FOMC後に一気にドル売り

FOMC後に一気にドル売り

FOMCでは追加利上げに慎重姿勢、金利は当面様子見に
バランスシートの調整についても修正の可能性に言及

ドル売り株高債券安の典型的な米金利上昇見通し剥落相場

豪ドルCPI強く買われる場面見られる
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《1/30 水曜日》    
  ドル円  ユーロドル  ユーロ円
始値  109.40  1.1433  125.07
高値  109.74  1.1502  125.47
安値  108.81  1.1406  124.89
終値  109.04  1.1480  125.17
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《1/30 水曜日の主要株式指数》
前日終値 前日比
日経  20556.54 -108.10
DOW   25014.86 .+434.90
S&P    2681.05 +41.05
Nasdaq  7183.08 +154.79
FTSE   6941.63 +107.70
DAX   11181.66 -37.17
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《1/30 水曜日の商品市場》
NY原油先物3月限(WTI)(終値)
1バレル=54.23(+0.92 +1.73%)
NY金先物4月限(COMEX)(終値)
1オンス=1315.50(+0.30 +0.02%)
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《1/30 水曜日に発表された主な経済指標》

【豪州】
消費者物価指数(2018年第4四半期)09:30
結果 0.5%
予想 0.4% 前回 0.4%(前期比)
結果 1.8%
予想 1.7% 前回 1.9%(前年比)
結果 0.4%
予想 0.4% 前回 0.4%(刈り込み平均・前期比)
結果 1.8%
予想 1.8% 前回 1.8%(刈り込み平均・前年比)
結果 0.4%
予想 0.5% 前回 0.3%(加重平均・前期比)
結果 1.7%
予想 1.7% 前回 1.7%(加重平均・前年比)

ユーロ圏】
実質GDP(速報値)(2018年第4四半期)15:30
結果 0.3%
予想 0.2% 前回 0.3%(前期比)
結果 0.9%
予想 0.9% 前回 1.3%(1.4%から修正)(前年比)

ドイツGFK消費者信頼感(2月)16:00
結果 10.8
予想 10.3 前回 10.5(10.4から修正)

ユーロ圏業況判断指数(1月)19:00
結果 0.69
予想 0.77 前回 0.86(0.82から修正)

ユーロ圏消費者信頼感・確報値(1月)19:00
結果 -7.9
予想 -7.9 前回 -7.9

消費者物価指数(速報)(1月)22:00
結果 -0.8%
予想 -0.8% 前回 0.1%(前月比)
結果 1.4%
予想 1.6% 前回 1.7%(前年比)

調和消費者物価指数(速報)(1月)22:00
結果 -1.0%
予想 -1.0% 前回 0.3%(前月比)
結果 1.7%
予想 1.8% 前回 1.7%(前年比)

【スイス】
KOF先行指数(1月)17:00
結果 95.0
予想 96.7 前回 96.4(96.3から修正)

【香港】
小売売上高(12月)17:30
結果 0.2%
予想 2.5% 前回 1.2%(数量ベース)
結果 0.1%
予想 1.4% 前回 1.4%(価額ベース)

【米国】
MBA住宅ローン申請指数(01/19 – 01/25)21:00
結果 -3.0%
予想  前回 -2.7%(前週比)

ADP雇用者数(1月)22:15
結果 21.3万人
予想 18.1万人 前回 26.3万人(27.1万人から修正)(前月比)

中古住宅販売成約指数(12月)31日0:00
結果 -2.2%
予想 0.5% 前回 -0.9%(-0.7%から修正)(前月比)

EIA週間石油在庫統計(バレル・前週比)31日0:30 
原油   +91.9万(4億4594万)
ガソリン -223.5万(2億5738万)
留出油  -112.2万(1億4127万)
(クッシング地区)
原油   -14.5万(4118万)
*()は在庫総量

FRB政策金利 31日4:00
結果 2.25-2.50%
予想 2.25-2.50% 現行 2.25-2.50%
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《1/30 水曜日に発表された主なイベント・ニュースなど》

【米国】
*クドローNEC委員長
政府機関閉鎖の影響は全く一時的なものとなる可能性がある。

FOMC
さらなる漸進的利上げの文言を削除。
バランスシート正常化を調整する準備。
将来の動きについて「辛抱強い」スタンスを表明。
リスクバランスの明確な言及は削除。
労働市場は力強い。
インフレはコア、総合とも2%付近。
経済活動は底堅く推移。
バランスシート縮小は月間500億ドルペースを維持。
超過準備は2.4%、公定歩合は3%を維持。
金利据え置きは全会一致。

*パウエルFRB議長
利上げの論拠が幾らか弱まった。
最近の原油安はインフレを押し下げる可能性高い。
中国と欧州で景気が減速。
米経済は好位置にある。
インフレは2%の目標付近。
2019年は底堅い成長を見込む。
バランスシート縮小を終了する適切な時期を精査中。
バランスシートを手段として活用する計画はない。
バランスシートの構成については、これからの会合で議論。
市場の混乱を引き起こすバランスシート計画は望まない。
バランスシートの適正水準には言及しない。
次の金利変更は全体の指標次第。
米政府機関閉鎖は第1四半期のGDPに痕跡を残すだろう。
著しい追加行動の余地はあるだろう。
政府機関閉鎖が長期化でGDPが損なわれても、第2四半期に取り戻せる。

【ユーロ圏】
バルニエEU首席交渉官
・離脱協定の再交渉はない。
・メイ首相は離脱協定から自身を遠ざけている。
・英下院の投票をどう解釈するか不明。
・合意なき離脱阻止の決議に対しては保証が無い。
・アイルランドのバックストップ案は現実的解決策。
・バックストップ案は困難な問題に対する実用的な答え。

【その他】
格付け会社フィッチ
メキシコ大手石油会社PEMEXのIDRをBBB-に格下げ、見通しをネガティブ。

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《本日予定されている主な経済指標》

【韓国】
鉱工業生産(12月)8:00
予想 -0.2% 前回 -1.7%(前月比)

【日本】
鉱工業生産・速報値(12月)8:50
予想 -0.5% 前回 -1.0%(前月比)
予想 -2.3% 前回 1.5%(前年比)

【英国】
GfK消費者信頼感調査(1月)9:01
予想 -15 前回 -14

【中国】
製造業PMI(1月)10:00
予想 49.3 前回 49.4

【シンガポール】
失業率(第4四半期)11:30
予想 2.1% 前回 2.1%

【ユーロ圏】
ドイツ小売売上高(12月)16:00
予想 -0.5% 前回 1.4%(前月比)
予想 1.5% 前回 1.1%(前年比)

ドイツ失業者数(1月)17:55
予想 -1.0万人 前回 -1.4万人

ドイツ失業率(1月)17:30
予想 5.0% 前回 5.0%

ユーロ圏失業率(12月)19:00
予想 7.9% 前回 7.9%

ユーロ圏GDP・速報値(第4四半期)19:00
予想 0.2% 前回 0.2%(前期比)
予想 1.2% 前回 1.6%(前年比)

【南アフリカ】
生産者物価指数(12月)18:30
予想 -0.5% 前回 0.4%(前月比)
予想 5.9% 前回 6.8%(前年比)

貿易収支(12月)21:00
予想 90億ランド 前回 35億ランド

【ブラジル】
失業率(12月)20:00
予想 11.4% 前回 11.6%

【米国】
新規失業保険申請件数(26日までの週)22:30
予想 21.5万件 前回 19.9万件

シカゴ購買部協会景気指数(1月)23:45
予想 61.5 前回 63.8

【カナダ】
GDP(11月)22:30
予想 -0.1% 前回 0.3%(前月比)

原材料価格指数(12月)22:30
予想 4.0% 前回 -11.7%(前月比)

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【東京市場】CPI受けて豪ドル買い、人民元買いなども

 朝方は株安の流れもあって頭の重かったドル円。109円40銭台の朝の動きから、一時109.21円近辺を付ける展開が見られた。
もっとも、日経平均が下げ幅を縮小。軒並み安かったアジア株がプラス圏を回復する中で値を戻し、109円30銭台を中心にした推移となった。

 今日動きが目立ったのが豪ドル。9時半の豪消費者物価指数が予想を上回ったことを好感して、対ドル、対円で買いが出た。対米ドルで0.7150近辺推移の中、CPIが発表されてすぐに0.7180近辺。その後も上昇基調が続き、午後は0.7190台に。

 人民元は買いが強い展開に。今日からの米中通商摩擦交渉閣僚級会合を前に、米国に対する政治的な配慮から元高誘導を行っているのではとの市場の観測などが元買いに。また、交渉進展期待での元の買いも。ドル人民元は7月以来のドル安元高圏。

 こうした元高の動きもあり、香港ドルも対ドルで上昇。ドルペッグ制の下で通常はほとんど動きがない同通貨ペアだが、7.8460近辺から7.8360近辺に急落(ドル安香港ドル高)を示す場面が見られた。安値からはすぐに値を戻し7.84台を回復。下げ前よりは香港ドル高の水準でのもみあいとなった。

【ロンドン市場】FOMC待ち

 FOMC待ちで値動きは限定的。
ドル円は109円台前半で底堅い動きを続けた。

 東京から買いが入っていた豪ドルはこの時間帯もしっかりだが、値幅は限定的。
ユーロは朝方買いが入るも、続かず。

【NY市場】FOMC受けてドル売り一気に強まる

 FOMCは声明で前回見られた 若干の漸進的な利上げが正当化されるの文言を削除。
先行きの金融政策について、調整を様子見するだろうと表現し上げ棚上げを示唆した。
 バランスシートについて、現状規模を維持も、詳細を修正する用意と今後の変更を示唆しており、こちらもドル売りに。
 物価についても、インフレ圧力は抑制されているとして基調判断を引き下げ。

 総じてかなり慎重なFOMC声明にドル売りが強まった。
 
 その後の議長会見でも利上げの論拠が幾らか弱まった。バランスシート縮小を終了する適切な時期を精査中と発言があり慎重姿勢を強調していた。

 こうした状況を受けて、ドル売りが一気に強まる展開に。
ドル円は一時108円台へ。ユーロドルが1.15台に乗せるなどドルは全面安の展開に。

【本日の見通し】

 FOMC後のドル売りをうけての31日の市場。今回のFOMCでの慎重姿勢は、今後の大きな流れを誘う可能性がある。2015年から始まった利上げサイクルの終了の可能性が強まっており、中長期的なドル売りの圧力に。
 株高を誘う材料だけにドル円での下げがどこまで進むかは微妙も、ユーロドルなどでのドル売り基調が継続する可能性が高い。
 今日の相場に関しては、FOMC直後のドル安の調整局面がどこまで見られるか。
 ドル円は109円台前半での売りが意識されるところ。ユーロドルは1.15台に再び乗せる流れを意識しつつ、1.14台で買いが出る流れか。

【本日の戦略】ドルの戻り売り

 ドル円は戻り売り、109円台半ば近いところはしっかりと売りに回りたい。
そのまま109円台半ばを超えるとストップも。

 ユーロドルは1.15超えを意識。1.14台での買いポイントを探る展開。

※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません

山岡和雅 | minkabu PRESS編集部

山岡和雅 | minkabu PRESS編集部

1992年チェースマンハッタン銀行入行。1994年ロイヤルバンクオブスコットランド銀行(旧ナショナルウェストミンスター銀行)移籍。10年以上インターバンクディーラーとして活躍した後にGCIグループに参画。2016年3月よりみんかぶ(現ミンカブ・ジ・インフォノイド)グループに入り、現在、minkabu PRESS編集部外国為替情報担当編集長。(社)日本証券アナリスト協会検定会員 主な著書に「初めての人のFX 基礎知識&儲けのルール」すばる舎、「夜17分で、毎日1万円儲けるFX」明日香ビジネスなど メールマガジン「外国為替ディーラーの心の中」( https://www.mag2.com/m/0000094647.html )を毎営業日朝に好評配信中