イベントを控え、調整入る、米CPIの弱めの数字が重石に

イベントを控え、調整入る、米CPIの弱めの数字が重石に

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《4/10 水曜日》    
  ドル円  ユーロドル  ユーロ円
始値  111.14  1.1263  125.17
高値  111.28  1.1287  125.45
安値  110.84  1.1230  124.78
終値  111.01  1.1274  125.15
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《4/10 水曜日の主要株式指数》
前日終値 前日比
日経  21687.57 -115.02
DOW   26157.16 +6.58
S&P    2888.21 +10.01
Nasdaq  7964.24 +54.97
FTSE   7421.91 -3.66
DAX   11905.91 +55.34
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《4/10 水曜日の商品市場》
NY原油先物5月限(WTI)(終値)
1バレル=64.61(+0.63 +0.98%)
NY金先物6 月限(COMEX)(終値)
1オンス=1313.90(+5.60 +0.43%)
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《4/10 水曜日に発表された主な経済指標》

【韓国】
失業率(3月)8:00
結果 3.8%
予想 3.9% 前回 3.7%

【日本】
機械受注(2月)8:50
結果 1.8%
予想 2.8% 前回 -5.4%(前月比)
結果 -5.5%
予想 -4.6% 前回 -2.9%(前年比)

国内企業物価(3月)8:50
結果 0.3%
予想 0.2% 前回 0.2%(前月比)
結果 1.3%
予想 1.0% 前回 0.8%(前年比)
予想 1.0% 前回 0.8%(前年比)

【豪州】
Westpac消費者信頼感指数(4月)9:30
結果 1.9%
予想 N/A 前回 -4.8%(前月比)

【英国】
鉱工業生産指数(2月)17:30
結果 0.6%
予想 0.1% 前回 0.7%(0.6%から修正)(前月比)
結果 0.1%
予想 -0.9% 前回 -0.3%(-0.9%から修正)(前年比)

製造業生産高(2月)17:30
結果 0.9%
予想 0.2% 前回 1.1%(0.8%から修正)(前月比)
結果 0.6%
予想 -0.6% 前回 -0.7%(-1.1%から修正)(前年比)

商品貿易収支(2月)17:30
結果 -141.12億ポンド
予想 -128.76億ポンド 前回 -146.23億ポンド(-130.84億ポンドから修正)

【南アフリカ】
SACCI景況感指数(3月)18:30
結果 91.8
予想 93.0 前回 93.4

【米国】
MBA住宅ローン申請指数(03/30 – 04/05)20:00
結果 -5.6%
予想 N/A 前回 18.6%(前週比)

消費者物価指数(3月)21:30
結果 0.4%
予想 0.4% 前回 0.2%(前月比)
結果 0.1%
予想 0.2% 前回 0.1%(コア・前月比)
結果 1.9%
予想 1.8% 前回 1.5%(前年比)
結果 2.0%
予想 2.1% 前回 2.1%(コア・前年比)

ユーロ圏】
ECB政策金利 20:45
結果 0.00%
予想 0.00% 現行 0.00%

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《4/10 水曜日に発表された主なイベント・ニュースなど》

【日本】
*麻生財務相
消費増税、今回は予定通り実行するつもり。
2%の物価安定目標については、単に物価が上がればいいというだけの話ではない。
引き続き賃金引き上げに向けた取り組みが必要。結果的に物価上昇にもつながる。

*黒田日銀総裁
直近の日本国債のマイナス金利動向は量的質的緩和政策に対する問題とはならない。
政府は日本の金融について信任を続ける必要。

*黒田日銀総裁
景気は輸出・生産面に海外経済の減速の影響がみられる。
景気は緩やかに拡大している。
景気拡大の基本的なメカニズムは維持されている。
2%の物価目標の実現にはなお時間を要する。
海外経済動向をはじめさまざまなリスク要因も存在
ベネフィットとコスト両方考慮しながら適切な政策運営。
現在の強力な金融緩和を粘り強く続けていくことが適当。
当面、海外経済減速の影響受けるも緩やかな拡大続ける。
(日銀が黒田総裁の信託大会でのあいさつ要旨を公表)

【米国】
*ムニューシン米財務長官
英国の合意なき離脱に米国の金融システムは備えており、それはグローバルな混乱を引き起こしかねない。
ハードブレグジットを非常に現実的な結果と考えて準備する必要。
米国は適切な解決策を見いだすよう英国とEUに働き掛けている。

FOMC議事録
2019年は金利据え置きが正当化。
スタッフの第1四半期のGDP見通しは鈍化。
個人消費と設備投資が鈍化。
第1四半期の減速は一時的。
第2四半期には回復見込む。
個人消費の拡大を見込む。
インフレ圧力は弱いまま。
労働市場には力強さもインフレが弱いままと特筆。
一部から英EU離脱と世界経済の不透明感が指摘される。
9月の量的緩和縮小終了までの資産縮小ペースのテーパリングを協議

*ムニューシン米財務長官
中国の劉鶴副首相と生産的な協議を行った。
米中間はなお協議を進展させる問題がある。
米中間は合意の執行メカニズムでほぼ合意した。
米中は貿易合意に対する執行機関を設立。
米国に景気後退の兆候は見られない。
私はパウエルFRB議長にけんかを売っていない。
FRBの独立性を懸念する理由はない。

*米10年債入札結果
最高落札利回り 2.466%(WI:2.476%)
応札倍率    2.55倍(前回2.59倍)

【豪州】
*デベル豪中銀副総裁
雇用市場は意外と強い。
強い雇用市場と弱い成長がインフレ見通しにつながる。
雇用と経済成長の関係解析が今後の政策金利見通しの鍵。
指標をみる限り雇用の当面堅調。
家計消費の伸びは予想よりも弱い。

【その他】
*アルバイラク・トルコ財務相
大手国有銀行に280億リラ相当の債券を付与する。
資本バッファーを厚くすること目的。

【ユーロ圏】
ECB
少なくとも2019年末まで金利を現行水準に維持。
利上げ開始後も長期にわたり保有債券償還金の再投資を継続。
TLTROについての言及なし。

*ドラギECB総裁
ECBは必要であれば全ての施策を調整する用意。
TLTRO3の詳細については将来の発表に。
マイナス金利の影響を軽減する必要性あるか検討。
ユーロ圏の見通しに対するリスクは、依然下振れ方向に傾く。
経済データは引き続き弱く、特に製造業関連に弱さ目立つ。
大規模な緩和策が必要。
一時的な要因が予想以上に長期化している。
政府は長期的な成長を引き出す施策を。
TLTROの詳細を発表するのは時期尚早。
トランプ米大統領の関税政策が全般的な経済信頼感に影響。
今回はQE、ガイダンス、今後の施策などについて議論せず。
ユーロ圏がリセッションに陥るリスクは依然低い。
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《本日予定されている主な経済指標》

【英国】
RICS住宅価格指数(3月)8:01
予想 -28% 前回 -28%

【日本】
マネーストックM2(3月)8:50
予想 2.4% 前回 2.4%(前年比)

【中国】
消費者物価指数(3月)10:30
予想 2.3% 前回 1.5%(前年比)

生産者物価指数(3月)10:30
予想 0.4% 前回 0.1%(前年比)

【ユーロ圏】
ドイツ消費者物価指数・確報値(3月)15:00
予想 0.4% 前回 0.4%(前月比)
予想 1.3% 前回 1.3%(前年比)

ドイツ調和消費者物価指数・確報値(3月)15:00
予想 0.5% 前回 0.5%(前月比)
予想 1.4% 前回 1.4%(前年比)

【南アフリカ】
製造業生産高(2月)20:00
予想 -1.3% 前回 -2.0%(前月比)

【米国】
生産者物価指数(3月)21:30
予想 0.3% 前回 0.1%(前月比)
予想 1.9% 前回 1.9%(前年比)
予想 0.2% 前回 0.1%(食品エネルギー除くコア・前月比)
予想 2.4% 前回 2.5%(食品エネルギー除くコア・前年比)

新規失業保険申請件数(6日までの週)21:30
予想 21.0万件 前回 20.2万件

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【東京市場】主要通貨様子見、豪ドルはしっかり

 ドル円は111円10銭台を中心にしたレンジ取引に終始した。昨日の海外市場で米欧の通商問題やIMF世界経済見通しでの見通し下方修正などを受けたドル売りに、一時111円を割り込む動きを見せた後、111円台を回復して迎えた10日の東京市場。この後海外市場でECB理事会や臨時欧州首脳会合などの重要イベントが控えていることもあり、上下ともに動きにくい展開が続いた。

 ドル円のレンジは111円06銭から23銭。日経平均が100円を超える下げとなるなど、市場全体で調整ムードが広がる中で、ドル円の頭も抑えられたが、111円割れを売り込むには慎重な姿勢が見られた。

 ユーロドルは1.1260を挟んで11ポイントの狭いレンジでの取引。ECB理事会では目立った変更を見せず現状維持見込みが広がっている。一時見られたマイナス金利に対する金融機関への対応実施などの期待が後退したことでユーロ売りの動きが後退した。

 ポンドは1.30台半ばでの推移。EUサミットでは12日までのEU離脱期限の延長自体は織り込み済み。延長期間については英国の要求とEU側の主張で隔たりがあり、どのような結果となるか、市場は待ちの姿勢に。

 豪ドルは買いが強まる場面が見られた。デベル豪中銀副総裁が雇用について驚くほど強い、堅調な状況が当面続くと講演で発言し、当面の金利据え置きムードが強まった。豪中銀に関しては早期の利下げ期待が市場で見られていただけに、発言を受けての豪ドル買いの動きに。対米ドルで0.711近辺から0.7150手前まで買い入る格好となった。

【ロンドン市場】イベント小動き

 主要通貨は小動き
この後のECB理事会、EUサミット、FOMC議事録などをにらむ展開に。

 理事会は現状維持自体は織り込み済みで
ドラギ総裁会見などに注目が集まっている。

【NY市場】111円割れの展開に

 ドル売りが広がった。米債利回りの低下などが重石となっている。

 ECB理事会は目立った変更がなく
ドラギ総裁は年内据え置き見通しを再度強調。
注目されたマイナス金利の悪影響に関する欧州金融機関への対応については
階層設定などが必要かを検討するとの発言も具体策はなし。

 会見後はユーロ売り。
景気減速感の強い欧州に対する景気刺激姿勢が目立たず失望感を誘った格好に

 EUサミットは協議中。
英国の6月30日までの延期案は拒否されたとみられている。
年内延期を目指すトゥスクEU大統領らと
より短期の延期を意識するフランスなどとの意見調整が難航。

 FOMC議事録は年内据え置きを強調
利下げへの言及などややドル買いも、
FOMC結果発表時にある程度分かっており、反応は限定的。

【本日の見通し】EUサミット次第も

 ドル売りの流れがやや強まる中で、
まもなくEUサミットの結果が出てくるとみられる。
年内もしくは秋ごろまでの延期が決められる見込みで
合意なき離脱懸念後退がポンド買いを誘う格好も
メイ政権が持たない可能性が広がっており
英国の政情不安が広がるようだとポンド売りの流れも。

 ドル円は111円台前半がやや重い。
米債利回り低下傾向が再び強まる展開で
いったんは頭の重い流れに。

【本日の戦略】 

押し目買い

突っ込んだ売り買いは避けたいところ
イベントをみながらの売り買いに。                               
※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません

山岡和雅 | minkabu PRESS編集部

山岡和雅 | minkabu PRESS編集部

1992年チェースマンハッタン銀行入行。1994年ロイヤルバンクオブスコットランド銀行(旧ナショナルウェストミンスター銀行)移籍。10年以上インターバンクディーラーとして活躍した後にGCIグループに参画。2016年3月よりみんかぶ(現ミンカブ・ジ・インフォノイド)グループに入り、現在、minkabu PRESS編集部外国為替情報担当編集長。(社)日本証券アナリスト協会検定会員 主な著書に「初めての人のFX 基礎知識&儲けのルール」すばる舎、「夜17分で、毎日1万円儲けるFX」明日香ビジネスなど メールマガジン「外国為替ディーラーの心の中」( https://www.mag2.com/m/0000094647.html )を毎営業日朝に好評配信中