230票差での否決、ポンドは上昇

230票差での否決、ポンドは上昇

大差での否決でEUとの再交渉での英国の立場アピールとの期待も

メイ首相の不信任案が提出され、16日英国午後7時に投票へ
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《1/15 火曜日》    
  ドル円  ユーロドル  ユーロ円
始値  108.16  1.1469  124.05
高値  108.77  1.1490  124.86
安値  108.14  1.1382  123.40
終値  108.68  1.1413  124.03
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《1/15 火曜日の主要株式指数》
前日終値 前日比
日経  20555.29 +195.59
DOW   24065.59 +155.75
S&P    2610.30 +27.69
Nasdaq  7023.83 +117.92
FTSE   6895.02 +40.00
DAX   10891.79 +35.88
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《1/15 火曜日の商品市場》
NY原油先物2月限(WTI)(終値)
1バレル=52.11(+1.60 +3.17%)
NY金先物2 月限(COMEX)(終値)
1オンス=1288.40(-2.90 -0.22%)
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《1/15 火曜日に発表された主な経済指標》

【日本】
マネーストックM2(12月)08:50
結果 2.4%
予想 2.4% 前回 2.3%(前年比)

ユーロ圏】
ユーロ圏貿易収支(11月)19:00
結果 151億ユーロ
予想 126億ユーロ 前回 135億ユーロ(125億ユーロから修正)(季調済)
結果 190億ユーロ
予想 N/A 前回 140億ユーロ(季調前)

【ブラジル】
小売売上高(11月)20:00
結果 4.4%
予想 2.2% 前回 1.9%(前年比)

【米国】
生産者物価指数(12月)22:30
結果 -0.2%
予想 -0.1% 前回 0.1%(前月比)
結果 -0.1%
予想 0.2% 前回 0.3%(コア・前月比)
結果 2.5%
予想 2.5% 前回 2.5%(前年比)
結果 2.7%
予想 3.0% 前回 2.7%(コア・前年比)

ニューヨーク連銀製造業景気指数(1月)22:30
結果 3.9
予想 10.0 前回 11.5(10.9から修正)
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《1/15 火曜日に発表された主なイベント・ニュースなど》

【中国】
朱中国人民銀行副総裁
中国の金融リスクはより低下している。
マクロ経済レバレッジ比率を引き続き安定させる。

【英国】
*英下院が合意案を否決
 英下院がメイ首相のEU離脱合意案を否決した。432対202。
歴史上最大の大差。

*英下院 野党が不信任案提出
 英下院で野党がメイ政権に対する内閣不信任案を提出。

*内閣不信任案の投票は明日午後7時に実施。

*ジョージ・カンザスシティ連銀総裁
明確なフォワードガイダンスは、いまは不適切。
中立金利に接近しており、慎重に行動すべき。
金利正常化は休止の良い時期かもしれない。
過去の行動の効果はまだ十分に出ていない。
過剰な引き締めは下振れを引き起こす可能性。
上振れ、下振れ双方のリスクにもかかわらず、経済見通しは
好ましい状況。
どの程度バランスシートを縮小するか不明。

*カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁
今年の利上げはデータ次第。
自身は追加利上げの証拠を確認していない。
金融政策は政治に関係ない。
賃金は実際、まだ急速な上昇は見られていない。
歴史的に3.9%は完全雇用。
FRBは市場が発したシグナルを認識しようと努めている。

*カプラン・ダラス連銀総裁
世界経済は減速している。
信用スプレットの拡大は株式市場よりも懸念。
FRBはより賢明に時間を取り、辛抱強くなるだろう。
我々は不確実な時期におり、どのように展開するか見る。

【ユーロ圏】
*ドラギECB総裁
欧州議会での発言が伝わる。
最近の経済は予想上に弱い。
不確実性、特に世界経済のリスクが目立つ。
気を緩める余地はない。大きな刺激策が必要だった。
回復のメイン動力は域内経済。
金利ガイダンスや量的緩和拡大は必要な支援を提供。
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《本日予定されている主な経済指標》

【日本】
機械受注(11月)8:50
予想 3.0% 前回 7.6%(前月比)
予想 0.1% 前回 4.5%(前年比)

国内企業物価(12月)8:50
予想 -0.3% 前回 -0.3%(前月比)
予想 1.8% 前回 2.3%(前年比)

第3次産業活動指数(11月)13:30
予想 -0.5% 前回 1.9%(前月比)

【ユーロ圏】
ドイツ消費者物価指数・確報値(12月)16:00
予想 0.1% 前回 0.1%(前月比)
予想 1.7% 前回 1.7%(前年比)

ドイツ調和消費者物価指数・確報値(12月)16:00
予想 0.3% 前回 0.3%(前月比)
予想 1.7% 前回 1.7%(前年比)

【英国】
消費者物価指数(12月)18:30
予想 0.2% 前回 0.2%(前月比)
予想 2.1% 前回 2.3%(前年比)
予想 1.8% 前回 1.8%(コア・前年比)

生産者物価指数(12月)18:30
予想 -1.4% 前回 -2.3%(仕入・前月比)
予想 3.7% 前回 5.6%(仕入・前年比)
予想 0.0% 前回 0.2%(出荷・前月比)
予想 2.9% 前回 3.1%(出荷・前年比)
予想 2.4% 前回 2.4%(出荷コア・前年比)

小売物価指数(12月)18:30
予想 0.5% 前回 0.0%(前月比)
予想 2.9% 前回 3.2%(前年比)
予想 2.8% 前回 3.1%(除くモーゲージ利払い・前年比)

【南アフリカ】
実質小売売上高(11月)20:00
予想 2.0% 前回 2.2%(前年比)

【トルコ】
トルコ中銀政策金利 20:00
予想 24.00% 現行 24.00%

【米国】
MBA住宅ローン申請指数(11日までの週)21:00
予想 N/A 前回 23.5%(前週比)

輸入物価指数(12月)22:30
予想 -1.3% 前回 -1.6%(前月比)
予想 -0.9% 前回 0.7%(前年比)

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【東京市場】株高好感しドル高円安、ポンドは上昇

 連休明けの東京市場ではドル円が108円台後半まで上昇するなど、ドル高円安の動きが広がった。

 中国・香港株の買い戻しが優勢となり、昨日の中国の貿易統計を受けて広がっていたリスク警戒感が後退。米株先の上昇も見られ、円安の動きが広がった。

 ドル円は朝方の108円10銭近辺からじりじりと上昇する展開。昼頃108円台半ばを超えると、その後は108円50銭近辺がサポートとなる形で高値圏もみ合いとなり、さらに買いが強まる展開に。

 この後英国時間夜にEU離脱協定の採決を控えるポンドは、力強い動き。ドル全般が買われる中で朝方の1.2850台から1.29超えまでポンド買いドル売りが入るなど、力強い動きとなった。採決の否決はほぼ確定的も、大敗ではなく僅差になる可能性が指摘されており、その場合、今後の修正案での通過などをにらんでポンド買いも。また、否定された場合のEU離脱期限の延長や、EU側のもう一段の譲歩への期待感などもポンドを押し上げている。

【ロンドン市場】円安の調整

 東京市場の流れは続かず108円台前半に値を落とした。
ユーロドルが124円台後半から124円割れへ値を落とすなど
クロス円でも円安の調整が入る展開に。

 英国のEU離脱採決をNY午後に控えて
いったん調整の動きが広がった格好。
 
 ドイツの2018年成長率が5年ぶりの低水準となったことなども
リスク警戒の動きを誘った。

【NY市場】歴史的大差での否決

 注目の英下院でのEU離脱採決は202対432と230票の歴史的大差で否決された。
政府案大差での否決の際には首相の進退問題に発展することが多いが
メイ首相は続投を宣言した。
野党労働党は首相の不信任案を提出。

 ポンドは否決後に上昇を見せた。
メイ首相に反対する勢力の湯威力者であるジョンソン元外相が
この結果を受けてより強い委任を受けてメイ首相がEUと再交渉することが可能と発言したように
EUとの再交渉への期待感が広がりポンド買いの動きに。

 リスク材料を通過したこともありドル円はしっかりで108円台後半へ。

【本日の見通し】リスク選好の動き

 リスク要因であった英下院のEU離脱採決は
大差での否決もポンド買いが一気に強まった。

 合意なき離脱への可能性が強まった形であるが
市場は大差での反対を受けてより柔軟な形での交渉をEUと行い
期限の延長を含めたソフトランディングへ向かうとの思惑が広がっており
ポンドの買い戻しにつながった格好に。

 市場は基本的にリスク選好の動き。
米中通商摩擦交渉の進展期待などがドルを押し上げているほか、
月曜日の中国貿易の弱さにもかかわらず、中国買いの動きが継続しており
警戒感が後退している。

 ドル円は基本的には上を意識する展開に。
109円近辺の売りをこなして、大台超えをしっかりと示現できるかがポイントに。
 

【本日の戦略】押し目買い

 流れは押し目買い
108円台前半での買いを意識したいところ。
デイトレは早めに買いの回転での109円意識。

※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません

山岡和雅 | minkabu PRESS編集部

山岡和雅 | minkabu PRESS編集部

1992年チェースマンハッタン銀行入行。1994年ロイヤルバンクオブスコットランド銀行(旧ナショナルウェストミンスター銀行)移籍。10年以上インターバンクディーラーとして活躍した後にGCIグループに参画。2016年3月よりみんかぶ(現ミンカブ・ジ・インフォノイド)グループに入り、現在、minkabu PRESS編集部外国為替情報担当編集長。(社)日本証券アナリスト協会検定会員 主な著書に「初めての人のFX 基礎知識&儲けのルール」すばる舎、「夜17分で、毎日1万円儲けるFX」明日香ビジネスなど メールマガジン「外国為替ディーラーの心の中」( https://www.mag2.com/m/0000094647.html )を毎営業日朝に好評配信中