ドル円112円台に、中国統計など受けてリスク選好の動き

ドル円112円台に、中国統計など受けてリスク選好の動き

中国貿易収支は輸出拡大目立つ展開、ファイナンス指標で与信の拡大も

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《4/12 金曜日》    
    ドル円  ユーロドル  ユーロ円
始値  111.66  1.1253  125.66
高値  112.09  1.1324  126.77
安値  111.59  1.1253  125.64
終値  112.02  1.1299  126.57
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《4/12 金曜日の主要株式指数》
前日終値 前日比
日経  21870.56 +159.18
DOW   26412.30 +269.25
S&P    2907.41 +19.09
Nasdaq  7984.16 +36.81
FTSE   7437.06 +19.11
DAX   11999.93 +64.73

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《4/12 金曜日の商品市場》
NY原油先物5月限(WTI)(終値)
1バレル=63.89(+0.31 +0.49%)
NY金先物6月限(COMEX)(終値)
1オンス=1295.2(+1.9 +0.15%)
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《4/12 金曜日に発表された主な経済指標》

【シンガポール】
結果 2.0%
予想 2.2% 前回 1.4%(前期比)
結果 1.3%
予想 1.4% 前回 1.9%(前年比)

小売売上高(2月)14:00
結果 -1.5%
予想 N/A 前回 0.2%(前月比)
結果 -10.0%
予想 2.5% 前回 7.6%(前年比)

【中国】
貿易収支(3月)15:30
結果 2,212億元
予想 766億元 前回 345億元(貿易収支)

ユーロ圏】
ユーロ圏鉱工業生産(2月)18:00
結果 -0.2%
予想 -0.5% 前回 1.9%(1.4%から修正)(前月比)
結果 -0.3%
予想 -0.9% 前回 -0.7%(-1.1%から修正)(前年比)

【インド】
鉱工業生産指数(2月)21:00
結果 0.1%
予想 2.0% 前回 1.4%(1.7%から修正)(前年比)

【米国】
輸入物価指数(3月)21:30
結果 0.6%
予想 0.4% 前回 1.0%(0.6%から修正)(前月比)
結果 0.0%
予想 -0.6% 前回 -0.8%(-1.3%から修正)(前年比)

ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)(4月)23:00
結果 96.9
予想 98.2 前回 98.4(ミシガン大学消費者信頼感指数)

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《4/12 金曜日に発表された主なイベント・ニュースなど》

【日本】
*麻生財務相
G20で10月に消費増税率を10%に引き上げる方針を表明。
日米関係はかつてなく強固だ。
日本企業は米国への投資に積極的。
日本の対米投資は4690億ドルで86万1000人の米雇用を創出してきた、これは英国に次いで2位。

【米国】
*パウエルFRB議長
Fedがいかなる形でも政治的圧力に配慮することはない。
金利は適正水準にあり、中国経済の軟調が米成長見通しに影響した。

*クドローNEC委員長
パウエルFRB議長の仕事ぶりは素晴らしい。
50bpの利下げが望ましい、利上げすることはないと思う。

*パーデュー米農務長官
すぐにでも中国と通商合意に達することを望んでいる。

【ユーロ圏】
*ビルロワドガロー仏中銀総裁
ユーロ圏は日本化の状況にはない、日本と比べるべきではない。
日本と比べ、GDP成長率やインフレ期待、低めの官民の債務水準、欧州の経済状況のほうがいい。

【英国】
*ハモンド財務相
合意なき離脱の危急のリスクは交代
2回目の国民投票の可能性は低い
労働党との協議は続く
英議会は早急に協定案での合意を承認するべき

【日本】
*麻生財務相
世界経済のリスクは下方に偏っている。
G20では世界経済のリスクについて議論
世界的な貿易不均衡は多国性に衝撃

*黒田日銀総裁
世界経済は拡大を継続。
昨年の後半から鈍化がスタート。
貿易が減少、しかし今年後半には回復へ
 

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《本日予定されている主な経済指標》

【英国】
ライトムーブ住宅価格(4月)8:01
予想 N/A 前回 0.4%(前月比)
予想 N/A 前回 -0.8%(前年比)

【インド】
卸売物価指数(3月)15:30
予想 3.20% 前回 2.93%(前年比)

【トルコ】
失業率(1月)16:00
予想 N/A 前回 13.5%

【米国】
NY連銀製造業景気指数(4月)21:30
予想 8.0 前回 3.7

対米証券投資(2月)16日5:00
予想 N/A 前回 -72億ドル

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【東京市場】ユーロ高

 ユーロがほぼ全面高。M&Aがらみとみられた買いが全体を押し上げた。
ユーロ円は3週間ぶりの高値圏に。

 ドル円はしっかり。111円台後半推移。

【ロンドン市場】中国貿易統計、ファイナンス統計など材料に

 中国の貿易統計で輸出の伸びが大きく見られたことなどが
ドル円の買い材料となった。
中国の与信枠拡大も材料となり、ドル円は112円手前まで。
クロス円も軒並みの上昇で、リスク選好の動きが広がった。

【NY市場】

 ドル円が一時112円台を回復するなど、ドル高円安の動きが広がった。
ロンドン市場朝に発表された中国の輸出拡大や与信拡大の動きが世界的なリスク選好の動きにつながった。
特に与信拡大は、2月の春節後の与信の鈍化を受けて中国の景気減速懸念につながっていただけに、今回の予想を大きく超える回復(3月2.86兆元、予想1.85兆元、2月0.7億元)を受けて、中国の景気回復期待が広がった形。

 欧州株、米国株時間外などの上昇、債券利回りの上昇(債券価格の低下)などのリスク選好の動きに、ドル円はNY朝に112円手前を付ける動き。いったん上値を抑えられると、朝一買いが強まった米株にも調整が入ったこともあり、少し調整ムードとなったが、午後に入って再びの株高利回り上昇ドル高円安という流れに、ドル円は112円09銭を付ける動きが見られた。
 引けにかけては少し調整も、高値圏での推移に。

 ユーロは対ドル、対円でともに基本的はしっかり。リスク選好での円安が先に入り、ユーロ円の上昇に、ユーロドルも1.1320台まで上値を試す展開に。NY午後のドル円の上昇は円安ではなくドル高が主導したこともあり、ユーロドルは少し調整が入って1.13割れを付ける動きに。
 
 ポンドもほぼ同じ動き。海外市場はドルと円の相場に。ロンドン市場からのリスク選好での円売りにポンド円が大きく買われ、ポンドドルも1..3130台まで。その後NY市場午後はドル買いが優勢となり、1.3070台までという流れに。ポンド円はロンドン市場で146円ちょうど近辺から147円台まで上昇。その後は調整で146円40銭近辺まで。

【本日の見通し】堅調地合いも動きは落ち着くか

 目立った材料もなく週明けは比較的落ち着いた推移か。
先週末に112円台にしっかり乗せたこともあり、
上値期待が強い流れが継続も、
112円台を力強く買い上げるだけの勢いはなく、
112円ちょうどを挟んでのレンジ取引が中心となりそう。

 今日が米半期為替報告の期限日。
中国の為替操作国認定などは見送り公算で
前回同様に中国、日本、韓国、インド、ドイツ、スイスに対する
監視対象国維持という流れか。

【本日の戦略】押し目買い

 突っ込んだ買いは避けたいが流れは上方向。
中国の景気減速懸念後退が大きい。
ドル円は111円台後半での買い場探し
デイトレは少し早めからの買いに回りたいところ。
スウィングは111円台半ばからの買い下がり意識。
                              
※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません

山岡和雅 | minkabu PRESS編集部

山岡和雅 | minkabu PRESS編集部

1992年チェースマンハッタン銀行入行。1994年ロイヤルバンクオブスコットランド銀行(旧ナショナルウェストミンスター銀行)移籍。10年以上インターバンクディーラーとして活躍した後にGCIグループに参画。2016年3月よりみんかぶ(現ミンカブ・ジ・インフォノイド)グループに入り、現在、minkabu PRESS編集部外国為替情報担当編集長。(社)日本証券アナリスト協会検定会員 主な著書に「初めての人のFX 基礎知識&儲けのルール」すばる舎、「夜17分で、毎日1万円儲けるFX」明日香ビジネスなど メールマガジン「外国為替ディーラーの心の中」( https://www.mag2.com/m/0000094647.html )を毎営業日朝に好評配信中