イタリアの財政問題などでリスク警戒の場面も戻す

イタリアの財政問題などでリスク警戒の場面も戻す

自動車関税引き上げ猶予で買い戻しに
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《5/15 水曜日》    
    ドル円  ユーロドル  ユーロ円
始値  109.61  1.1204  122.81
高値  109.70  1.1225  123.09
安値  109.16  1.1178  122.08
終値  109.60  1.1201  122.76
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《5/15 水曜日の主要株式指数》
前日終値 前日比
日経  21188.56 +121.33
DOW   25648.02 +115.97
S&P    2850.96 +16.55
Nasdaq  7822.15 +87.65
FTSE   7296.95 +55.35
DAX   12099.57 +107.95
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《5/15 水曜日の商品市場》
NY原油先物6月限(WTI)(終値)
1バレル=62.02(+0.24 +0.39%)
ブレント先物7月限(ICE)(終値)
1バレル=71.77(+0.53 +0.74%)
NY金先物6 月限(COMEX)(終値)
1オンス=1297.80(+1.50 +0.12%)
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《5/15 水曜日に発表された主な経済指標》

【韓国】
失業率(4月)8:00
結果 4.1%
予想 3.8% 前回 3.8%

【日本】
マネーストックM2(4月)8:50
結果 2.6%
予想 2.3% 前回 2.4%(前年比)

【豪州】
Westpac消費者信頼感指数(5月)9:30
結果 0.6%
予想 N/A 前回 1.9%(前月比)

【中国】
鉱工業生産(4月)11:00
結果 5.4%
予想 6.5% 前回 8.5%(前年比)
結果 6.2%
予想 6.5% 前回 6.5%(年初来・前年比)

小売売上高(4月)11:00
結果 7.2%
予想 8.6% 前回 8.7%(前年比)
結果 8.0%
予想 8.4% 前回 8.3%(年初来・前年比)

【ユーロ圏】
ドイツGDP・速報値(第1四半期)15:00
結果 0.4%
予想 0.4% 前回 0.0%(前期比)
結果 0.6%
予想 0.7% 前回 0.6%(前年比)

ユーロ圏GDP・改定値(第1四半期)18:00
結果 0.4%
予想 0.4% 前回 0.4%(前期比)
結果 1.2%
予想 1.2% 前回 1.2%(前年比)

【トルコ】
雇用統計(2月)16:00
結果 14.7%
予想 15.0% 前回 14.7%(失業率)

【南アフリカ】
小売売上高(3月)20:00
結果 0.2%
予想 0.6% 前回 1.1%(前年比)

【米国】
MBA住宅ローン申請指数(05/04 – 05/10)20:00
結果 -0.6%
予想 N/A 前回 2.7%(前週比)

小売売上高(4月)21:30
結果 -0.2%
予想 0.2% 前回 1.7%(1.6%から修正)(前月比)
結果 0.1%
予想 0.7% 前回 1.3%(1.2%から修正)(コア・前月比)

ニューヨーク連銀製造業景気指数(5月)21:30
結果 17.8
予想 8.0 前回 10.1

鉱工業生産指数(4月)22:15
結果 -0.5%
予想 0.0% 前回 0.2%(-0.1%から修正)(鉱工業生産指数)
結果 77.9%
予想 78.7% 前回 78.5%(78.8%から修正)(設備稼働率)

企業在庫(3月)23:00
結果 0.0%
予想 0.0% 前回 0.3%(前月比)

EIA週間石油在庫統計(バレル・前週比)23:30 
原油 +543.1万(4億7204万)
ガソリン -112.3万(2億2502万)
留出油 +8.4万(1億2565万)
(クッシング地区)
原油 +180.5万(4780万)
*()は在庫総量

対米証券投資(3月)16日5:00
予想 N/A 前回 519億ドル

【カナダ】
消費者物価指数(4月)21:30
結果 0.4%
予想 0.4% 前回 0.7%(前月比)
結果 2.0%
予想 2.0% 前回 1.9%(前年比)
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《5/15 水曜日に発表された主なイベント・ニュースなど》

【日本】
*麻生財務相
消費増税の判断、米中貿易摩擦が日本経済にどのように影響を与えるのか一概に申し上げることは難しい。
どの国にとっても利益にはならない者。
6月の大阪サミットで米中の首脳会談が行われる可能性があり、前向きなものが出てくることに期待している。
リーマンショック級の影響が出てくるかどうか、仮定の話では言及できない。起きたときに説明する。

*黒田日銀総裁
物価目標へのモメンタムが失われれば当然適切な追加緩和を検討する。
追加緩和を実施する場合、効果とコストを比較考慮し適切な方向を検討。
追加緩和には金利、資産購入など様々な手段。
現状はリーマンショック後の状況とはかなり違うと思う。

【米国】
*ロイター
トランプ米大統領は国家安全保障上のリスクをもたらす企業が製造した通信機器を米企業が使用することを禁じる大統領令に署名する見通し。
15日にも署名予定。

*米財務省高官
ムニューシン財務長官が中国との通商交渉継続を望んでおり、近く訪中する可能性がある。
G20での米中首脳会談の可能性について、トランプ大統領は関心を持っている。

【中国】
*習近平国家主席
各国は開放と貿易の促進を。
お互いを平等に扱う必要。
 
*中国外務省
米国は中国企業を抑圧するために国家安全保障を口実に使うことやめるべき。
中国外務省、貿易戦争は中国や米国の利益にならない。
中国は米国の「いじめ」に対抗措置講じる。

【ユーロ圏】
*サルビーニ伊副首相
EU財政規律は窮乏化を招く、変更されるべき。

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《本日予定されている主な経済指標》

【日本】
国内企業物価(4月)8:50
予想 0.2% 前回 0.3%(前月比)
予想 1.1% 前回 1.3%(前年比)

【豪州】
失業率(4月)10:30
予想 5.0% 前回 5.0%

雇用者数(4月)10:30
予想 1.50万人 前回 2.57万人

【ユーロ圏】
ユーロ圏貿易収支(3月)18:00
予想 194億ユーロ 前回 195億ユーロ(季調済)
予想 N/A 前回 179億ユーロ(季調前)

【米国】
新規失業保険申請件数(11日までの週)21:30
予想 22.0万件 前回 22.8万件

フィラデルフィア連銀景況指数(5月)21:30
予想 9.0 前回 8.5

住宅着工件数(4月)21:30
予想 120.9万件 前回 113.9万件

住宅建築許可件数(4月)21:30
予想 129.0万件 前回 128.8万件(126.9万件から修正)

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【東京市場】狭いレンジでのもみ合い

 ドル円は朝から17銭レンジ。米中関係の悪化懸念で今週109円02銭と109円割れ目前まで値を落とす場面の見られたドル円は、前日の東京朝のトランプ大統領による発言を好感し、109円台後半に上昇。昨日の海外市場では東京市場の上値をわずかに更新も109円77銭までと110円がやや遠い印象となり、109円60銭台で今朝の東京市場を迎えた。
 寄り付きはプラス圏となった日経平均がマイナスに転じ、ダウ平均先物の売りなどもあって109円52銭近辺まで値を落としたドル円。トランプ大統領が国家安全保障上のリスクをもたらす通信機器を米企業が使用することを禁じる大統領令に署名方針との報道も重石となった。その後東京株式市場が回復。令和初となるプラス圏で一日の取引を終えそうな流れになり、リスク警戒の動きが一服した。
 もっとも、戻りも鈍く値幅は限定的。

【ロンドン市場】イタリア財政問題でリスク警戒強まる

 ここにきてイタリアの財政問題がクローズアップされている。
サルビーニ副首相が火曜日に続いて財政規律に対する疑問を呈したことで
ユーロ売り円買いの動きが広がった。
ドル円は109円台後半から109円10銭台に、
ユーロ円は123円近辺から122円10銭割れまでの大きな下落に。

【NY市場】自動車関税引き上げ半年猶予でユーロ買い円売り

 米国が輸入車に対する自動車関税の引き上げの判断を
最大半年先送りすることが報じられ
ユーロ買い円売りの動きに。
日欧との協議が続く中で、
当初の予定通り協議中は引き上げを見送る方針を示したもの。
従来予定通りではあるが、対中関税の引き上げを示した後だけに
18日の期限を前に緊張感が広がっていた。

 この報道を受けてユーロ円は一気に123円台まで。
大台は維持できずも、122円台後半での推移となった。

【本日の見通し】神経質な展開続く

 ドル円は109円台後半推移。
109円割れには慎重姿勢がみられ、
昨日のリスク警戒からの円高局面でも、突っ込んだドル売り円買いを避ける展開。

 もっとも通商問題で一喜一憂という流れは変わらず
上値を買うには慎重な姿勢がみられる。
ドル円は109円台でのレンジを中心に、様子見。
米中通商協議にたいする新しい動きがでてくるのを見極めたいところ。

 リスクは下方向で109円割れを付けるとレンジが切り下がる印象。
イタリアの財政問題など新しいリスク要因も出てきたところだけに
大きな流れは下方向か。

【本日の戦略】戻り売り

 109円台後半は売りに回りたいところ
突っ込んだ売りは避けたいが戻りは丁寧に売ってみたい。
110円にあっさり乗せてくるようだとストップ。
                              
※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません

山岡和雅 | minkabu PRESS編集部

山岡和雅 | minkabu PRESS編集部

1992年チェースマンハッタン銀行入行。1994年ロイヤルバンクオブスコットランド銀行(旧ナショナルウェストミンスター銀行)移籍。10年以上インターバンクディーラーとして活躍した後にGCIグループに参画。2016年3月よりみんかぶ(現ミンカブ・ジ・インフォノイド)グループに入り、現在、minkabu PRESS編集部外国為替情報担当編集長。(社)日本証券アナリスト協会検定会員 主な著書に「初めての人のFX 基礎知識&儲けのルール」すばる舎、「夜17分で、毎日1万円儲けるFX」明日香ビジネスなど メールマガジン「外国為替ディーラーの心の中」( https://www.mag2.com/m/0000094647.html )を毎営業日朝に好評配信中