【直前まとめ】FOMCのポイント

 今晩、日本時間31日午前4時に米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表が行われる。
 
 前回12月のFOMCで利上げを実施しており、今回は政策金利の現状維持見通しで市場は一致している。
金利面での波乱要素はまずないとみられている。

 そうした中、今回のポイントは3点ある。

1)バランスシートの調整終了の前倒し

 米紙WSJがFRBが2017年10月より実施しているバランスシートの調整について
終了時期の前倒しを検討していると今週報じた。
調整規模を拡大するのではなく、最終的なバランスシートの規模を当初想定を上回る水準とするというもの。
量的な緩和効果を残す形での対応で
実施された場合、ドル売りの動きが広がる可能性がある。

2)パウエル議長の会見

 これまで3、6、9、12月のFOMC後二しか行われなかった議長会見は
昨年4月にパウエル議長が決定した通り、今年から全FOMC後に実施される。
前回のFOMCでのメンバーの金利見通しは今年中に2回の利上げを想定していたが
市場での見通しは今年据え置き、一部では緩和期待まである状況で、
議長がどのような姿勢を示すのかが注目されている。
前回FOMCでの議事要旨をみると慎重姿勢もかなり見られるという印象を受けるほか、
その後の連邦政府機関の長期閉鎖の影響などもあり、
議長の姿勢がより慎重になっている可能性。

3)地区連銀メンバーの入れ替わり

 FOMCではFRB議長・副議長を含む常任理事とFOMC副委員長を兼ねるNY連銀総裁が常に投票権を持つ一方、
地区連銀のうちNYを除く11地区連銀の総裁は2年もしくは3年毎に投票権を持つ制度となっている。

 昨年は比較的中立に近いメンバーとなっていた地区連銀総裁であるが、
今年はタカハト(金利上昇に積極派・消極派)ともに極端なメンバーという印象。

 今年投票権を持つ地区連銀総裁は常任のウィリアムズNY連銀総裁のほかに、
シカゴ連銀のエバンス総裁、セントルイス連銀のブラード総裁、
ボストン連銀のローゼングレン総裁、カンザスシティ連銀のジョージ総裁。

 このうちエバンス総裁、ブラード総裁はFRBを代表するハト派、ジョージ総裁は逆に超タカ派。
(ローゼングレン総裁は従来ハト派も、昨年の発言が比較的タカ派よりで現在の認識は中立)

 前回のFOMCでの利上げは全会一致となっていたが、
議事録をみると、投票権を持たないメンバーには据え置きを主張したメンバーがいた模様。
エバンス・ブラード両総裁がこのメンバーであった可能性は十分にあり、
その流れで今回利下げを主張してくるなどの可能性も。
あまりなさそうな予想ではあるが、少し気にしたいところ。

山岡和雅 | minkabu PRESS編集部

山岡和雅 | minkabu PRESS編集部

1992年チェースマンハッタン銀行入行。1994年ロイヤルバンクオブスコットランド銀行(旧ナショナルウェストミンスター銀行)移籍。10年以上インターバンクディーラーとして活躍した後にGCIグループに参画。2016年3月よりみんかぶ(現ミンカブ・ジ・インフォノイド)グループに入り、現在、minkabu PRESS編集部外国為替情報担当編集長。(社)日本証券アナリスト協会検定会員 主な著書に「初めての人のFX 基礎知識&儲けのルール」すばる舎、「夜17分で、毎日1万円儲けるFX」明日香ビジネスなど メールマガジン「外国為替ディーラーの心の中」( https://www.mag2.com/m/0000094647.html )を毎営業日朝に好評配信中