米債利回りの低下が東京午前で強まるもその後一服でドルの買い戻し

ポンド軟調、ドル円はしっかり

メイ首相は29日に三度目の採決を実施

米債利回りの低下が東京午前で強まるもその後一服でドルの買い戻し

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《3/28 木曜日》    
     ドル円  ユーロドル  ユーロ円
始値  110.51  1.1244  124.26
高値  110.83  1.1261  124.43
安値  110.02  1.1214  123.66
終値  110.63  1.1221  124.16

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《3/28 木曜日の主要株式指数》

前日終値 前日比
日経  21033.76 -344.97
DOW   25717.46 +91.87
S&P    2815.44 +10.07
Nasdaq  7669.17 +25.79
FTSE   7234.33 +40.14
DAX   11428.16 +9.12

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《3/28木曜日の商品市場》
NY原油先物5月限(WTI)(終値)
1バレル=59.30(-0.11 -0.19%)
ブレント先物5月限(ICE)(終値)
1バレル=67.82(-0.01 -0.01%)
NY金先物6 月限(COMEX)(終値)
1オンス=1295.30(-21.60 -1.64%)

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《3/28 木曜日に発表された主な経済指標》

【南アフリカ】
生産者物価指数(2月)18:30
結果 4.7%
予想 4.5% 前回 4.1%(前年比)
結果 0.3%
予想 0.2% 前回 -0.8%(前月比)

中銀政策金利(3月)22:13
結果 6.75%
予想 6.75% 前回 6.75%(南ア中銀政策金利)

ユーロ圏】
ユーロ圏業況判断指数(3月)19:00
結果 0.53
予想 0.68 前回 0.69

ユーロ圏消費者信頼感指数・確報値(3月)19:00
結果 -7.2
予想 -7.2 前回 -7.2

消費者物価指数(速報)(3月)22:00
結果 0.4%
予想 0.6% 前回 0.4%(前月比)
結果 1.3%
予想 1.5% 前回 1.5%(前年比)

調和消費者物価指数(速報)(3月)22:00
結果 0.6%
予想 0.6% 前回 0.5%(前月比)
結果 1.5%
予想 1.6% 前回 1.7%(前年比)

【米国】
実質GDP(確報値)(2018年第4四半期)21:30
結果 2.2%
予想 2.3% 前回 2.6%(実質GDP)
結果 1.8%
予想 1.7% 前回 1.7%(PCEコアデフレータ)
結果 2.5%
予想 2.6% 前回 2.8%(個人消費)
結果 1.7%
予想 1.8% 前回 1.8%(GDPデフレータ)

新規失業保険申請件数(03/17 – 03/23)21:30
結果 21.1万件
予想 22.0万件 前回 21.6万件(22.1万件から修正)(前週比)

中古住宅販売成約指数(2月)23:00
予想 -0.3% 前回 4.6%(前月比)

【メキシコ】
政策金利
結果 8.25%
予想 8.25% 現行 8.25%

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《3/28 木曜日に発表された主なイベント・ニュースなど》

【米国】
*ジョージ・カンザスシティー連銀総裁
米経済のリスク要因、特に中国、ユーロ圏、英国経済の減速が最大だ。
外国経済の減速や財政・金融の刺激効果の弱まりが逆風となり米経済はいく らか減速しうる。
現在の経済指標は騒がしい、雑音から離れる時間が必要。
振幅が大きい状態が落ち着くまで待つべきだ。
昨年の米利上げを受けて政策を据え置くことが適切だ。
昨年9月に誤りを犯したとは思わない、長期にわたる低金利について懸念を表明してきた。
我々は18年、ゆっくりなペースではあるが計100bpの引き締めを実施した。
経済にどのように波及するか見てみる必要、一時停止が当然、正当化されると考える。

*米政府高官
米中閣僚級貿易協議で焦点となっている分野で進展している。
中国は強制的な技術移転を巡り従来よりも踏み込んだ提案を示した。
知的財産と最終合意の履行が引き続き障害。

*トランプ米大統領
OPECは石油の産出を増やすべきだ
世界市場は脆弱で原油価格は高すぎる

【英国】
*メイ首相
EU離脱案3度目の採決を29日に実施
これまでの採決と違い政治宣言含まず

*バーコウ英下院議長 裁決認める
EU離脱協定の採決について、これまでと同じものであれば認めないとしていた下院議長。
今回の採決は政治宣言を含まない点でかなり異なっており
投票要件を満たしていると、採決の実施を認めた。

【ユーロ圏】
*ビルロワドガロー仏中銀総裁
賃金上昇がいつインフレに反映されるのかは不透明。

【スイス】
*メクラー中銀理事
スイスフランは依然過大評価

【トルコ】
*アルバイラク財務相
スワップ市場は正常に復した
売りに回ったものがスワップ市場をかき回した
トルコの金融機関は引き続きロンドンスワップ市場を利用する
株式、債券の市場も正常化する
週末の地方選後、トルコは改革に進む
第1四半期のGDPはポジティブなものに

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《本日予定されている主な経済指標》

【韓国】
鉱工業生産(2月)8:00
予想 -0.8% 前回 0.5%(前月比)

【日本】
失業率(2月)8:30
予想 2.5% 前回 2.5%

有効求人倍率(2月)8:30
予想 1.63 前回 1.63

鉱工業生産・速報値(2月)8:50
予想 1.4% 前回 -3.4%(前月比)
予想 -1.1% 前回 0.3%(前年比)

【英国】
GFK消費者信頼感(3月)9:01
予想 -14 前回 -13

GDP・確報値(第4四半期)18:30
予想 0.2% 前回 0.2%(前期比)
予想 1.3% 前回 1.3%(前年比)

経常収支(2月)18:30
予想 -229億ポンド 前回 -265億ポンド

【ユーロ圏】
ドイツ小売売上高(2月)16:00
予想 -1.0% 前回 2.9%(3.3%から修正)(前月比)
予想 2.1% 前回 2.6%(前年比)

ドイツ失業率(3月)17:55
予想 4.9% 前回 5.0%

ドイツ失業者数(3月)17:55
予想 -1.0万人 前回 -2.1万人

【スイス】
KOF先行指数(3月)17:00
予想 93.9 前回 92.4

【南アフリカ】
貿易収支(2月)21:00
予想 38億ランド 前回 -131億ランド

【ブラジル】
失業率(2月)21:00
予想 12.5% 前回 12.0%

【カナダ】
GDP(1月)21:30
予想 0.1% 前回 -0.1%(前月比)

鉱工業製品価格(2月)21:30
予想 N/A 前回 -0.3%(前月比)

原材料価格指数(2月)21:30
予想 N/A 前回 3.8%(前月比)

【米国】
個人支出(1月)21:30
予想 0.3% 前回 -0.5%(前月比)

個人所得(2月)21:30
予想 0.3% 前回 -0.1%(前月比)

PCEデフレータ(1月)21:30
予想 1.4% 前回 1.7%(前年比)

PCEコアデフレータ(1月)21:30
予想 0.2% 前回 0.2%(前月比)
予想 1.9% 前回 1.9%(前年比)

シカゴ購買部協会景気指数(3月)22:45
予想 61.0 前回 64.7

ミシガン大学消費者信頼感指数・確報値(3月)23:00
予想 97.8 前回 97.8

新築住宅販売件数(2月)23:00
予想 61.9万件 前回 60.7万件

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【東京市場】リスク回避の円買い

 リスク警戒の動きが広がっている。
ポンド情勢などをにらんだ動きで、
投資資金の質への逃避で米国債価格が上昇(利回りが低下)
米債利回りは直近水準を割り込み2.338%近辺と2017年12月以来の水準。

 ドル円はこうした動きを受けて110円10銭台まで下落。

【ロンドン市場】ドル円一時110円ちょうどに迫る

 朝方ドル売りの動きが強まり、ドル円は一時110円00に迫る動きを見せた。
米債利回りの低下がリスク警戒の動きを誘う展開に。

 しかしその後は一転してドル買いが優勢に。
利回りの低下が一服し、欧州の株が比較的落ち着いた動きを見せたことなどが
ドル円、クロス円の買い戻しを誘った。

【NY市場】ポンド軟調

 28日のNY市場で、ドル円は一時110円80銭を付けるなど、しっかりの展開と
なった。米債利回りの低下が一服し、ロンドン市場からドル買いの動きが強まっていた
流れがNY市場でも継続したもの。ロンドン朝に110円ちょうど近くまで値を落として
いた流れから、買い戻しが広がる展開に。

 NY市場午前に高値を付けた後はもみ合いが続いた。米株市場なども比較的落ち着いた
動きとなっており、リスク警戒の動きが後退。ドル円は高値から若干の調整も110円
台半ばを付けずという展開で、高値圏もみ合いが続いた。

 ダウ平均30種のうち、26種がプラス圏、3種はマイナス圏も0.1%未満という
堅調な株式市場動向が、ドル円クロス円を支える格好となった。

 ドル円同様にロンドン朝方に下げていたユーロ円は123円60銭台から一時124
円43銭近辺まで上昇。その後も124円台前半でしっかりとした動きに。

 ユーロドルは対ドルでやや軟調。ドル全面高基調に加えて、ドイツの3月の消費者物
価指数が弱く、ECBの緩和姿勢が強まるのではとの思惑が重石に。

 ポンドドルはじりじりとした売りが広がった。EU離脱関連の懸念からロンドン朝の
1.32ちょうど近辺から1.30台半ば割れまで値を落とす展開に。メイ首相が29日
にEU離脱協定の採決(政治宣言除く)を実施することは発表。下院議長も受け入れた
採決の実施が決まった。もっとも合意に必要な過半数確保は微妙。議員提案8オプショ
ンが27日にすべて否決されたことで、どうした案でもまとまることが難しく、このま
ま合意なき離脱となるなら、メイ首相提案に賛同に回るという一部議員の動きがどこま
で広がるかが注目されるところに。

 オフショア市場での流動性枯渇などで不安定なオーバーナイトスワップ市場動向など
を抱えたトルコリラは、同市場の正常化が進んだこともあり、比較的落ち着いた動き。
リラ売りが事実上できない状況から正常化が進んだことで少し売りが出て、ドルリラは
ロンドン朝方の5.40近辺から5.60を付ける動きも。

【本日の見通し】ポンド不安定に

 メイ首相はEU離脱協定に関して政治宣言部分を切り離す格好で本日の採決を行うことを決定。
もっとも労働党だけでなく、DUPも反対姿勢を維持しており、可決される可能性は高くない。
否決された場合の混乱がどこまで見られるか。
採決自体はNY市場の夕方もしくは引けた後とみられ、
市場は警戒感でどこまで調整が入るのかがポイントに。

 米債利回りの低下傾向は一服。もっとも2.40%台を維持できないように
警戒感が継続。
米国の年内利下げ期待などが利回りの低下要因であるが、
ブレグジット問題やトルコの問題などを含め、世界的なリスク要因が米長期債の買いにつながっている状況だけに
再び利回りが低下(債券価格が上昇)する展開となる可能性も。
その場合はドル売りが強まるとみられ、
ドル円は再びの110円台前半からちょうど割れをトライする流れも。

【本日の戦略】 無理をせず

 英下院の採決が実質週末。トルコの地方選もあり
今週末はややリスク警戒の動き。
無理なポジションの持越しを避けたいところ。

 デイトレは売りからの意識、111円超えでストップ。                               
※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません

山岡和雅 | minkabu PRESS編集部

山岡和雅 | minkabu PRESS編集部

1992年チェースマンハッタン銀行入行。1994年ロイヤルバンクオブスコットランド銀行(旧ナショナルウェストミンスター銀行)移籍。10年以上インターバンクディーラーとして活躍した後にGCIグループに参画。2016年3月よりみんかぶ(現ミンカブ・ジ・インフォノイド)グループに入り、現在、minkabu PRESS編集部外国為替情報担当編集長。(社)日本証券アナリスト協会検定会員 主な著書に「初めての人のFX 基礎知識&儲けのルール」すばる舎、「夜17分で、毎日1万円儲けるFX」明日香ビジネスなど メールマガジン「外国為替ディーラーの心の中」( https://www.mag2.com/m/0000094647.html )を毎営業日朝に好評配信中