米中関係への警戒がドル売り円買いに

米中関係への警戒がドル売り円買いに

米国が中国の監視関連会社最大5社に対してエンティティリスト入り検討報道が重石

ポンドはメイ首相の退陣要求の高まりなど重石に
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《5/22 水曜日》    
   ドル円  ユーロドル  ユーロ円
始値  110.50  1.1161  123.33
高値  110.63  1.1180  123.51
安値  110.24  1.1149  122.98
終値  110.36  1.1150  123.06
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《5/22 水曜日の主要株式指数》
前日終値 前日比
日経  21283.37 +10.92
DOW   25776.61 -100.72
S&P    2856.27 -8.09
Nasdaq  7750.84 -34.88
FTSE   7334.19 +5.27
DAX   12168.74 +25.27
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《5/22 水曜日の商品市場》
NY原油先物7月限(WTI)(終値)
1バレル=61.42(-1.71 -2.71%)
NY金先物6 月限(COMEX)(終値)
1オンス=1274.20(+1.00 +0.08%)
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《5/22 水曜日に発表された主な経済指標》

【NZ】
小売売上高(2019年第1四半期)07:45
結果 0.7%
予想 0.6% 前回 1.7%(前期比)

【日本】
機械受注(3月)08:50
結果 3.8%
予想 0.0% 前回 1.8%(前月比)
結果 -0.7%
予想 -3.4% 前回 -5.5%(前年比)

通関ベース貿易収支(4月)08:50
結果 -1,109億円
予想 -375億円 前回 -1,778億円(季調済)
結果 604億円
予想 2,327億円 前回 5,278億円(5,285億円から修正)

【南アフリカ】
消費者物価指数(4月)17:00
結果 4.4%
予想 4.5% 前回 4.5%(前年比)
結果 0.6%
予想 0.8% 前回 0.8%(前月比)

【英国】
消費者物価指数(4月)17:30
結果 0.6%
予想 0.7% 前回 0.2%(前月比)
結果 2.1%
予想 2.2% 前回 1.9%(前年比)
結果 1.8%
予想 1.9% 前回 1.8%(コア・前年比)

生産者物価指数(4月)17:30
結果 1.1%
予想 1.3% 前回 -0.8%(-0.2%から修正)(仕入・前月比)
結果 3.8%
予想 4.5% 前回 3.2%(3.7%から修正)(仕入・前年比)
結果 0.3%
予想 0.3% 前回 0.1%(0.3%から修正)(出荷・前月比)
結果 2.1%
予想 2.3% 前回 2.2%(2.4%から修正)(出荷・前年比)
結果 0.2%
予想 0.2% 前回 -0.1%(0.0%から修正)(出荷・コア・前月比)
結果 2.2%
予想 2.2% 前回 2.2%(出荷・コア・前年比)

小売物価指数(4月)17:30
結果 1.1%
予想 0.9% 前回 0.0%(前月比)
結果 3.0%
予想 2.8% 前回 2.4%(前年比)
結果 3.0%
予想 2.8% 前回 2.4%(前年比・除くモーゲージ利払い)
 
公共部門ネット負債(4月)17:30
結果 50億ポンド
予想 51億ポンド 前回 -10億ポンド(8億ポンドから修正)

【米国】
MBA住宅ローン申請指数(05/11 – 05/17)20:00
結果 2.4%
予想 N/A 前回 -0.6%(前週比)

EIA週間石油在庫統計(バレル・前週比)23:30 
原油  +474万(4億7678万)
ガソリン +371.6万(2億2874万)
留出油 +76.8万(1億2642万)
(クッシング地区)
原油 +126.6万(4907万)
*()は在庫総量

【カナダ】
小売売上高(3月)21:30
結果 1.1%
予想 1.2% 前回 1.0%(0.8%から修正)(前月比)
結果 1.7%
予想 0.9% 前回 0.7%(0.6%から修正)(コア・前月比)

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《5/22 水曜日に発表された主なイベント・ニュースなど》

【日本】
*原田日銀審議委員
消費者物価上昇率統計には情報バイアス
0%インフレの目標は実質的にデフレを目指すことに
長期的な均衡金利が名目で低いものになる可能性、いざ不況の時に下げ余地なくなる。
グローバルスタンダードから、日本だけ低インフレ目標を持てば結果的に円高を招く。
これまでほとんどすべての経済指標が良くなっていたが、足元で落ち込み見られる指標が多くなっている。
改善度合いが弱いのが実質消費。
足元物価も弱い。
景気状況のむずかしさに加え、消費増税が要因。

【米国】
*NYタイムス
トランプ政権が中国ビデオ監視機器メーカーハイクビジョンのエンティティーリストへの掲載を検討。

*米国、中国の監視関連企業で最大5社のブラックリスト掲載を検討。

*ブラード・セントルイス連銀総裁
インタビューで12月の利上げは若干行き過ぎた可能性がある。
利下げについては話すのは時期尚早。
現状については若干引き締め気味。

*ムニューシン米財務長官
現時点ではまだ訪中する予定はない。

FOMC議事録
多くがインフレの低下は一時的と認識。
辛抱強いアプローチがしばらく適切。
保有債券の残存期間の短縮の是非について議論。
世界経済からのリスクは縮小との認識。
低インフレ期待のリスクを懸念。
数名から経済が想定通りであれば利上げの必要性も指摘される。
大半は見通しに対する下振れリスクは残っていると指摘。

*ムニューシン米財務長官
米中首脳は6月末に会う可能性高い。
債務上限を引き上げなければ夏終盤に債務不履行に。
議会はできるだけ早く債務上限引き上げを。

*ウィリアムズNY連銀総裁
海外からのリスクは幾分減少した。
国内の成長ドライバーは非常に好位置。
インフレ圧力は必ずしも存在してないわけではない。
一部の要因がインフレを押し下げている可能性。
金利をどちらかに動かす強い議論はない。
しばらくはインフレは2%付近を予想したい。
利下げ検討するべき局面ではない。

【中国】
*中国人民日報論説
米国による中国が姿勢を後退させているという主張は、米国による作り話。
中国が懸念を表明するたびに米国は傲慢なやり方で避難してくる。
通商協議の状況から判断すれば、曲がったり後ろ向きの運転をしているのは米国である。

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《本日予定されている主な経済指標》

ユーロ圏】
ドイツGDP・確報値(第1四半期)15:00
予想 0.4% 前回 0.4%(前期比)
予想 0.7% 前回 0.7%(前年比)

ドイツ製造業PMI・速報値(5月)16:30
予想 44.8 前回 44.4

ドイツ非製造業PMI・速報値(5月)16:30
予想 55.4 前回 55.7

ドイツIfo景況感指数(5月)17:00
予想 99.2 前回 99.2

ユーロ圏製造業PMI・速報値(5月)17:00
予想 48.1 前回 47.9

ユーロ圏非製造業PMI・速報値(5月)17:00
予想 53.0 前回 52.8

【香港】
消費者物価指数(4月)17:30
予想 2.2% 前回 2.1%(前年比)

【カナダ】
卸売売上高(3月)21:30
予想 0.8% 前回 0.3%(前月比)

【米国】
新規失業保険申請件数(18日までの週)21:30
予想 21.5万件 前回 21.2万件

新築住宅販売件数(4月)23:00
予想 67.0万件 前回 69.2万件

【南アフリカ】
南アフリカ中銀政策金利 時刻未定
予想 6.75% 現行 6.75%

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【東京市場】米中関係の悪化懸念重石

 ドル円は朝方110円60銭台を付けるなどしっかりの展開。もっとも、NY午後につ行けた高値を付けきれず、動きは限定的に。昼頃までは各通貨供落ち着いた動きに。米国が中国の監視カメラ大手ハイクビジョンをファーウェイなどと同様のエンティティリストに乗せることを検討とのNYタイムズ報道などが頭を抑える格好に。

 その後、米国がハイクビジョンを含む中国の監視関連会社最大5社に対してエンティティリスト起債を検討と報じられたことで、警戒感が拡大。ドル円は一時110円39銭を付ける動き。もっとも朝からのレンジは24銭程度で落ち着いた動き。

【ロンドン市場】英政局不安広がる

 メイ首相への退陣要求が強まっている。
メイ首相は第4回目となるEU離脱法案の提出し、
その成立を条件に二回目の国民投票実施について採決を行うとしたが
与野党の多くの議員が反対に回り成立はまず難しいとみられる。

 そうした中メイ首相の不信任案に向けての動きが広がっており
ポンドは売りが強まる展開に。
英第2の鉄鋼メーカーブリティッシュスチールの経営破綻報道も
ポンドの重石となった格好。 

 ドル円は110円台前半まで落としてのもみ合い。
ポンド円の売りも重石に。
 米中関係への警戒が基本的なドル売り円買い材料に。

【NY市場】ドル円110円台前半推移。

 ドル円は一時110円20銭台と売りが優勢に。
米中関係への懸念が重石となる格好に。
FOMC議事録は、インフレ低下を一時的と表現。
ただ、パウエル議長がFOMC後の会見で述べた表現であり、市場の反応は限定的に。
目立ったサプライズはなく、議事録後の反応は限定的なものにとどまった。
 
 ポンドはロンドン市場での下げ一服も、頭の重い展開に。

【本日の見通し】頭の重い展開も、動き限定的

 米中関係への警戒感が継続で上値を抑えられているものの
下値トライの勢いも限定的。
110円台でのレンジ取引が基本という流れが続きそう。

 今日からの欧州議会選挙。
現在の欧州議会は諮問委員会的な色合いが強かった時代に比べ
立場がかなり強化されているといえ
国内選挙ほどの盛り上がりには欠ける。
もっとも、各国で反EUや極右勢力の勢いが増しており
全体で大きな勢力になるようだと大きな懸念材料に。

 今日は英国での欧州議会が行われる。
事前支持率トップはブレグジット党で
与党保守党は大敗する見込み。
もっともEU離脱反対派も票を伸ばせないようだと
各党が方針を変更するきっかけとなる可能性も。

【本日の戦略】

戻り売り
110円台でのレンジを意識し
上下とも無理をせず
111円手前でいったん売りに回ってみたいところ
                              
※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません

山岡和雅 | minkabu PRESS編集部

山岡和雅 | minkabu PRESS編集部

1992年チェースマンハッタン銀行入行。1994年ロイヤルバンクオブスコットランド銀行(旧ナショナルウェストミンスター銀行)移籍。10年以上インターバンクディーラーとして活躍した後にGCIグループに参画。2016年3月よりみんかぶ(現ミンカブ・ジ・インフォノイド)グループに入り、現在、minkabu PRESS編集部外国為替情報担当編集長。(社)日本証券アナリスト協会検定会員 主な著書に「初めての人のFX 基礎知識&儲けのルール」すばる舎、「夜17分で、毎日1万円儲けるFX」明日香ビジネスなど メールマガジン「外国為替ディーラーの心の中」( https://www.mag2.com/m/0000094647.html )を毎営業日朝に好評配信中