レンジ取引続く、米中通商協議期待が下支え

レンジ取引続く、米中通商協議期待が下支え

IFOなど弱い。欧州の景気鈍化懸念継続
-+—+–+—+—+—+—+—+—+–+–
《2/22 金曜日》    
  ドル円  ユーロドル  ユーロ円
始値  110.70  1.1336  125.49
高値  110.91  1.1356  125.78
安値  110.56  1.1316  125.37
終値  110.69  1.1335  125.47
—+—+—+—+—+—+—+–+–
《2/22 金曜日の主要株式指数》
日経  21425.51 -38.72
DOW   26031.81 +181.18
S&P    2792.67 +17.79
Nasdaq  7527.55 +67.84
FTSE   7178.60 +11.21
DAX   11457.70 +34.42
—+—+—+—+—+—+—+–+–
《2/22 金曜日の商品市場》
NY原油先物4月限(WTI)(終値)
1バレル=57.26(+0.30 +0.53%)
NY金先物4月限(COMEX)(終値)
1オンス=1332.80(+5.00 +0.38%)
–+—+—+—+—+—+—+—+—+-
《2/22 金曜日に発表された主な経済指標》

【日本】
消費者物価指数(1月)08:30
結果 0.2%
予想 0.2% 前回 0.3%(前年比)
結果 0.8%
予想 0.8% 前回 0.7%(除く生鮮・前年比)

【トルコ】
設備稼働率(2月)16:00
結果 74.0%
予想 N/A 前回 74.4% 

【香港】
消費者物価指数(1月)17:30
結果 2.4%
予想 2.6% 前回 2.5%(前年比)

ユーロ圏】
ドイツ実質GDP(確報値)(2018年第4四半期)16:00
結果 0.0%
予想 0.0% 前回 0.0%(前期比)
結果 0.6%
予想 0.6% 前回 0.6%(前年比)

Ifo景況感指数(2月)18:00
結果 98.5
予想 98.9 前回 99.1

ユーロ圏消費者物価指数(確報)(1月)19:00
結果 1.1%
予想 1.1% 前回 1.0%(コア・前年比)
結果 -1.0%
予想 -1.1% 前回 0.0%(0.0%から修正)(前月比)
結果 1.4%
予想 1.4% 前回 1.6%(1.6%から修正)(前年比) 

【スイス】
鉱工業生産指数(2018年第4四半期)16:30
結果 5.1%
予想 N/A 前回 0.8%(1.4%から修正)(前年比)

【カナダ】
小売売上高(12月)22:30
結果 -0.1%
予想 -0.3% 前回 -0.9%(前月比)
結果 -0.5%
予想 -0.3% 前回 -0.7%(-0.6%から修正)(前月比)

–+—+—+—+—+—+—+–+—+-
《2/22 金曜日に発表された主なイベント・ニュースなど》

【日本】
*黒田日銀総裁
安倍首相と最近の経済・物価情勢についての意見交換を行った。

*麻生財務相
日米の貿易協議、今まで通り国益を踏まえて行う。
昨年2月に安倍首相とトランプ大統領が今後は財務相間に任せると決めて以降、
トランプ大統領は為替の発言をしていない。
米国からの人民元の安定要求は、報道の話で聞いているが、本当かどうかはわからない。

*黒田日銀総裁
インフレの勢い失われれば当然、追加緩和策を検討。
緩和強化に金利引き下げや国債買い増しなども選択肢。
朝日新聞のインタビュー。

【米国】
*米商務省
中国産の直径12-16.5インチのスチールホイールの一部、クロの仮決定を行った。
当該スチールホイールの輸入品に対する58.3-293.27%の暫定的な相殺関税率が適用される。
同商品の2017年の輸入額は約7400万ドル相当。
担当となる税関国境警備局(CBP)は暫定税率に基づいた預託金の徴収を行う。
今回は仮決定であり、正式な税率については7月1日ごろに判断される。

*トランプ大統領
習近平国家主席との会談はそう遠い将来ではない。
中国との合意の良い機会。
中国とは構造問題で進展が見られた。
進展があれば関税の期限を延長するだろう。
中国との合意はできないよりもできる可能性が高い。
習近平国家主席との会談は恐らく3月。
マー・ア・ラーゴで行う可能性。
ファーウェイについては協議しない。

*ムニューシン米財務長官
米中は通商協議の一環として通貨に関する最終合意に達した。

*クオールズFRB副議長(銀行監督担当)
頻繁な介入回避のためバランスシートを大きくして置くことを支持。
バランスシート縮小を1度終了して固定させることを検討。
デュレーションを短くすることは、長期金利操作を改善させる。
いずれバランスシートからMBSを無くすことを支持。
バランスシート正常化の間にMBSの売却は予想していない。

*ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁
ゆっくりと底堅いアプローチが不透明感を減らす。
バランスシート縮小には慎重になるべき。
年内にバランスシート縮小を終了すべき。

*デイリー・サンフランシスコ連銀総裁
フィリップス曲線はなお健在。
賃金上昇は警戒の方向に向かっていない。
失業率が特定の水準に到達しても、インフレが急上昇するとは見ていない。
ヘルスケアの費用が若干のインフレ抑制に繋がっている模様。

*ウィリアムズNY連銀総裁
フィリップス曲線はなお健在。
持続的なインフレの急上昇に警戒。
ここ数年、インフレ期待は停滞している。
継続的な目標以下のインフレは2%のアンカーを侵食する可能性。
目標以下のインフレがFRB、ECB、日銀に繰り返しジレンマを発生させている。
低過ぎるインフレ期待も同様に警戒。

*ボスティック・アトランタ連銀総裁
FRBの金融政策は交差点に差し掛かっている。
今年の先行きについては不透明。
次の金利操作に関しては不透明。
バランスシート縮小の市場への影響に注視。

【豪州】
*ロウ豪中銀総裁
政策金利を変更する強い根拠は現状では見当たらない。
今年の豪GDP成長率の中心シナリオは3%近辺。
豪中銀による金融政策は豪経済をサポートしている。
インフレターゲットに向けた前進を依然見込んでおり、その場合、ある時点では利上げが必要になる。
失業率が上昇し、物価上昇にさらなる改善がみられない場合は、利下げが適切になる可能性。
住宅市場の調整が進んでいるが、経済への影響は大きくないと見込む。

*フライデンバーグ豪財務相
中国の大連港で豪州産石炭の輸入が禁じられたとの報道を否定。
大連では豪州産石炭の輸入が実際に停滞しているが、
これは実施中の検査が理由であり、政治的動機によるものではない。
今回の事態について、拙速な結論を出すべきではない。
豪中両国間の通商関係は非常に強固。

【NZ】
*バスカンドNZ中銀副総裁
銀行資本の拡大要求が金融環境のひっ迫を招くことで利下げへの動きにつながるとに見通し。

【ユーロ圏】
*EU
トランプ大統領が自動車で攻撃するなら、キャタピラーとゼロックスを標的にする用意。
-+—+–+—+—+—+—+—+—+–+–
《本日予定されている主な経済指標》

【NZ】
小売売上高(第4四半期)6:45
予想 0.5% 前回 0.0%(前期比)

【日本】
景気先行指数・改定値(12月)14:00
予想 N/A 前回 97.9

景気一致指数・改定値(12月)14:00
予想 N/A 前回 102.3

【シンガポール】
消費者物価指数(1月)14:00
予想 0.0% 前回 0.1%(前月比)
予想 0.6% 前回 0.5%(前年比)

【米国】
卸売在庫・速報値(12月)26日0:00
予想 0.4% 前回 0.3%(前月比)

-☆-★-☆-★-☆-★-☆-

【東京市場】一時NZ売り

 ドル円は110円台後半での推移が続いた。米中通商協議への期待感が下値を支える格好に。トランプ大統領が22日午後(日本時間23日午前4時半)に劉鶴副首相との会談を予定するなど、協議は順調に進んでいる印象が強い。
 合意項目の監視の問題などすり合わせの必要な項目も多く、最終合意自体は難しいとの見通しが強いが、3月1日の期限延長などが示される可能性があり、ドル円、クロス円の買い材料に。
 もっとも111円手前の売りを崩すだけの勢いはなく、朝から18銭レンジ。

 ユーロドルが10ポイントレンジにとどまるなど、主要通貨は全体に小動き。

 動きが目立ったのがNZドル。バスガンドNZ中銀副総裁が、銀行の自己資本増大が金融環境のタイトニングにつながり、利下げに向かうとの見通しを示したことが売り材料となった。NZドルは対ドルで0.68台から0.6750台まで一気に値を落とし、その後も0.6770近辺と発言前から比べてNZドル安圏での推移が続いた。

【ロンドン市場】一時110円90銭台

  ドル買いがやや優勢に。
ドル円は一時110円90銭台での推移。
Ifo景況感指数の弱さなどがユーロドルでのユーロ売りドル買いに。
米中通商協議への期待感などもドル買いにつながっている。

 ポンドは英与野党から離脱者が出る展開に政局の混迷と
ブレグジット問題での議会のまとまりの難しさが意識されての売りに。

【NY市場】ムニューシン発言でドル売り元買い

 ドル円は頭の重い展開に。
米中通商協議に出席しているムニューシン財務長官から
通貨問題では最終合意と伝えられたことが
ドル売り元買いを誘い、ドル円などでもドル売りに。
貿易関連での合意も近いとみられるが
中国国営企業への優遇などの構造的な問題や
知的財産権問題などでの隔たりがまだ大きいとみられている。

【本日の見通し】米中協議への期待がドル買いもレンジ取引続く

 米中通商協議への期待感がドルを支える展開。
関税賦課の期限である3月1日を一月程度伸ばす準備があると
トランプ大統領は発言しており、
交渉の進展が期待される中で、ドル買い円売りの動きに。
もっとも111円近辺での売りは相当厚くなっており
上値も重い展開か。
今週もレンジ取引が基本となりそう。

【本日の戦略】押し目買い

 流れはまだ上方向も
突っ込んだ買いはできるだけ避けたい。
上値での売り注文が並んでいる状況は変わっておらず
基本はレンジ取引。
デイトレは少し早めに買いに回っての回転意識
スウィングは110円台での買い下がりを意識か。

※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません

山岡和雅 | minkabu PRESS編集部

山岡和雅 | minkabu PRESS編集部

1992年チェースマンハッタン銀行入行。1994年ロイヤルバンクオブスコットランド銀行(旧ナショナルウェストミンスター銀行)移籍。10年以上インターバンクディーラーとして活躍した後にGCIグループに参画。2016年3月よりみんかぶ(現ミンカブ・ジ・インフォノイド)グループに入り、現在、minkabu PRESS編集部外国為替情報担当編集長。(社)日本証券アナリスト協会検定会員 主な著書に「初めての人のFX 基礎知識&儲けのルール」すばる舎、「夜17分で、毎日1万円儲けるFX」明日香ビジネスなど メールマガジン「外国為替ディーラーの心の中」( https://www.mag2.com/m/0000094647.html )を毎営業日朝に好評配信中