【今週の注目材料】年内利下げ期待を高める?~米CPI

今週発表される経済指標の中で、もっとも注目を集めそうなのが、13日に発表される1月の消費者物価指数CPI)です。

 パウエルFRB議長をはじめ、FRBの要人からの慎重な発言が相次ぎ、年内の利上げ期待が後退。一方で年内利下げの期待が強まるという状況で、大きなカギの一つとなる物価動向への注目度が高まっています。

 米国の場合、金融政策における基準となる金利は、日本をはじめほとんどの国が採用するCPIではなく、個人消費支出(PCE)デフレーターですが、両者は水準こそ違うものの(PCEのほうが一般的に低めに出ます)、変化傾向はほぼ一致するために、発表が早いCPIに注目が集まります。また、連邦政府機関閉鎖の影響を受けた商務省管轄であるPCEデフレーターは12月分を含めまだ発表されていませんので、CPIにより注目が集まるという面があります(CPIは昨年9月時点で予算の合意があり、閉鎖対象とならなかった労働省の管轄)。

 今回の予想は前年比+1.5%と前回の+1.9%から大きく低下。この数字自体は、3か月連続で大きく下落傾向にあるガソリン価格の影響が大きいですが、変動の激しい食品とエネルギーを除いたコアの数字も+2.1%と前回の+2.2%から低下見通しとなっており、物価上昇の鈍化が見られます。

 CPIでこの水準ということは、PCEはインフレターゲットの2%を大きく下回っている可能性があるだけに、CPIが予想通りもしくは予想を超える低下を見せた場合、米国の年内利下げの期待につながり、ドル売りが入る可能性があります。

山岡和雅 | minkabu PRESS編集部

山岡和雅 | minkabu PRESS編集部

1992年チェースマンハッタン銀行入行。1994年ロイヤルバンクオブスコットランド銀行(旧ナショナルウェストミンスター銀行)移籍。10年以上インターバンクディーラーとして活躍した後にGCIグループに参画。2016年3月よりみんかぶ(現ミンカブ・ジ・インフォノイド)グループに入り、現在、minkabu PRESS編集部外国為替情報担当編集長。(社)日本証券アナリスト協会検定会員 主な著書に「初めての人のFX 基礎知識&儲けのルール」すばる舎、「夜17分で、毎日1万円儲けるFX」明日香ビジネスなど メールマガジン「外国為替ディーラーの心の中」( https://www.mag2.com/m/0000094647.html )を毎営業日朝に好評配信中