ポンド不安定推移、8つのオプションはすべて反対多数

ポンド不安定推移、8つのオプションはすべて反対多数

メイ首相は政府案合意後の辞任を表明

NZ中銀声明でまさかのハト派ターン、NZドル急落に

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《3/27 水曜日》    
    ドル円  ユーロドル  ユーロ円
始値  110.64  1.1266  124.64
高値  110.71  1.1286  124.74
安値  110.24  1.1242  124.05
終値  110.51  1.1244  124.26

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《3/27 水曜日の主要株式指数》

前日終値 前日比
日経  21378.73 -49.66
DOW   25625.59 -32.14
S&P    2805.37 -13.09
Nasdaq  7643.38 -48.15
FTSE   7194.19 -2.10
DAX   11419.04 -0.44

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《3/27 水曜日の商品市場》
NY原油先物5月限(WTI)(終値)
1バレル=59.41(-0.53 -0.88%)
ブレント先物5月限(ICE)(終値)
1バレル=67.83(-0.14 -0.21%)
NY金先物6 月限(COMEX)(終値)
1オンス=1316.90(-4.50 -0.34%)

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《3/27 水曜日に発表された主な経済指標》

【NZ】
NZ中銀政策金利 10:00
結果 1.75%
予想 1.75% 現行 1.75%

【米国】
MBA住宅ローン申請指数(03/16 – 03/22)20:00
結果 8.9%
予想 N/A 前回 1.6%(前週比)

貿易収支(1月)21:30
結果 -511億ドル
予想 -570億ドル 前回 -599億ドル(-598億ドルから修正)

経常収支(2018年第4四半期)23:00
結果 -1,344億ドル
予想 -1,300億ドル 前回 -1,266億ドル(-1,248億ドルから修正)(経常収支)

EIA週間石油在庫統計(バレル・前週比) 
原油   +280万(4億4228万)
ガソリン -288.3万(2億3862万)
留出油  -207.5万(1億3017万)
(クッシング地区)
原油   +54.1万(4692万)
*()は在庫総量

【カナダ】
国際商品貿易(1月)21:30
結果 -42.5億カナダドル
予想 -35.5億カナダドル 前回 -48.2億カナダドル(-45.9億カナダドルから修正)

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《3/27 水曜日に発表された主なイベント・ニュースなど》

【米国】
トランプ米大統領
素晴らしい取引でない限り、中国と妥結するつもりはない。

FRB理事候補として指名されているムーア氏
FBBは直ちに方針を転換し0.5%の利下げを実施するべきだ。
昨年9月と12月の利上げは間違いだった。
自身はハト派ではない。
指名を承認されても、トランプ氏にへつらう人間にはならないだろう。

【英国】
*民主統一党ウィルソン氏
欧州連合とメイ首相が取り決めた離脱合意案を支持しない。
ブレグジットと言えず英国の分断を意味する。

*メイ首相
ブレグジットの次のステップには私はいない。
ブレグジットプランが議会を通過すれば辞任する。

*英下院 
ブレグジットオプション8つすべて反対
国民投票実施、合意なき離脱、ノルウェープラス、関税同盟残留など
いずれも過半数の支持なし

【NZ】
*NZ中銀
金利の次の動きは引き下げとなる可能性が大きい。
見通しのリスクバランスは下方にシフト。

ユーロ圏】
*ドラギECB総裁
ユーロ圏内の経済は引き続き比較的堅調。
外需の低迷は長引きそうだ。
見通しに対するリスクは依然として下方向に。
投資に対する期待は比較的底堅いもの。
インフレ目標への収れんは遅れるが、脱線はしていない。
TLTROの内容は経済状況を加味したものに。
ECBはマイナス金利の副作用を緩和する必要。
使命達成のための手段を十分に有している。 

*ユンケルEU委員長
ブレグジットに関する全てのことは語り尽くした。
(欧州議会で)

【その他】
*イングベス・スウェーデン中銀総裁
重要なことはクローナ相場をターゲットとしていないということ
2%のインフレ目標という状況とは違うステージにいる。
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《本日予定されている主な経済指標》

【南アフリカ】
生産者物価指数(2月)18:30
予想 0.2% 前回 -0.8%(前月比)
予想 4.5% 前回 4.1%(前年比)

南アフリカ中銀政策金利 時刻未定
予想 6.75% 現行 6.75%

【ユーロ圏】
ユーロ圏業況判断指数(3月)19:00
予想 0.69 前回 0.69

ユーロ圏消費者信頼感指数・確報値(3月)19:00
予想 -7.2 前回 -7.2

ドイツ消費者物価指数・速報値(3月)22:00
予想 0.6% 前回 0.4%(前月比)
予想 1.5% 前回 1.5%(前年比)

ドイツ調和消費者物価指数・速報値(3月)22:30
予想 0.6% 前回 0.5%(前月比)
予想 1.6% 前回 1.7%(前年比)

【米国】
実質GDP・確報値(第4四半期)21:30
予想 2.3% 前回 2.6%(前期比年率)

GDPデフレータ・確報値(第4四半期)21:30
予想 1.8% 前回 1.8%(前期比年率)

PCEコアデフレータ・確報値(第4四半期)21:30
予想 1.7% 前回 1.7%(前期比年率)

個人消費・確報値(第4四半期)21:30
予想 2.6% 前回 2.8%(前期比年率)

新規失業保険申請件数(23日までの週)21:30
予想 22.2万件 前回 22.1万件

中古住宅販売制約指数(2月)23:00
予想 -0.3% 前回 4.6%(前月比)

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【東京市場】NZドル急落

 NZ中銀金融政策理事会は事前見通し通りの現状維持。
声明では、今後の動きについて利下げの可能性を示し、一気のNZドル売りに。
中銀は先月の金融政策報告で再来年の利上げを示唆、GDPの好結果もあり
今回の中銀のハト派ターンは全くの予想外に。
対ドルで0.69台から0.67台へ値を落とす展開に。下げた後の戻りも鈍い。

 ドル円は小動き
 
【ロンドン市場】米債利回り低下

 米10年債利回りは2.35%まで低下。
2017年12月以来の水準に。
 
 再びの逆イールド、さらに逆イールドのスプレッドが4BPまで開くなど
状況が悪化する中でドル売り円買いが強まる展開に。
ドル円は110円20銭台まで値を落とす展開。ユーロ円なども軟調。
NZドルは対ドルで安値圏もみ合い続く。

【NY市場】メイ首相辞意表明

 27日のNY外国為替市場で、ドル円は110円台半ばを中心とした推移となった。米長期債利回りの低下を懸念してロンドン市場で110円20銭台を付けた後、NY朝方に110円50銭超えまで回復。その後ダウ平均が230ドル超の下げとなるなど、午前中の米株の売りと、米債利回りの再びの低下に110円20銭台を再びトライという流れに。最もロンドン市場での安値に届かず値を戻すと、株、債券市場が落ち着いたこともあり、110円台半ばばさみでの推移に。

 ユーロは若干軟調地合い。欧州景況感の悪化懸念がじりじりとしたユーロ売りを誘っており、ポイントの1.1250をしっかり割り込む動きに。ロンドン市場で1.13手前が重くなったことで、短期筋のユーロ売りを誘った面も。

 メイ首相は政府によるEU離脱協定が合意に達した場合は、次のステップを新しい人に任せて辞任することを発表。ポンドは合意に向けた流れが強まるとの期待もあり、1.3180台から1.3260台まで上昇の場面が見られた。離脱強硬派から合意なき離脱や残留などに比べるとという消極的な姿勢ながらメイ首相案への同意が見えたことなどもポンド買いに。しかし、北アイルランド地域政党DUPがメイ首相発言後に改めて首相案への賛成を拒否する姿勢を示し、ポンド売りの動きに。

 東京午前のNZ中銀声明を受けて0.6910台から0.68割れまで値を落としたNZドルは、NZ市場でリスク警戒の動きもあって0.6780まで下落も、その後0.6800を回復するなど下値トライにも慎重姿勢が見られた。

【本日の見通し】リスク警戒感広がる

 ポンドは不安定な展開。
メイ首相は政府案が議会を通過した後に辞任すると表明し、
自身の進退と引き換えの通過を狙っているが、
北アイルランド地域政党DUPが反対姿勢を崩していないこともあり
議会通過の目途はまだ立っていない。
一方で、議員主導による8つのオプション(国民投票実施、合意なき離脱、ノルウェープラス案など)は
全て否決されるなど、どのような形ならば過半数を得られるのかがわからない状況。
メイ首相は今週中の採決での合意を目指しているが状況はかなり不透明となっている。

 ポンド円は3月11日につけた143.73近辺を割り込む動きも意識される展開か。

 ドル円は110円台での推移。株安の動きが一服も、米債利回りの低下傾向が収まりきっておらず
昨日は逆イールドが再びみられる状況で、ドル買いに慎重姿勢。
当面は110円台での推移となりそうで、リスクはやや下方向か。

【本日の戦略】ドル円は戻り売り

 リスク警戒の動きから下値を意識。
目先110円20銭台がしっかりもポンド円の動向次第で110円割れもありそう。
111円台に乗せるような動きになるといったんストップ。                              
※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません

山岡和雅 | minkabu PRESS編集部

山岡和雅 | minkabu PRESS編集部

1992年チェースマンハッタン銀行入行。1994年ロイヤルバンクオブスコットランド銀行(旧ナショナルウェストミンスター銀行)移籍。10年以上インターバンクディーラーとして活躍した後にGCIグループに参画。2016年3月よりみんかぶ(現ミンカブ・ジ・インフォノイド)グループに入り、現在、minkabu PRESS編集部外国為替情報担当編集長。(社)日本証券アナリスト協会検定会員 主な著書に「初めての人のFX 基礎知識&儲けのルール」すばる舎、「夜17分で、毎日1万円儲けるFX」明日香ビジネスなど メールマガジン「外国為替ディーラーの心の中」( https://www.mag2.com/m/0000094647.html )を毎営業日朝に好評配信中