景気減速感懸念もありドル安円高、一時111円割れ

景気減速感懸念もありドル安円高、一時111円割れ

欧米通商問題も懸念材料

ポンドは神経質な展開、報道内容などに振り回される場面も
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《4/9 火曜日》    
  ドル円  ユーロドル  ユーロ円
始値  111.48  1.1263  125.55
高値  111.58  1.1284  125.62
安値  110.98  1.1255  125.14
終値  111.14  1.1263  125.17
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《4/9 火曜日の主要株式指数》
前日終値 前日比
日経  21802.59 +40.94
DOW   26150.58 -190.44
S&P    2878.20 -17.57
Nasdaq  7909.28 -44.61
FTSE   7425.57 -26.32
DAX   11850.57 -112.83
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《4/9 火曜日の商品市場》
NY原油先物5月限(WTI)(終値)
1バレル=63.98(-0.42 -0.65%)
NY金先物6 月限(COMEX)(終値)
1オンス=1308.30(+6.40 +0.49%)
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《4/9 火曜日に発表された主な経済指標》

【スイス】
雇用統計(3月)14:45
結果 2.5%
予想 2.5% 前回 2.7%(季調前)
結果 2.4%
予想 2.4% 前回 2.4%(季調済)

【ブラジル】
小売売上高(2月)21:00
結果 3.9%
予想 2.9% 前回 1.9%(前年比)

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《4/9 火曜日に発表された主なイベント・ニュースなど》

【米国】
*トランプ大統領
イランの革命防衛隊を外国テロ組織に指定。
イラン政府が有害且つ非合法な行為をやめるまで金融圧力を継続しテロ支援コストを高めていく。

*トランプ政権
大統領警備隊のアレス長官が来月辞任、後任は同隊幹部のマレー氏。

*ホワイトハウスのウィレムス通商担当顧問
米国とEUが中国の非市場的政策を巡って連携する。
米中協議は様々な項目で前進も、すべての項目で満足しているわけではない。
合意を急いではおらず、適切な合意を望む。

*USTR
EUの航空機補助金による米国の打撃に対応して、関税による報復措置の対象となる製品を提案。

*トランプ米大統領
110億ドルの欧州製品に輸入関税を課する方針。

【米国】
米3年債入札結果
最高落札利回り 2.301%(WI:2.299%)
応札倍率    2.49倍(前回2.56倍)

【その他】
*トルコ・エルドアン大統領
ロシア製地対空ミサイル「S400」の導入、トルコの主権問題であり何者も決定を覆す要求はできない。
予定通りロシアとの契約を履行する姿勢。

*トルコ与党AKP
イスタンブール市長選のやり直しを要求へ。

*IMF世界経済見通し
2019年世界成長率見通しを3.3%に下方修正(1月は3.5%)
金融危機以来の低水準に下方修正。
リスクは下方に傾斜、英EU離脱や米中通商協議など背景。
2019年の世界貿易量予想を3.4%増に下方修正(1月は4.0%)
2019年の米成長率予想を2.3%に下方修正(1月は2.5%)
2019年の中国成長率予想は6.3%(1月は6.2%)
2019年ユーロ圏成長率予想を1.3%に下方修正(1月は1.6%)
2019年の日本成長率予想を1.0%に下方修正(1月は1.1%)
英GDPは3.5%低下も、合意なき離脱の場合。

*李克強・中国首相
中国はWTO改革に対してEUを支持。
中国はEUに対する市場アクセスへの障壁を緩和。
国際秩序でEUと共通認識ができた。

【ユーロ圏】
*一部報道
メルケル独首相がバックストップに5年の期限設定を提案。
(後に、独政府報道官が報道を否定)

*バルニエEU首席交渉官
ブレグジット合意に対する再交渉をあたらめて否定。
将来の関係についての政治宣言には改善の余地はある。
英国が関税同盟に残留することを求める用意も。

*伊政府草案
2019年GDP成長予測を従来の1.0%から0.1%に引き下げ。
2019年の財政赤字対GDP比予測を2.5%に引き上げ。

*トゥスクEU大統領
2020年には中国との投資協定が可能。
WTO改革で協力を確認。

【英国】
*スラック英首相報道官 
英国は6月30日に離脱延長を求める立場にある。
英政府と労働党との協議はいつまで続くのかについてはコメントせず。
4月12日にEUを離脱することが引き続き法的な位置づけとなっている。
きょうも労働党との協議は続けられている。

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《本日予定されている主な経済指標》

【韓国】
失業率(3月)8:00
予想 3.9% 前回 3.7%

【日本】
機械受注(2月)8:50
予想 2.8% 前回 -5.4%(前月比)
予想 -4.6% 前回 -2.9%(前年比)

国内企業物価(3月)8:50
予想 0.2% 前回 0.2%(前月比)
予想 1.0% 前回 0.8%(前年比)

【豪州】
Westpac消費者信頼感指数(4月)9:30
予想 N/A 前回 -4.8%(前月比)

【英国】
鉱工業生産(2月)17:30
予想 0.1% 前回 0.6%(前月比)
予想 -0.9% 前回 -0.9%(前年比)

製造業生産高(2月)17:30
予想 0.2% 前回 0.8%(前月比)
予想 -0.6% 前回 -1.1%(前年比)

商品貿易収支(2月)17:30
予想 -128.76億ポンド 前回 -130.84億ポンド

【南アフリカ】
SACCI景況感指数(3月)18:30
予想 93.0 前回 93.4

【米国】
MBA住宅ローン申請指数(5日までの週)20:00
予想 N/A 前回 18.6%(前週比)

消費者物価指数(3月)21:30
予想 0.3% 前回 0.2%(前月比)
予想 1.8% 前回 1.5%(前年比)
予想 0.2% 前回 0.1%(食品エネルギー除くコア・前月比)
予想 2.1% 前回 2.1%(食品エネルギー除くコア・前年比)

【ユーロ圏】
ECB政策金利 20:45
予想 0.00% 現行 0.00%

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【東京市場】やや円高優勢も限定的

ドル円は一時111円28銭を付けるなど若干円高が優勢な展開となった。朝方は海外市場でのドル売り円買いに対する調整が入り、111円50銭台まで上昇。プラス圏で始まった日経平均の動きなどを支えとしたリスク選好の動きで、クロス円も軒並みの買いで始まった。
 しかし、円売りが一服すると流れが一変。リビア情勢の緊迫化を受けた世界的なリスク警戒の動きが円買いを誘った。もっともリスク感応度の高い豪ドルにおいて、リスク警戒の売りよりも原油高を受けての買いが勝るなど、警戒感は限定的。
 ユーロやポンドなどの動きも見られず。

【ロンドン市場】ポンド振幅

 ポンドは一部報道で
メルケル独首相が、、英EU離脱のバックストップに5年の期限を設定することを提案と報じられ
一時上昇する展開も
その後独政府やEU首席交渉官が否定しており、値を戻した。
1.30台半ばから1.31台前半を付けたポンドドルは
往って来いの動きに。

 ドル円は111円台前半での推移が続いた。

【NY市場】ドル円朝方に一時111円割れ

 朝方にドル売りの流れが強まり、ドル円は一時111円割れに。
欧エアバスへの助成金に対する不満を以前から表明していたトランプ大統領は
欧州に対して110億ドル相当の輸入関税賦課を検討と報じられた。
IMFの世界経済見通しの引き下げも加わり、
景気減速への懸念が強い状況に。

 ドル円は朝方111円割れまで下落。その後も頭の重い展開に。
ユーロはドル安の流れで買い戻し
今日のECB理事会は無風に終わるとの思惑もユーロ買いに。

 ポンドは軟調地合い。メルケル報道での期待感が公的な否定で反動売りに。
メイ首相が最も短い期間での延期を求めると報じられたことなどもポンド売り。

【本日の見通し】EUサミットにらむ

 欧州首脳会合で12日までが期限となる英国のEU離脱について
どのような対応が示されるかが注目ポイントとなる。
延期が認められない可能性については欧州側も大きな混乱に陥ることもあり
あまり強く意識されていない。
万が一延期が認められない場合はポンドが急落
リスク警戒でドル円含め円買いの動き。

 英国は6月30日までの延期を要請しているが
7月からの欧州議会の新会期に向けての対応でもめるとみられる。
EU側は5月23日から26日の欧州議会選挙に参加を含めて
年末までの延期との見通しが強い。
この場合の反応は難しいが合意なき離脱リスク後退はポンド買いか。

 なお、ECB理事会も本日行われる。
ドラギ総裁が以前の講演で政策金利のゼロ金利及び預金金利のマイナス金利の悪影響の対応に言及したことで
何らかのマイナス金利への対応(段階的措置など)が実施され
逆にマイナス金利長期化への布石になるとの思惑が広がることもあったが、
直近では今回は特に何も変化させずという見方が強い。
予想通り無風に終わるとユーロ買い材料に。

【本日の戦略】 イベント待ち

 EUサミットまでは基本的に待機という流れ
結果次第で大きな流れが生じる可能性も、
結果に素直に乗りたいが、短期売買では無理をせず回転を意識                               
※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません

山岡和雅 | minkabu PRESS編集部

山岡和雅 | minkabu PRESS編集部

1992年チェースマンハッタン銀行入行。1994年ロイヤルバンクオブスコットランド銀行(旧ナショナルウェストミンスター銀行)移籍。10年以上インターバンクディーラーとして活躍した後にGCIグループに参画。2016年3月よりみんかぶ(現ミンカブ・ジ・インフォノイド)グループに入り、現在、minkabu PRESS編集部外国為替情報担当編集長。(社)日本証券アナリスト協会検定会員 主な著書に「初めての人のFX 基礎知識&儲けのルール」すばる舎、「夜17分で、毎日1万円儲けるFX」明日香ビジネスなど メールマガジン「外国為替ディーラーの心の中」( https://www.mag2.com/m/0000094647.html )を毎営業日朝に好評配信中