という状況だっただけに発表後はクローナ買いの動き。

【NY市場】ドル売り強まり一時110円台に

 米連邦政府の閉鎖リスクが強まり、ドル売りが広がった。
21日にも暫定予算の失効となり、政府機関の一時閉鎖となる中で、トランプ大統領が焦点となる国境の壁建設予算が盛り込まれていない暫定予算に署名しないという意向を示したことでドル売りが強まった。

 当初は同問題を先送りする形で2月までの暫定予算で合意しようという調整が議会内で広がっていたが
一気にリスクが広がった格好に。

【本日の見通し】ドル売り強まる

 FOMC後のドル売りが止まらない。
連邦政府閉鎖リスクなども重石となっており、110円の大台を強く意識する展開に。
もっともクリスマスを前に今日突っ込んだ動きは難しいところも。
来週後半からの売りを見越して、頭の重い展開となりそう。

 とはいえ110円台での買い意欲がどこまで見られるかがポイントで
111円台前半が重くなると安値更新の動きも。

【本日の戦略】戻り売り

 戻り売りの動き。
ドル売りリスクを意識する展開が続きそう。
もっとも、突っ込んだ動きは避けたいところで、
戻ったところを丁寧に売りに回りたい。
111円台半ばまであっさり戻すようだと様子見。

※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません

山岡和雅 | minkabu PRESS編集部

山岡和雅 | minkabu PRESS編集部

1992年チェースマンハッタン銀行入行。1994年ロイヤルバンクオブスコットランド銀行(旧ナショナルウェストミンスター銀行)移籍。10年以上インターバンクディーラーとして活躍した後にGCIグループに参画。2016年3月よりみんかぶ(現ミンカブ・ジ・インフォノイド)グループに入り、現在、minkabu PRESS編集部外国為替情報担当編集長。(社)日本証券アナリスト協会検定会員 主な著書に「初めての人のFX 基礎知識&儲けのルール」すばる舎、「夜17分で、毎日1万円儲けるFX」明日香ビジネスなど メールマガジン「外国為替ディーラーの心の中」( https://www.mag2.com/m/0000094647.html )を毎営業日朝に好評配信中